【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

[IT土方]確かに、電気屋は雇わないわな。

2007-07-14 08:24:16 | IT土方(外注という立場について)
年間にビルで何千本も電球を取り替えなければならない、からといって電気屋を正規で雇うか?

年間に数百台のパソコンが故障するからって、CEを正規で雇うか?

受付嬢が毎日必要だからって正規で雇うか?

雇うわきゃない。
IT土方もおんなじだよな。

でも、電気屋に発注するために電気のプロを一人、雇っておくのはいいことかもしんない。そこに専門性が必要であれば。

要は、「見張り番」ね。

企業の情シスはびしっとSIerの「見張り番」をやってほしいものだ。
シロート置くな。

[IT土方]「モチベーション」を下げるようなことしないでくれ

2007-07-06 05:48:37 | IT土方(外注という立場について)
モチベーションを下げないでくれりゃそれでいいんだよ。別に鼓舞してくれなくてもよい。

やる気を「出させる」んじゃなくてさ、いかにやる気を「なくさせないか」を考えてくれ。
つまり、「くだらねーなー」と思わせない現場であるよう、頑張ってくれよ、上層部は。まずは、環境。

それを自助努力に任せるなよ。

うーん、たとえば、以前の現場の例でいうと。。
運用部隊なのに、運用部隊の外注の一部は、オペレーションルームに入れない、とか。

「一部」っていうのはつまり、「外注の外注」孫請けのこと。

セキュリティが生産性を阻害している最たる例。

運用やれよ、って言ってるくせにセキュリティ面を考慮して孫請けはオペレーションルームには入れない、と。入りたかったら自分で「外注のプロパ」にお願いしてコッソリ認証カードを借りなさい、と。
でも、ルール上はカードの貸し借りは厳禁。

だいたい、実際オペレーションルームに入るのは、実作業をやるオイラたち孫請けなんだよ。なぜオイラたちに認証カードを支給しないか?

あの現場は相当モチベーション低かった。最初っから。
こういう「セキュリティがあるから。。」とかいう言い訳のもとに、仕事をやりずらい環境だと、やる気削がれない? 

オイラはもう、すぐ、敏感に反応するけどな。
「ああ、オイラたちは歓待はされてないんだな」(ならばなぜ雇う?)と。

[IT土方]独りのほうがいい

2007-07-04 07:01:35 | IT土方(外注という立場について)
寄せ集めのチームで仕事させられるぐらいだったら独りのほうがいい。
オイラはそのほうが生産性が上がる。

「独り」というのは、つまり、プロパのリーダに対して自分、という指示命令系統で完結する、ということ。自分の横にも、下にもいない状態。

だって、チームだと必ずといっていいほど「つかえねーヤツ」をあてがわれるんだもんよ! なぜ?

主体的に動かない他社の外注とかプロパとか、横にも下にもおいてほしくねーんだ。足手まといなんだよ。そういうヤツこそプロパ直下においてくれ。指示出しを逃げるな。

[IT土方]遠くのヒトと親しくなる

2007-07-04 06:46:08 | IT土方(外注という立場について)
現場に長くいると、そのフロアで遠~くに座っているヒトだったり、他社のヒト(現場なんで、外注の寄せ集めだから)とかと自然に話すようになり、それが発端になって、案外、ずっと親しくなるヒトってそういう「最初は遠かったヒト」だったりする。

何年も同じ現場でやってると、他社のヒトやプロパとのコネがたくさんできてくるから、どんどん仕事はやりやすくなる。

ムカシはそんな感じで、現場ってのは牧歌的だったけど(開発部隊で、10年以上常駐している外注のおっさんなんてザラにいた)、今はどうなんだろう。。

その現場の「自社」の仲間ってさ、結局、その「自社」すらも外注の寄せ集めだから、連帯感なかったりするんだよな。
現場では「自社の他社」もホントの他社も、オイラにとってはあんまり変わらん。
(このニュアンスは、わかるヒトにはわかってもらえるだろうと思う)

この業界の仕事は、常に寄せ集めるのではなくて、外注だらけであってもチームで長くやってたほうが生産性が上がるはず、というのはオイラの持論。

なのだが。。最近は、偽装派遣対策とかで、プロパと外注のフロアが分かれたり、外注も会社ごとに固まっていたりして、同じ「場」にいることによる連帯感が生まれにくくなってるから、その持論も崩れつつあるな。


[IT土方]プロジェクトルーム?

