絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

なかまちにて

2009-10-09 | 日記
今朝もなかまちにいます。

インターネットで、レオナルドのアンギアリの戦いについて調べていました。

最近、パラッツォベッキオ(市庁舎)の500人広間のバザーリの絵の下に、レオナルドのアンギアリの戦いの絵があるのではないかという研究がされていることを知りましたが、ありそうだという話と、ないという話で、曖昧な状態になっています。あってもどの程度まで、完成していたのか、その絵がバザーリの絵と同じ大きさなのか、それよりも小さいのか、全く分かりません。
剥がしてみたら、なかったということでも困ります。バザーリの作品が失われてしまうからです。ただ、バザーリがその絵の上に描いたのなら、レオナルドの絵が見えなくなることをどう考えていたかということが気になります。
一つの意見では、レオナルドが完成させなかったので、それを引き継いで、描き上げた画家がいたのではないかという見方も示されていました。
その技術があまりにひどいので、バザーリは、その絵の上に遠慮なく描くことができたのでしょうか。

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これは、これから、どんどん研究が進んでいくことでしょう。進行を見守りたいと思います。
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話は、ずっと軽くなりますが、
インターネットというのは、勉強するのにとてもよい教材ですね。

上のことを調べていたら、関連記事に目が行って、ピエロデラフランチェスカについて読みました。ピエロデラフランチェスカの先生は、ベネチアーノという画家だと知って、その人はベネチアからフィレンツェに来た画家で、あまりに技量が優れていたので、嫉妬されて殺されたとバザーリが書いているそうです。

しかし、殺した犯人が、ベネチアーノより4年も前に死んでいるということがわかり、どうも犯人が違うようだとか、面白い話になっています。だから、バザーリが書いた芸術家列伝はどうもどこまでが真実か疑わしいという内容でした。

ピエロデラフランチェスカの絵の修復で15年かけてやっていることも記事になっていて、初めて知ることばかりで、とても楽しく読みました。

本屋さんで、修復についての本が出ていても、買ってまで読む気になりませんが、インターネットだと、気楽に読めていいですね。

まるで、本屋さんで立ち読みしている気分です。いろいろな情報を知ることができるということで、百科事典を持ち歩いている感じです。勉強するには、とてもよいと思います。



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