【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

コミュニケーション・オーバーヘッド

2008-02-06 05:24:30 | IT土方(外注という立場について)
プロジェクトがますます外注のよせ集めになってきて、互いが互いに「いいからやれよ!」といえなくなってきたり(でも、そもそもそういう「罵倒」ってパワハラ?)、昨今、プロジェクト内の「コミュニケーション・オーバーヘッド」(?)がものすごく上がっていることを、実感している。

オイラ含め、「ある意味」ムカシは牧歌的でよかったなあ~ って思ってるヤツは多い。ムカシは外注プロパ入り乱れてワイガヤやってたけど、今はよそよそしい。

でもよそよそしいのが本来の姿であってね。会社と会社の関係なんだから。利害関係ってもんがあるし。
ワイガヤの頃のなあなあ感をプロパが忘れられずに、外注はなあなあで動く「べき」だと未だに思い続けてる。時流に乗れてない。

「そんな仕事のやりかたじゃ。。」

2008-01-05 05:13:10 | IT土方(外注という立場について)
オイラはね、社員じゃないから、自分の陣地というか、そういうのがなくて、すべて現場なんだよね。

だから、ふつうの会社員が自分の陣地でどういう仕事の仕方をしてるのか、というのが、正直あまりわからない。
わからないというか、経験則からいえない。何百人ものヒトたちを見てはいるけれども。。


ところで、小僧の頃とか、何かを決めるためにいろんなヒトに調整したり必要によっては打合せしたりそのための資料作ったり。。

という一連の「仕事」の中で、たとえば、メールの回答がねーなー、とかのんびり待ってると、「長老」たちに怒られたもんだ。
「待ってるぐらいなら督促しろ!」とね。
「そんな仕事のやりかたじゃ(受身じゃ)ぜんぜんダメ、決まるもんも決まらない。ぐいぐい引っ張らないと!」と、喝をいれられる。

「仕事が進まないのは連絡をくれない先方が悪いんであってオイラじゃないもーん」とか思っていると途端にやられた。そういう姿勢を「長老」たちは敏感に感じていたのだろう。

こういうね、仕事に対する「姿勢」の伝承というのは、すごく大切だと思うのね。
オイラはすべて、現場の、他社のヒトたちに学んだ。(もともと「自社」ってないし。。)


でもオトナになってから思うのは、他社の外注の若手に「テメーの仕事のやり方じゃダメだ」とダメだしするって、なんて傲慢な。。なんて考えてしまう。

だって、アカの他人だもんね。アンタにいわれる筋合いはないんだよって。

と、いうことを、今の若手クンたちは、相当若い時期から感じるんだろうね。オイラは若い頃はいろいろなことに疑問を持たずに働いてきたような気がするから。。


オイラは親切な人間ではないので、他社のヒトたちにそういう「伝承」はしない。
だってそれは「社会人として~」のハナシでしょ?

仕事の現場ってさ、もう本番なんだからさ、本番に突入しているときに「社会人とは~」をなんでオイラが「注入」しなきゃならんのかがわからない。

それはその会社内でやっといてくれればいいハナシで。

そして、本番の状況では、同じ現場、同じPJ、同じチームであっても、会社対会社の関係なんだから。そのへんの節度は保ったほうがいい。

とは思いつつも、かつて自分が小僧の頃実現されていた、外注の寄せ集めのPJであっても存在していた「一体感」みたいなものに対する望郷もあるんだよねえ。
その一体感は、チーム内における「会社間」で「節度」を保った関係を保っていたら実現されない。
だから今、現場は混乱をきたしている。

「さてどうするか」を考えなければならない。いろんな会社の人間の寄せ集めプロジェクトで、いろんな利害関係がどろどろと絡むなかで、プロジェクトを円滑に進めてゆくためには、プロジェクトマネージメントの強化しかない。そんなのわかりきったことだ。

でも、プロマネもクサってきている。いや、プロマネの品質は、ある程度牧歌的だったムカシとそれほど変わっていないのかもしれない。

もっと根本的に、劇的に変わらないといけないと思うんだけどな。
まず、プロマネすらできる限り外注して。。と考えてる時点で、クサってるよね。その精神がさ。
自社が受注した案件をマネージメントする気がない、という。。

魂を売らない。

2007-12-25 05:09:10 | IT土方(外注という立場について)
プロパというのは、自社のプロジェクトに携わってるわけだ。
つまり、直接的な利害がある。