2007-06-26 06:24:42 | IT土方(外注という立場について)
オイラたちは「根無し草」とでもいおうか。。
いろんな現場を渡り歩くわけだけど。

荷物も持ち込んでどっかと居座って、まるで自分の部屋、ぐらいの席にしないと、いい仕事はできないような気もするんだよねえ。。

矛盾してるかな?

エンジニアの生産性ってさ、「居心地」というものが相当重要になってくると思うんだ。

常駐だったら、その常駐先の、エンジニアに対する「姿勢」ね。ココロから「環境は与えるから、思う存分仕事してくれ」と考えているかどうか。


名前忘れたけど、自分の席や場所すらないオフィスってあるでしょ。けっこう大手のSIerとか、そういう仕組み導入してるけど。
自分の脇机をさ、がらがらと移動して、てきとーなところに座ってLANつなげて作業する、みたいな。

自分はそういうところに常駐したことはないんだけど。。
あれは、上のなんたら効率化とかにまんまと乗せられてるような気がするんだよね。カッコよくない。

「根無し草」の意見としては、ひとつの場所に落ち着いたほうが効率は上がると思う。
だから、どっかのベンチャーもどきがやってたけど、自席は確保しつつ、部屋のレイアウトをもっと考えるべきだと思う。


「プロジェクトルーム確保!」とかいってさ、単なるマンションの一室みたいなとこで、個人の荷物など何も置けず、カンヅメ状態、という状況で、良い仕事をできた記憶がないんだよなあ。。

オイラだけじゃなくて、プロジェクトそのものが、さ。


繰り返しになるけど、執務環境って大事だよ。

[IT土方]苦痛度に対する評価

2007-06-21 06:10:02 | IT土方(外注という立場について)
IT土方は、スキルだの生産性だのの対価で単価が決まってくる。

そこには「苦痛度」という尺度はない。当たり前なんだけどね。。

現場で、だんだんと向いてないことをやらされるとすると、苦痛だし、そもそも向いてないから生産性も下がるし、ふんだりけったりでかつ、評価も下がる。

評価も下がるってことは、単価も下がる可能性が高くなる。

そんなのやってられんわい、ということで、こちらは文句を言う。自分がもっとも得意な、生産性を上げられてかつ現場にも貢献できる仕事をやりたい、と。
これもごくごく正論なのだが。。

「オマエのため」とかなんとか、言いくるめられる。

評価としては真逆になる。つまり、ヤツらが、「コイツ生産性下がってきてんなー 単価さげてーなー」と考えているときに、オイラたちは「向いてない仕事ガマンしてやってんだから単価上げろよオラァ」と内心考えている。

カネでももらわにゃやってられん状況だからだ。


そしたら、その現場は引き上げるしかないでしょ? この結論、何か間違ってるか?? 全く間違ってないような気がするんだけどね。

だって、苦痛でかつ、評価もされず、給料が下がることにビクビクしながら仕事しなきゃならんわけだろ? それを強要するか??

そういう状況を徐々に作り出すくせに、こっちがその現場に見切りをつけてさっさと引き上げると、「ビジネスマンとして。。」を持ち出す。

IT土方は立派なビジネスマンだけどサラリーマンじゃねーんだよ。
オマエだよ、ビジネスマンとしてなってないのは。そういう状況を徐々に作り出してゆく行為のほうが責められるべきなんだってば。

オイラたちはな、現場の良い点悪い点、「清濁併せ呑んで」仕事する気なんて毛頭ねーんだよ。

なんで構造的にオカシな現場で末端のオイラたちだけがガマンを強いられなければならんのか、説明してみせいよ。
「人身売買の奴隷だから」とでも釈明するか? ハッキリいってみろや。


ところで、なぜ「IT土方」に絞ったかというと、「エンジニア」のくくりの中で、IT土方がもっとも「向いてない」ことを徐々にやらされてゆく可能性が高い仕事のような気がしているからだ。

[IT土方]エージェントとの関係(2)

2007-06-19 06:40:48 | IT土方(外注という立場について)
別に「エージェントとの関係(1)」っていうトピックがあったわけじゃないんだけど。。 「エージェント」については何度も書いてるし。

