【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

運用カイゼン

2008-09-03 05:24:19 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
常にカイゼンを繰り返しながら運用をしていかなければならないのか?

何もない平穏な、安定した運用の期間はなぜ「ムダ」と思われるのか?

フシギだ。その安定のためにどれだけ工数をかけているかを誰も感じられないのだ。


システムっていうのはメンテナンスフリーじゃないんだってば。なぜなら、設計構築したヤツらがポンコツをつくりあげるからだよ。

カイゼンが求められる理由もそこだ。ちゃんとしたものができあがっているのであれば、何も変えなくてよいはずなんだ。

造った人間は逃げだす。ポンコツをつくった自覚を持ちつつ、若干の罪悪感を持ちながら(たぶん)逃げだす。

ばったり

2008-08-29 05:17:00 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
街中でムカシの常駐先の「仲間」にばったり。近くに常駐してるそうな。
ここ1年ぐらい、続くなあ。某データセンターでもムカシの仲間に会うし。しかもマシンルームの中でいきなり。別案件で。

この再会ラッシュは何かを暗示してんのかな。

それにしても皆、開発でも運用でもなんでもいいんだけどさ、このギョーカイにへばりついてがんばってるから、目頭がアツくなってくるよね。
オイラがダントツで年上だから、なんか後輩の成長をみてるみたいでさ。。

クリーニング屋さんとシステム運用との類似性

2008-08-11 05:17:56 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
ビジネスのスーツは●●チェーン、プライベートの服は近所の街のクリーニング屋さん、という棲み分けをしている。
スーツは、使い捨てだし、プレスがかかっているように外観がみれれば、それでよい。安ければ安いほどよい。

ところで、何を発見したかというと。。
クリーニング屋というのは、まさにアパレル界における「システム運用」ではないか! ということ。

デザイナーだかなんだか知らないが、ひらめきだけを信条に、継続ができないヤツらが作り出す服たち。。 それを維持するのが、クリーニング屋ではないか?と

クリーニング屋が「システム運用」で、あとはたとえばかけはぎとか、修繕屋さんが「アプリ運用」かな。。

要は「尻拭い」だよ。でも、尻拭いなりの職人根性はみせている。オイラがいっている街のクリーニング屋さんはね。

でも、●●チェーンは、やってることはホント「オペレータ」だ。それが悪いっていってるんじゃないよ。
●●チェーンで、クリーニングの受付やってるヒトは、あれを工場にまわすだけでしょ。
だから、職人じゃあないよね。

職人は、街のクリーニング屋さんで、受付もやるし、クリーニングもやるし、夕方に配達もしてる。カッコいーじゃんか。

また職人のハナシ それと運用

2008-07-30 05:24:27 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
オイラは幸いにも(?)IT土方(システム基盤設計構築とか)もITセコム(運用)もいったりきたりできるし、年齢を重ねたこともあって、それぞれの領域ごとにヒラからリーダ、あわよくば「雇われ」マネージャまでやれないことはない。

では、運用一筋20年ってヒトはどうか? いわゆる「エンジニア」ではないのか?(もっと評価されてもいいと思うけど)

守衛さんは「職人」か? 守衛さんってゼッタイ、ただ立ってるだけの仕事じゃないと思うんだけど、あの仕事を「職人」と思う人間はほとんどいないのだろう。
同じようにオペレータ稼業は「エンジニア」とは思われない。彼らはただ監視しているわけじゃないだろうに。

そもそも、エンジニア稼業をやっているオイラたちは、他から「職人」と思われたいものだが、昨今、エンジニアには逆風がふいていて、良い意味での「職人気質」を維持できなくなってきている。
「コミュニケーション!」が要求されたりして。(その「コミュニケーション」とは何か? の議論もそれほどされることもなく)

エンジニアが営業スマイルになびいてしまった時点で「職人」ではない。

それにしてもなんで「職人」っていうコトバは最近の日本で好印象なのか。。 
この風評を形成してる「層」はどこなのだろうか?

そして、果たして「モノヅクリ」とはいったい何なのか?

モノヅクリをするのが職人(そして、エンジニア)か? 「運用エンジニア」はモノヅクリをしないから「エンジニア」ではないのか?

実業をしない、モノをつくらない職人もいるのではないか?

