8月18日
旧暦7月19日 蒙霧升降(もうむしょうごう=濃い霧が立ち込める頃)
午前中、日供祭を斎行しようとしたところ、若いお母様と小学生の女の子と幼稚園生の男の子が拝殿脇から声をかけてこられた。
「すいません、少しお時間ありますか。娘が神社のことを調べたいというので、少し質問させてください。」
低学年の女の子から
1、「えっと、杉森神社は、何故、杉森神社というんですか。」
Σ( ̄□ ̄|||)え?なんと素朴な質問 (个o个;))))~~(((((;个o个) うろうろ。
「二つ説があります。(既に難しいかも・・)。
一つ目は、昔の書物『日本三代実録』に神様の神格をあげることが記されていて、その中の榲樌神(すぎぬきのかみ?)とでてくるのか、この神社と言われています。ん~~言っていて難しい~~
二つ目は、ごらんの通り、杉がたくさん植えているから杉の森、杉森神社。因みに、檜が約230本、杉が約130本あります」
2、「杉森神社には、どんな神様がまつられていますか」
\(●⌒∇⌒●)/ニャリーン
「神様は、たくさんです。太陽の象徴といわれています天照大御神さまとその弟の須佐之男命の神様が一緒に神様をお産みになられた神様などを祀っています。」
3、「杉森神社にはどんな動物がきていますか」
(・∀・)(・∀・)は~い
「狸さん、そしてムササビさんで~す。」・・・野良犬は言うまい。
4、「杉森神社にはどんな虫がきていますか」
((((*^o^*)お~
「今は、セミがいっぱい。そしておすすめの虫がセミヤドリガの幼虫です。綿に包まれた赤ちゃんのようにかわいいですよ。但し、セミに寄生しているときとか蛾になると、ちょっとね・・・」
以上のような質問、待ってましたあ~って、とても嬉しかったです。でも、子供にわかりやすく伝えることを学ばなくては・・・
徐々に徐々にこういう風に子供たちが神社に集まってくることを望みたいです。
※①当神社は、創立年月日不詳ですが、『日本三代実録』の貞観九年(八六七年)十月十三日条に正六位上榲樌神に従五位下を授くとあるは当神社のことと言われています。
今年の5月に行われた第12回伝統文化セミナー「自然災害と復興~先人の叡智に学ぶ~」の冊子によると貞観年間の災害と神祇では、
貞観5年疫病流行、御霊会・越中越後地震
貞観6年富士山大噴火、国々に災害を消除のため神祇祭礼の督励、阿蘇山変異、
貞観9年阿蘇噴火
貞観10年播磨国大地震、
そして
貞観11年、今回の東北大震災と同様な大地震と津波が陸奥国、
貞観16年開聞岳噴火、
その4年後の
元慶2年関東大震災
との記述あり、災害続きを鎮めるため神祇を奉斎する中での榲樌神の登場となる)
※② 御祭神は、天忍穂耳命、天穂日命、熊野久須毘命、天津日子根命、活津日子根命、狭依毘賣命、多紀理毘賣命、多岐都比賣命、品陀和気命、厳島大神、須佐之男命の十一柱(神社明細帳で厳島大神が加わっているが、既に三女神の記述があるように、十柱の誤記かもしれない)
本日の続きは、また次回へ(^^)/~~~