常に思うのはね、何度も書いているけど、ヤツらは、「人身売買」をやってるなあ、ということ。

そして、オイラたちは、高い単価であれば喜んで火の噴いている現場へ売られてゆく。(まさに「ドナドナ状態」だ)

つまり、オイラたちは単なる犠牲者、奴隷ではない、ということ。エージェントとオイラたち、そして「人身」の買い手であるSIerなり企業なりは、皆共犯関係にあるってことだよ。

オイラたちは奴隷ではないから、常に文句を言う。エージェントと企業は、文句を言わない「奴隷のように働いてくれる」人材を欲する。
この時点で完全に話はかみあってないよね。

ヤツらは、オイラたちが「楽しく」仕事するとマユをしかめる。オトナズラしてさ。
まるで「楽しんできたい」というスポーツ選手、オリンピック選手がバッシングされるように。

エージェントが、「アナタのスキルアップのための現場を紹介します」というときは、スキルアップは(あなた次第で)するけど楽しくはない(火を噴いてたり人間関係がぎくしゃくしていたり)現場であることは間違いない。

現場の人間が「キツいかもしれないけど『やりがいはある』」っていうのも、「キツいかもしれない」という前提をおいている時点ですでに怪しい。


「キツい仕事はやりたくない」とはっきり言うと、「ビジネスマンとして。。」とかなんとか、オカシな理論を持ち出す。

オイラたちは、my businessの範疇外でキツい仕事は、明確にやりたくない。自分がやりたい分野でキツいのはいっこうにかまわない。徹夜もするよ。
そのへんはある意味ではプロパよりわきまえてるはず。

鳶に図面を引かせるか? 左官にセコムの真似事をやれというか? 大工が電話応対するか?
そしてそもそも、土方に「ビジネスマンとして。。」理論を持ち出して事務仕事やらせるか?


ヤツらは、最初は「思う存分力を発揮してください」とか美辞麗句を並べ、しばらくしてから「ちょっと違うんじゃない?」というタスクを徐々に「寄せて」くる。現場で長くなってきたらいろいろ雑務もやってもらうのが当然である(「ナカマなんだから!」)といわんばかりに。


もともとヤツらは、社員を囲って育てられず外注している時点で負い目があるはずなんだよ。
であるにも関わらず、「カネは(渋々)出す、ウチの(火を噴いてる)現場で『働かせてやる』」だからね、未だに。

ぎくしゃくしてる現場で「働かせてやる」って。。
なんでぎくしゃくしてるんですか? それは改善されないんですか?と問えば、「主体的に動いていただいて(あわよくば)改善にも動いていただきたい。アナタのスキルアップにもなると思います」と逆ギレ気味に。

改善のために外注を投入したいのであれば、それにしては単価が安すぎる。作業者の単価で改善を要求するほうが間違っている。

だから、もう、外注で固めるのはやめて、若手のプロパをどんどん中途採用して、無理難題を押し付けちまえばいいんだよ。

考え方がね、逆なの。オマエらがエンジニア業務込みでやってみろよって。
外注のエンジニアに「ビジネスマンとして。。」みたいなホワイトカラー業務をどんどん寄せてくるのが、根本的に間違ってるんだから。


あれ? 「エージェントとの関係」の話じゃなくなってきた。。
いつものグチか。。

[IT土方]本来「外注」とはさ

2007-06-05 06:20:30 | IT土方(外注という立場について)
何度も書いているであろうことの、焼き直しなんだけど。。

本来、外注というのは、エンジニアリングの部分つまり「スキル」を、企業で保有したくない(「保有する必要はない」)という判断からきてるわけでしょ。

それがいつしか、案件そのものを丸投げするようになり、本来企業の情シス開発部門などが持っていたはずのPM業務までも外注されるようになる。

でもこれは、建築の世界にたとえればあたりまえのことであるといえる。超でっかい企業以外は、組織の中に建築士おかないだろ。また、素人のホワイトカラーを、たとえば自社ビル建設のプロマネとはしないだろう。

ちょっと、付け焼刃なので、たとえがショボいんだけど。。

オイラがいいたいのはこのことじゃない。一般企業は、SIerにエンジニアリングが必要なシステム開発、構築等の案件をまるっと投げる。それは当たり前。

問題なのはそのSIer側なんだよ。
パターン1としては、
請けたSIer側が、下請けの零細~小中SIerにまるっと投げる。
そしてさらにえんえんと下に投げる。。 というありがちな構図。