外注はね、他人事なんだよ。
請われて技術を提供しにきてるだけ、と思っている。
そして、「それが悪いのかよ!」ってこと。そこんとこ、強調したい。

特に、最近はね。。
ムカシは、複数の会社が共存していても、もっと現場にチーム意識があったけど、それは裏を返せば「なあなあでやってた」ということでもある。


本来プロパは、何かをやってくれ、とかつくってくれ、とか、作業指示はできるが、ウチの会社に魂を売ってくれ、とはいえないはずなんだよ。
だからなんとかして、外注のモチベーションを保つ努力をしなければならない。「つなぎとめる」というかね。。

それも、大事なプロジェクトマネージメントなんだ。
それを怠っているリーダとかPMがやたらと多くなってきた。

それこそがコミュニケーションの欠如であり、その元凶は末端のIT土方ではなくてアンタらなんだよ。
それをまず認識したほうがいい。

そんな風潮ができあがっている現場に、コミュニケーションスキルがある人材をいくら集めたところでムダ。

今のトレンドのプロジェクト体制はね、チームということになってはいるけど結局外注の寄せ集めでゼンゼンチームじゃないから。

皆が皆、他人事だと思って仕事してたらマワるわきゃない。
キーワードは「一枚岩」なんだよね。どうやって寄せ集めを「一枚岩」にするか。

放置プレイ

2007-12-21 06:30:42 | IT土方(外注という立場について)
初めての現場で。。
「初めて」っていうのはね、仮に自分が、対外的にA社の人間だということにしているとして、A社として初めてその現場に投入される、といったようなときのことね。
そういう現場だとよく放置プレイされる。まァそれはもう慣れっこだけれども。。

放置されつつも、先方はオイラの「出方」を待っていることがある。アイツは受身なやつなのか、あるいは積極的に何かを仕掛けてくるか、みたいなのを探ってんのね。

そういうことをやってる間に、時間だけはどんどん過ぎてくんだから工数のムダなんだよね。バカだなあ、と思うんだけれども。。

ムカシは、そういうときにこっちから積極姿勢をみせていたんだけど、今はあんまりやらない。
なんでやらないかというと、何度も書いているけれども、積極姿勢を見せると過剰に丸投げされることが多くなってきたからだ。
放置プレイされたらチキンレースだ。どちらが先に動くか。

別に、それで「受身なヤツ」と烙印を押されてクビになったところで一向にかまわない。(幸いにしてクビになったことはないけど)


でもさ。。その「出方を待つ」っていう「プレイ」をさ、オイラだけじゃなくて、どの協力会社の新しいメンツに対しても、やるわけだ。ということは、トータルでは莫大な工数がムダになってんじゃないかと思うんだけど。

ちょっと指示して、また放置。。を繰り返して、ヒトによっては「自由にやれるからいい」と感じて、良質な生産性を示すこともあるだろうけど、たいがいは、「指示がないからよくわかんな~い」っていう言い訳ができて、生産性なんて下がりっぱなしになる。

もしかしたらその放置プレイってのは、賭けなのか? 自主性を促すための。。
そんなバカな賭けをするぐらいだったらあれやこれやと手取り足取り教えたらいいと思うんだけどね。

放置プレイとアバウトな指示に対して、ムカつくから無視してると「聞いてこいよ!」と逆ギレされたり。。
わざとアバウトな指示を出してるわけね。それなら最初から詳細な指示出せばいいのに。。

なんで就職しないかって。。

2007-12-19 05:45:36 | IT土方(外注という立場について)
そっか、とはたとひざを打つ。ああ、オイラはフリーだから。。

いくら実績をあげたところで「アンタ、なんで社員としてどっかのSIerに就職しないの?」(何か人間的に欠陥でも?)という偏見は未だにあるのであった。。

ムカシはさ、自分がフリーだってことは、常駐先の顧客には、隠してたから。オイラだけじゃない、みんなそうだった。そんな時代。

「フリー」だなんていったとたんに興信所がとんできそうな勢いだった。零細でもなんでもとにかく「社員」でないと「人間的に問題あり」の烙印を押されているような感じだったなー。
(実は今もそうだけどね)

それどころかムカシは、自分が協力会社(孫請け)の人間だってことも、顧客にはいいずらかったけどな。これも、今もそうだろうな。(知ってるくせに!)