「職人」とはクリエイティビティだろうか? 頑固モノでクリエイティビティのかけらもない、同じモノしか愚直につくれない職人もいないか? 


手動のオペレーション

2008-07-16 05:44:56 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
たとえばシステムの開発なり構築なり運用において、いわゆる「文系」的な考え方なり仕組みを取り入れるのも、立派なベンチャーイズム、つまり革新だよね。
オイラはそう信じて疑ってないんだけど。

このギョーカイで、早寝早起きをするとかね、「コツコツとやる」を是として取り入れるとか。こういうのも「文系的」であると信じている。

つまり完全に合理主義じゃない、ということだよ。なんかそういうヤツ多くね? 「完全合理主義」みたいな。

でもかつてそういうヤツほど超能力とかオウムとかにヤられていったんだよ。

コツコツとやる作業は、「すべて自動化しよう!」となる。自動化するシステムをつくるために莫大な工数をかけて、そしてそれが「動かないコンピュータ」(by日経コンピュータ)になってゆく。

それだったら、人件費やっすい要員雇って、ずっとコツコツやらせときゃいいじゃんよ。
手動のオペレーションっていうのは、ゼッタイに残るものだ。

そして、熟練が必要な手動オペレーションっていうのも、あるんだよ。そしてそれはゼッタイに自動化はできない。
いわゆる「職人」の領域。システムの世界にも職人の領域はあるはずなんだよ。それが、システム運用のタスクとして洗い出されていないのではないか?

別に、その職人芸に高いカネ払えなんていわないからさ、一種の聖域として保護しとけよ、ということ。
なんでもかんでもシステム化、っていうほうが、このビジネス・シーンでは「アタマ悪い」と思うよ。

運用要員を排除していこうという動きの背景にあるのは、システムを生み出さない技術者を、上層部は大キライなんだよ。
自社においておきたくないんだよね。なぜここまで脱兎のごとく嫌われてしまったのだろうか?

それは。。技術者側にも若干、責任はあると思う。つまりは「生意気」なんだよね。生意気なわりには成果を出さない。なぜ成果を出していないように見えるかというと、システムってのは安定運用している状態で「合格点」ではなく「0点!」だからだ。そこから減点法されてしまう。

システム化をアホみたいに進めるのって、情シスの上層部のほうだよな。だってアイツらは、手柄を立てなきゃならないから。
元凶は実は、そこにある。今の情シスの上層部(の大部分)はバリバリムカシはエンジニアだったはず。そして情報革新についていけないヤツも多いのだろう。。

ヒトの役にたつ仕事

2008-06-12 05:14:32 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
ヒトの役にたつ仕事って実は運用じゃね?
開発は、将来的にヒトの役に立つシステムをつくります、ってことなんだろうけど、ぜんっぜん役にたたねえことのほうが多いからな。

運用でさ、ユーザの問い合わせに対応したり、改善要望に連動して改修したり、とか。。そういう運用における行動のほうが「ヒトの役に立つ」に近いような気がするけどなあ。

そうか! だからオイラは、「モノヅクリ」なんてホザいてる、逆説的にクリエイティビティのカケラすらないやつがキライで、運用が好きなんだなあ。(どちらかといえば、だけど)

オペレータに女性参画

2008-03-14 05:42:40 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
なんでもかんでも女性が参画してんだからオペレータ部門にも女性がいたっていいだろ。
もちろん、昼限定だけどな。

悪くないと思うんだけどな。。職場も華やぐし。
この、「女性がいると職場も華やぐ」という考え方自体セクハラに近いってんだろ? ふざけんなっての。別にいーじゃん、事実は事実なんだし。


まあ、これは妄想ではなく近々そうなってゆくと思うけどな。
だって、与えられた作業をきっちりやる、という面では女性のほうが優れてるに決まってんだから。ひとつきっかけ(前例)ができたら、日中帯のオペレーションはすべて女性におきかわっちゃうと思うよ。

なんでコールセンターみたいに、オペレーションの職場が女性中心におきかわってゆかないのか、フシギなんだよなあ。

また、家事との関連のハナシ。。

2008-03-03 06:30:58 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
システムというのはメンテナンスのしやすさを第一に考えなくてはならない、ホントはね。
だって、費用対効果を考えたら10年ぐらいはそのシステムでまわしていかないといけないからな。

