震災時、自宅が被災して住めなくなったら
猫と一緒に避難します。
他にあてがなければ、ひとまず震災救援所へ。
(最寄りの区立・小中学校)
*暑ければ保冷剤、寒ければ携帯カイロをキャリーケースの中へ。
*猫の飛び出しを防止するため、キャリーケースの扉や結合部に
布製のガムテープを貼ります。
劣化したキャリーケースは要注意。荷造り用のヒモで縛るなどし、
壊れないようにしてください。
🐱ハードル・その2 猫はケージから出せない
救援所にケージはありません。飼い主が用意してください。
犬と違って、猫はケージから出して排泄させたり散歩ができません。
自由に室内を走りまわっていた猫がケージの中だけで
過ごすことになります。
しかも、通常の猫用ケージは2段、3段と大きく、
自宅から運べたとしても大変ですし、
飼育場所のスペースも考えると、
ポータブルケージを準備した方が無難です。
(把手のある折り畳み式。 床が引き出せるタイプもあります。
猫の匂いがついた布などを掛けて落ち着かせます)
ケージが無い場合はキャリーケースの中での飼育となります。
(猫をキャリーケースからケージに移すなら、逸走を防ぐため、
洗濯ネットに入れておくか、
リードやハーネスに慣れている猫なら、それらを装着します。
すっぽ抜けたりするので、救援所で散歩させるのはやめましょう)
トイレは段ボール箱をポリ袋で覆い、新聞紙をちぎって砂の代わりに
できますが、砂にこだわる猫は嫌がるかもしれません。
(*使用済みのネコ砂を一掴み混ぜてください)
ペットシーツを嫌う猫もいるでしょう。
そもそも環境の変化が苦手なネコは極度の緊張で排泄しなくなったり、
食べなくなる恐れがあります。
水分を3日間とらないと脱水状態となり、悪影響が出ます。
(ウエットパウチがベターです)
熱中症にも気をつけてください。熊本地震はまだ肌寒い4月でしたが、
パニック状態による過呼吸で体温が上がり、
熱中症が多く見られたそうです。ハアハアと息が荒ければ要注意です。
さらに、飼育場所が屋外の場合、トイレ掃除や給餌などをする際に、
ネコが外へ飛び出してしまう危険性があります。
ネコが脱走すると捕獲は至難です。
ネコにとって、救援所での飼育はハードルが高いのです。
解決策としては、預け先を見つけ、ネコを一日でも早く救援所から出すこと。
救援所での飼育期間が長くなるようなら、2段~3段ケージが必要です。
救援所以外の選択肢については以下をご覧ください。
~ネコが逃げて、行方不明になってしまったら~
起きて欲しくはないことですが、過去の震災では、多くのペットたちが
脱走して行方不明になりました。
万一に備えて、愛猫の写真を用意し、無料のテンプレートで
チラシを作成しておけば速やかに対処できます。
普段からの逸走に備えて迷子札(身元表示)を着けましょう。
GPS付きの迷子札ならスマホで位置情報を得られます。
首輪を嫌がるネコにはマイクロチップを。
災害時の迷子捜索にはマイクロチップが最も有効です。
マイクロチップを装着することで、ネコが保護された場合、
再会できる確率がグンと上がります。
飼い主(所有者)情報の登録をお忘れなく!
ネコが見つかっても捕まえられない時はボランティアの協力を得るなどして
捕獲器を使いましょう。
🐱持ち出したい物については以下の記事が参考になります。
なるべく軽量にしましょう。食欲がない時のためにオヤツを。
ペット用テイッシュがあると便利です。
⑪ペットにオーダーメイドの避難計画を につづきます。
<関連記事>
⑧<お願い>震災救援所運営連絡会の皆さまへ - 杉並どうぶつ相談員
⑨ネコの避難はハードルが高い!? その1 - 杉並どうぶつ相談員