ところで。。なんでSIerに就職しないかって。。
このギョーカイにフリーでどっぷり浸かって、中堅規模のSIerに就職しようなんて思うかよ。イヤなところしか見てないのに。。超・大手なら別だけど。

中堅のSIerに転職して年収500万、600万とかもらったって、なーんにも面白くないよ。いつツブれるかもわからんし。

なんて、実はそんなエラそうな言える身分じゃないけど。。フリーで長くやってるオイラはもう歳だし、「柔軟性がない」ってことで経歴ではじくだろうし。

これこそが、フリーのエンジニアが転職できるかどうかの限界年齢が、よくいわれる「35歳」なのかねえ?
現実的にはそれは40歳ぐらいまでは引きあがってるような気はするなあ。


でも、オイラたち(フリーのIT土方)が、偏見をもたれてしまうのもさ、わかるんだよね。
このハナシはどこかに書いたような気がするが。。

特に独身、実家だとね。。キツいとすぐ「フェードアウト」するし。。
現場をキツい状況にするマネージメント側にも問題あるし、すぐフェードアウトするヤツらにも問題あると思う。つまり、業界全体として成熟してないわけやね。

何歳になっても時給

2007-12-14 06:24:02 | IT土方(外注という立場について)
これはオイラの個人的見解になると思うけど。。(「IT土方として」の意見じゃなくて)

オイラの思う生産性ってのは、いかに短い時間で何kl書いたとか、何ページの企画書をまとめたとか、そういうもんじゃないのね。
生産性とはズバリ「時給」でしょ?

スポットでいくら、じゃなくって、オイラの場合は、もっと長いスパンで考えるけど。。

たとえば、年の瀬を越えて年明けになる頃、毎年「あー、今年も乗り切った。。」と思う。必ず思う。

現場は長いときもあるし、3ヶ月ごとに移動することもある。イヤで引き上げちまうこともあるし、ずっとそこにいたいのに工数調整の関係でクビになることもある。
最初は三顧の礼だったにも関わらず、数ヶ月後には「単価が高いから。。」と言われ。。

だから、1ヶ月ぐらい稼動に空きが出てしまうこともある。その期間はもちろん、無収入。
スムーズに案件を切り替えることのほうが、ムズカしい。

1ヶ月はオーバーにしても、案件と案件のはざまで1~2w空くことが多いから、結局オイラの年間の実働は10~11ヶ月弱ぐらいになったりもする。


で、時給だ。
実際オイラの場合、時給計算じゃなくって月にいくらでもらうから(月の稼動がハンパなときは日割)
働けば働くほど時給は下がる計算になる。

だから、オイラの生産性はいかに「働かない」か、ってことだ。(これが重要)
「働かない」で語弊があるのであれば、いかに現場で残業しないか。

と、いうことは自然、作業の生産性も上げざるをえないわけだけど。。
余計な仕事をふりきるっていうのもオイラの大事な仕事のひとつだ。「主体的に(柔軟に)動いてくれ」というコロし文句に乗って、現場に対して「余計なお世話」をしていると、オイラにとっては大幅な生産性ロスになる。

オイラは別に生産性高く仕事をしたいわけじゃない。現場でぼけーっとしているだけでカネをもらえるんだったらそれでもいい。

まあでも、世の中そんなに甘くないというか、そんな姿勢では、家族を養ってかつほんの少しぜいたくができるぐらいのカネは手に入らない。
それが抑止力となって、現場でぼけーっとしているわけにもいかない。。

もし自分が独り身だったらホントに、現場でぼけーっとしてサボって、三ヶ月ごとにクビになって、1ヶ月休んで、また3ヶ月ぼけーっと働いて。。の繰り返しかもしれない。
死ぬまでモラトリアム、みたいな。。「働きやすい現場を見つけるまでは!」と。


勤怠は常につけているから、オイラの年間の労働時間は計算することができる。
確定申告のときにはじきだされるオイラの「事業収入」に経費をさっぴいて労働時間で割れば年間の平均時給が出る。

これがオイラの生産性の基準になる。


この生産性がさ。。現場依存なんだよね。。
つまり、マネージメント系統がびしっとしてる現場だと、自然、早く上がれるし、こっちもモチベーションを維持できるし、長く続くし。。悪いことはひとつもない。
生産性(時給)も高い。

マネージメントが崩壊してると、現場での不満も多くなるし、すぐ離れることになる。(それは、オイラだけじゃないけどね そういう現場はヒトの入れ替わりが異常にハゲしいから)
そして、指示系統も崩壊していて、なんでもかんでも主体的、柔軟な対応を求められ、余計なことを丸投げされて残業も増え、生産性(時給)もサイアクになってゆく。