でも、実際は、そのときのトレンドの技術とかが重要視されて、メンテナンスのしやすさなんて、ムシされるに等しい。
たとえば「運用ツールにより自動化します」とかいってるけどそのツールのメンテは誰が?
「メンテナンスのしやすさ」について本質まで議論しない、うわべだけのプレゼン。


で、家事にひきつけるとだなあ。
家というのは「掃除」のしやすさを第一に考えたいね。
「がらん」としてるのが掃除しやすい状態。
むやみやたらにモノが散乱していると掃除機をかけずらい。そしてやがて掃除機をかけたくなくなる。
これってシステムにもあてはまるハナシだよな。

なぜ障害対応最優先か?

2008-02-29 05:45:06 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
なぜ、障害が発生するとその対応が最優先されるのか? って、このギョーカイに棲息するヒトたちはマジメに考えたことがあるかい。

オイラは、あるよ。

そして、「なんで障害対応を優先でやらなければならないのだ?」とココロに秘めながら仕事をするのが「リテラシー」だと思う。


とかく障害対応ってのは、バカらしい。
なぜバカらしいかっていうと、それは、その原因のほとんどはシステムをつくったヤツらの怠慢だからだよ。 

オイラたちは運用の現場にいるとき(「ITセコム」)、客と結託した設計構築部隊が「ひとりよがり」でつくったシステムを、残課題のほとんどを「運用でカバーする」で押し付けられる。(引継ぎフェーズで改修がかかることはありえない)

そしてなぜか、初期運用のときは致命的な障害は発生しない。
数ヶ月マワしてみて、ちょっとヘタってきたときに、原因不明のシステム停止が起こる。
そしてその頃は、設計構築部隊はすでに解散して、キーマンは他のプロジェクトに忙殺されており、つかまらない。

このとき、運用部隊の負荷は最初のピークを迎える。対応しようにも、ようわからんのだから。

その後も、とにかく発生する障害は、「ようわからん」のだよ。

原因を追求した結果として、改修でなんとかなるとわかっても、カネの問題でなかなか改修はされない。あげくのはてに「運用で改修スキルぐらい持てよ!」とか理不尽なことをいわれ。。

改修されるまではとにかく運用対処。


オイラたちは、不良品システムの障害対応において、自身が身体を壊したり、プライベート(家族とのふれあい)を犠牲にしてまで、献身的にやる必要があるか?

と考えたらゼッタイに答えはノーだ。

さらに、フリーのIT土方という立場においては、運用がぐちゃぐちゃになっているところに投入されることが多々ある。
しかも、それを先方は面談のときはいわない。(そりゃそうだ)

入ってみて、「あー、とんでもないとこにきちまったなあ。。」と遠い目になる。

だから、運用フェーズには「行かない」という選択肢しかない。


まあ理想論をいってしまえば、そのシステムに対する愛着だよね、必要なのは。
そのシステムをつくった、携わったSEであれば、障害対応はそれほど苦にはならないと思う。
そのシステムを熟知してるっていうのもあるし。
さっき書いたように設計構築して引き継いだらすぐ逃げたくて仕方がないようなヤツらは、ココロにヤマしいところがあるから、逃げる。そのシステムの根本的な問題を知っている、とか。

という意味で、運用のアウトソーシングはホントにいいのか? という議論につながってゆく。

運用側はどんどん不良システムを押し付けられるわけだから、モチベーションが上がるわけもない。
運用引継ぎのときはいつも疑ってかかる。「これでまた障害件数が増えるんだろうな。。」と。
引継ぎフェーズでいくら問題点を指摘したって、改修されるわけもなし、「そのへんは運用でカバーしていただいて」と下手に出られて、揉み手で押し出されておしまい。
運用でカバーしていただいて、っつっても手順書すら作らんからね、ヤツらは。


オイラは、まあいろいろ考えたんだけど、結論としては「障害のないレイヤにいきたい」っていう、それ一点だよ。

内戦が続く国のヒトたちが「戦争のないところへいきたい」と願うのと同じだ。それが「何かわりーかよ」だろ?

ひいていえば、もうこのギョーカイにはうんざりしてるんだけれども。。
カネのため、カネのため、と自分で言い聞かせつつ。