1次請けが、実作業をどの会社の誰が担当しているのか、まるでわかっていない、という。。

お客さんが、作業者の顔がみえないっていうのはいいんだよ。当然なんだ。
でも、プロジェクトとして引き受けているSIerが末端の作業者を把握していないというのは問題だろう、と。

パターン2としては、
下請けに、分散して投げる場合。案件が大きいとき、とかね。
DBはどこ、インフラは誰、アプリはウチで、みたいな。

こういうときは統括プロマネがびしっとしてないと絶対火を噴く。
だから、お客さんは、受注したSIerがどういうふうに仕事を分担してゆくのか、監督する義務がある。

パターン3としては(やっと本題だ。。)
対外的に(お客さん対策として)自社でやってるようにみせかけて、安いSEかき集めて利ザヤをゲットしよう、というケース。

このやり方が最近、ほとんどでしょ。パートナーSEに道具貸してやって、名刺も渡して。

パターン3-1は、自社でやってるから、パートナーSEをプロパが統括して、顧客窓口もプロパがやる、というケースで、

パターン3-2が、自社でやってるというのは見せかけだけで、寄せ集めパートナーSEたちに席と道具だけは貸してやるが、プロパが参画しない。
安く(つまり、品質が悪いってことだよ)しかも、いろんな会社からばらんばらんに集めたSEたちを統括するちょっと上級のSEもまた「寄せ集め」る。

オイラがもっとも問題だと思っているのは3-2。
他社とかでちょっとリーダ、プロマネ経験がある人材を「やりがいがある」とか美辞麗句ならべて引っ張ってくる。

引っ張ってくればこっちのもんだよ。そのSEの責任感に訴えるように仕向けてあとは丸投げだから。

この、3-2は、オカシくないかい? と、問いたいわけさ。

[IT土方]どこの会社にもある「次期シス」

2007-05-26 06:12:01 | IT土方(外注という立場について)
ムカシ誰かが言っていた。。「どこの会社にもある『次期シス』」って。

ある程度の規模の会社になると、次期システム構想は「花形」プロジェクトであり、けっこうでかいSIerが外注で入り込んでくる。

プロジェクトルームもあてがわれちゃったりして。厚遇されてるというのがわかる。

オイラたちIT土方は(いや、オイラだけ?)、それを横目で見ながら、現行システムをちょこまかといじったり運用したり再構築したり移設したりする、みたいなシチュエーションになることが多いんだよ。

次期シスにヒトを取られちまって、現行が手薄になるんだよ(カネの面でも)。そこがIT土方が入り込むニッチ産業というわけだ。

まあ、それに対して不満はあるのだが、それは独りよがりな話だ。
IT土方が花形プロジェクトになかなか入っていけないのは「宿命」に近いものがある。

それは仕方がない、というか、仕方がないということを、インフラに関わるIT土方のみなさんには、わかってほしいのね。

ただ、オイラは、個人的にはナットクいかなくなってきてるから、今後の身の振りかたをどうしようか、ってホンキで考えてるんだ。

[IT土方]プロパの「忠誠心」

2007-05-25 06:25:55 | IT土方(外注という立場について)
プロパは、その会社に「就職」したからには、その会社に忠誠を誓わなければならないと思うね。
それほど、「就職」(あるいは「転職」)ってのは、重いものなんだよ。

その、会社に対する忠誠心が、現場に常駐しているオイラたち外注と、絶対的に違うところだ。

オイラたちは、「仕事」をしに現場にきているわけであってその会社に忠誠心をもつ必要は全くない。たとえ一瞬であっても、ない。

だから、プロパと外注をならべて「対等に」「分け隔てなく」仕事させるのがそもそもおかしい、といっている。それがオイラの、このブログで書いている主張の根幹。

逆に、プロパは、ある程度の忠誠心を持って現場に臨まないと、早々にツブされるよね。

だって、なんでそこにいるのかっていう自問自答の時期は、本来もう過ぎてなきゃいけないからだよ。自分が選んだ職場なんだから、演技であっても忠誠心を持って仕事にのぞまないと、会社なんて常に理不尽なことばっかなんだからさ。

。。オイラがいっても説得力ないけど。。