マネージメントの良し悪しは、入ってみないとわからないから。

そして、「とりあえず現場に投入されてみる」ってのもオイラたちIT土方の立派な仕事のひとつでもあるわけだよ。
それが「かませ犬スキル」。

[IT土方]現場・認識の相違論

2007-11-14 06:31:58 | IT土方(外注という立場について)
実際入ってみて現場の作業内容が「ハナシがちがうよ!」ということは多い。多すぎる。これは、オイラだけではない。

その原因のひとつは、中間を介するから作業内容が伝言ゲームになる場合。

中間が、核心部分の仕事を隠したりする。ホントは徹夜が多いとか、SE作業ではない雑務が多いとか。


もうひとつは、現場に入るといろいろ雑務があるのは当然なのだが、それをどうとらえるか、で認識の相違が発生する場合。

良心的に(アキラメもあるけど)、外注なんだから。。と意識的に雑務を指示しないプロパと、「同じ現場で働くナカマなんだから!」と勝手に解釈して、どんどんわけへだてなくどんな作業もフってくるプロパがいる。


で、オイラたちIT土方は明確な、「自分はこういう仕事(だけ)をやりにきた」っていうイメージは、ある、

でもまあ、バカじゃないから、現場ってのはいろいろな雑務が発生することも知ってる。
でもさ、本来業務とそれ以外の作業が半々ぐらいになってきたら、キレるよ。オイラたちは。

でもオイラたちが「それ以外」と感じる作業が、プロパにとっては、本来作業の「付帯作業」になる。


まあたとえば、設計とかで、決まらないパラメータとかがあって、直接顧客と会話して決めてくれといわれるときとかね。(ありがち。。)

オイラたちはそれはnon of my businessだと思ってるし(そういうのは定例会とかで載せるべきだと思う)プロパは、主体的に顧客と話すぐらい外注はやるべきだ、と思っている(ことが多い)。


でもさ、オイラたちが考える「雑務」は、最初は断らないことが多い。最初はいいところみせとかないとさ。。

でも、さっきの例でいえば、一度直で顧客とハナシつけちゃったりすると、もうそのオイラ-顧客というホットラインは、できあがってしまう。
もうなんでもかんでも、調整をまかされちゃったりするでしょ? そのホットラインに便乗されて。

そのうちに、「そういうこと(雑務)をやりにきたわけじゃないから」みたいなことは徐々に現場に伝えてゆく。あるいは態度で示す。

その際に、プロパがどう感じるか、だよね。。
そこで、「もう現場にいるんだからワガママいうな!」っていう感じで、キレ気味になるプロパもいる。

それも、わかる気はする。


プロパがキレるとこっちも「だから、ハナシがちがうんですよ!」って、ケンカして終わりになることがある。

営業とか、中間の会社が詫び入れて、話し合いになったりするけど、もうほとんどの場合は解決不可能。
感情のもつれってのは、オソロしい。。

営業とか中間はね、ゼッタイに、含みを持たせてはいるんだ。議事録とか残ってないけど、「まあ、現場なんでいろいろあるとは思うんですけど、そのへん臨機応変に対応いただいて」なんてことを、言ってるんだよ、必ず。
オイラたちはそれをさ、忘れてんのね。たぶん、「わかりました」っていっちゃってんのよ。仕事決まらないと困るから。


まァオイラは、その「雑務」の内容がさ、単調作業だったらいいんだけど。。キライじゃないから。

このブログでも何度も何度も書いているとおり、「雑務」の中に管理業務、リーダ業務、顧客とのインタフェース(調整)などををさりげなく挿入されてくると、だんだんハラが立ってくる。

オイラと違って単調作業をやらされるのがキライなIT土方は多いね。特に年寄りはね。
プライドの問題があるんだろうな。。

そして、若手クンのIT土方の中には、オイラがキライなリーダ業務、顧客との調整などを、「上位レイヤの仕事をまかせてもらえた!」と、喜んでやるヤツもいる。(それは、すばらしいことだ)


これも何度も書いてることなんだけど、「コミュニケーションスキル」をさ、高い確率で要求されるんだけど、相当アヤしいもんだよ。
その「コミュニケーション」とやらがアダになって、いろいろな、「聞いてないよ!」的なことをやらされることがあるから。

[IT土方]外注間の牽制

2007-09-23 08:36:23 | IT土方(外注という立場について)
チームやグループには、プロパ配下にいくつかの外注が入っていることがほとんどだ。

そうすると、外注各社間で、タスクをふられる際に「牽制」が入ってくる。この「牽制」行動というのは、とてつもなくセコくて、腹立たしいものがある。


オッサンになるほどその傾向が強いというか。。オッサンは、その外注会社の管理職だったりすることもあって、会社としてやりたくない仕事はさかんに「牽制」して他社にやらせようとする。そして、なんというか、トレンドだったり、その会社としてスキルアップにつながるような仕事(うわべだけの)だけを自社のメンバに割り振ろうとするわけ。

その、チームとしてきわめて不自然な行動が、チーム生産性を低下させる。

外注ばっか雇ってるプロパって、このリスクわかってんのかね?
外注の責任者に「あとはパートナ同士でうまくやってね ヨロシク」で終わってないか?


