【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

「死ぬ気で」はできないだろー実際問題

2008-02-05 06:02:16 | IT土方(マネージメントの質の低下)
死ぬ気でやってくれ、とか鼓舞されることがあるけど。。
いや、実際死ぬ気でやってたよ、ムカシは。

今はできねーよ。体力がないってのもあるけど、やるたくねーよ単純に。
なんでかっていうと、前にも書いたかもしれないけど、あと10年、20年、コドモを養っていかにゃならんのよ。
まァその手段としてIT土方を続けているかどうかはわからんけども。。
だから、今死ぬ気でやって燃え尽きてしまってどうすんのって。

それとさ、なんでこの最下層で燃え尽きるぐらい死ぬ気でやらにゃいかんの、ってさ。そもそも死ぬ気でやるにふさわしいステージじゃねーだろここは。

だから、まず、死ぬ気で仕事しろ、ってけしかけてくる側からしておかしいんじゃねえの? って考えるようになってきたんだよね。
顧客の納期最優先、そのためならばIT土方を墓場に送り込んでもよい、と。。

そう考えるようになってきてから、おそらく自分は「IT土方」としては(客からみたら)融通がきかなくなってきてんだろうなあ、って思う。自覚がある。つまり、「使いずらい」ということ。

IT土方のミッションは「コキ使われること」だから。優秀なIT土方とは、柔軟に、死ぬ気で働くことができるということだから。
スキルなんかどうでもいいんだから。


そもそもオーダーする側は「若いヤツ」を求めるよね。ピークは月300h以上、徹夜もデフォルト、っていう状況に立ち向かうのにやっぱ「若さ」ってのは強い。

そして、若くてさらにリーダ経験があるヤツはすごく重宝される。馬力もあって、リーダシップもあって、という感じの。
(今の企業、SIerがもっとも求めるエンジニア像がこれだ)


でも、そこだよ。そこからギモンをもたなきゃ。
「徹夜もオッケーだよね?」「ピークのときはがんばってもらわないと。。」とか、面談でアタリマエのように言われたりするけど、それは、マネージメントの崩壊を最初から言明しているようなもんだよ。一種のパワー・ハラスメントかもしれん。

それがアタリマエじゃないんだ。そういうプロジェクトには飛び込まないで逃げ出すに越したことはない。逃げ出すことこそがアタリマエ。人間として最低限度の生活ができなくなるんだよ?

さらに、死ぬほど働かせます、でもカネは一定額以上は出しません、っていう姿勢だろ? これをさらにおかしいと思わなきゃ。
それがアタリマエになってゆくギョーカイの風潮を、変えていかないといかんのよ。

オイラはね、もう歳だから、純粋に頭脳労働をしたいんだよ。脳みそで汗をかきたいんだよ。そういう希望を持つことが悪いかよ、って。歳を取ったから、「今までの経験を活かして」リーダとかプロマネに進むってのはゼッタイに規定路線ではない。

という議論を、営業とかエージェントとかとは何度も何度もしてきた。
オイラ個人のハナシじゃなくて、経験豊富なエンジニアをやりたくもないマネージメントにまわしてうかつにツブしてはならん、と。

オイラが求める方向性はそこなんだよ。年寄(このギョーカイの)が「頭脳」でもって今までの経験を活かせる場がきっとあるに違いない、なかったら作るべきだ、と。
そうしないと、膨大なナレッジを現場からすべて失うことになるぞ。いいのか?


なんでオイラ(フリーのIT土方)が現場でリーダとして入って、他の外注会社のウマのホネとか、本来リーダにまわるべきプロパとかの面倒をみなきゃならんのか?
なんでそういうヤツらに「社会人とは~」から教えこまにゃいかんのか、そんな義理はねーよ、ウンザリしてんだよ、ってのが、ずっとこのブログで書いてきたことだ。


楽しい、はほぼ、あきらめてんだよね。このインフラのレイヤにいて「楽しい」ってのはね。。
とにかく、このギョーカイ自体がもっと「感謝」されない限りは。。

このギョーカイでは楽しいよりも「楽」!