絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ビーナスの顔(通信指導)

2010-11-16 | 通信指導
通信指導のTさんが、ビーナスのデッサンに取り組んでいます。

私が見る限りでは、かなりのデッサン力がついたと思います。短期間でこんなにうまくなるものだろうかと不思議に思っていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、今ここで重要なことに取り組んでいます。
顔の表現です。

顔が似ていないのです。ニュアンスが違います。
これは、とても重要なことです。

並べてみましょう。

 

1、画面右側の目が小さい、右側の目の下は、もっと下になる。
2、鼻の裏側の面の角度がもう少し右下がりになる。
   小鼻の明るい部分と鼻の先端の高さ比べをしてほしい。
   鼻の下の暗い部分を左右で高さ比べをしてほしい。
3、顎の左下が膨らみ過ぎている。

これらの点を見直して、もっとそっくりになるまで、追究してくださいとアドバイスしました。ここが上達のポイントですね。
顔がそっくりでないと、ビーナスを描いたことになりません。頑張ってください。

輪郭線の問題や、背景の描き方など、ほとんどできているので、完成させる力がついているのです。だから、ここでの顔がそっくりになるということはとても重要です。
もうここまで来ると、他に教えることはありません。

要するに、細部を狂いなく描く力をつけてほしいという要求です。
コメント
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