でもまあそういう「牽制」がロコツな会社ってのは100%「うだつが上がらない」よくわからない会社だったりするし、プロパ側もそういう、チームの士気を下げるような隠密行動をするヤツらは早めにキっちまえばいいのにな、と思うのだが。。

まあこういうのもこのギョーカイの特徴なのかもしれないな。

[IT土方]自分らで何とかしようとしない

2007-09-10 05:38:57 | IT土方(外注という立場について)
大手も今必死になって、企業のランニングコストを横取りしようとして、客先常駐案件をとってきている。

ムカシ。。零細のソフトハウスなんかは、自社の紹介文で「ウチは社内開発中心」とか大嘘コイてたよな。100%外に出されるのに。

零細ソフトハウスが社内開発中心になれるわきゃねーんだよ。ギョーカイのビジネスモデルとして。
零細が売れるソフトを独自で開発できる可能性なんて、億にひとつぐらいだ。

まあそれはいいんだけど。。


大手は、客先常駐案件を複数抱えているから、プロパを集中させない。まあざっくりとシステム規模(つまり工数)に応じて分散させている。

そして、今後ももっと常駐案件をとれるかもしれないから、機会損失を恐れてプロパの出し惜しみをする。

だから、何度も何度も書いているとおり、現場ではほとんどバクチで、大量に外注を雇わざるを得ず、もうこれは自転車操業の世界だ。

ここで活躍(暗躍?)するのがオイラたちIT土方だ。


ところで、笑っちゃうというか呆れる光景を何度か見たことがある。
そういうふうにバクチで、大量に外注を抱えているから、高い確率で火を噴く。(ザマミロ)火を噴く理由は管理能力の欠如。これ一点。
火を噴くとさ、当然客からSIerの上層部にクレームが入って、そうすると上層部から「てこ入れ」が入るのね。

なんだか、「歴戦のPM」みたいなおっさんが突然参画したりして。。 現行のPM(火を噴かせた張本人)の肩身が異常に狭くなったりして。

「なんだ、いるんじゃねーか!!」と、オイラなんかは何度も思った。現行のへっぽこPMだけしか人材がいねーんじゃなかったのかよ! と。

こういうときのSIerって、客に対してなぜかエラそーなんだよな。まず、火を噴かせないような対策が必要なはずなのに、火を噴いてしまったらその場しのぎの対処。そして「てこ入れしました!」と恩を売る。客は苦々しく思うだけなのに。。
客も、オイラと同じ思いだからな。「最初からやれよ!」と。


このハナシのオチとしては、そうして歴戦のPMが送り込まれたところで、状況は100%改善されないんだ。
でも、なぜか、客もオイラたちも、「てこ入れした」という事実で満足してしまって、なんだかなあなあになっちゃうんだよね。

[IT土方]プロパが抜ける前提での補充

2007-07-26 06:53:04 | IT土方(外注という立場について)
いつも後から判明するんだけどさ。。

プロパが抜けるという前提での外注の募集って、相当アヤしい。
特に、「リーダクラス」の募集のときがアヤしい。

それを、面接の段階で気づきたいものだ。そういうときはたいてい、イヤなことばっか押し付けられてハイサヨナラ、される。

なんかねえ、面談のときとか。。
「我々は逐一指示はできないと思うんですけど。。(主体的に動けるヒトでないと)」
とか、そういうことをやけに強調してくるときとか。。

プロパが抜けるっていうことはつまり、その現場に見切りをつけようという布石なわけね。そこにプロパがいてもウマみがないから、工数見合いで外注とすげかえてしまえ、と。

さすがに最近は、現場すべてを外注でカタめることは法的にもムズカしくなってきたから、プロパ1名は残るけどな。その1名はつかえねー若手であったり、その会社では窓際で居場所がないヤツだったりするわけだ。

んで、その残った1名もイヤんなっていずれ辞める。。


とにかく、IT土方諸氏は、プロパとの交換、という前提での補充には要注意です。