悠々丸水産業務連絡掲示板

主に東紀州を漁場として出漁。
水揚げから加工まで行っております。

老船ながら頑張ってもらっています。

2009年11月19日 15時48分59秒 | 漁具

第二悠々丸。

ヤンマーZD24B。

24フィートだけど出艫が2フィートはあるので、実寸はもっと長い。

船内外機船で、軸出力55馬力のディーゼルエンジンを搭載。

最高速力約20ノット、巡航速力11~12ノット。

船齢20年超なので無理はしませんし、できませんのでエンジンを労わりながら漁をしています。

無理しない代わりに燃費は良く、燃料代は第一とあまり変わらない位なので助かっています。

第一と第二は、漁場・獲物・漁法・人員等で使い分けていますが、最近は第二の方が多いかな・・・

今年は”第一に活躍してもらう時期が来た!”と思ったら思わぬ災害に遭ってしまったし。ね。

ま、これからも老体を労わりつつ、頑張ってもらうつもりです。

 

 


被害は思わぬ所にも・・・

2009年11月17日 20時42分28秒 | 漁具

本日11月17日、PFの修理開始。

お昼頃、造船所の大将から電話があった。

 「艫の下の方にアルミのパイプがあるやり。曲がっとったで直そうと思ったら折れたんさ」

トランサムを修理する際、下部にあるタイヤを挿すアルミパイプが邪魔になり、取り外したところ曲がっていたらしい。曲がっていた(折れた)場所もタイヤの軸に干渉する位の位置。

でも薄いアルミパイプだから折れても仕方がないし、大将が同じようなアルミパイプで補修してくれるそうなので一安心。

 

夕方になってまたも大将から電話が。

 「おんなじ径のパイプがないんさ」

PFに使われているアルミパイプは、どうも一般に出回っているものより薄いらしい。

代替え品を探したところ、少々径が太くなるとのこと。湘南高圧工業にお願いすれば送ってもらえるとは思うが、まあ大丈夫だろう。

ということで、代替え品でお願いした。

結構あちこち痛んでいたし、全部直してもらうようにお願いしたのでやっぱり”すぐ直る”とはいかなかった。

次の電話は直ったコールであって欲しい。

 


見習い達の研修会

2009年11月14日 17時02分41秒 | 社員

本日は見習い達と研修会に参加

見習い達と共に魚介類の生態について勉強することになり、研修会場へ。

研修会場

10時過ぎに会場到着。早速受付を済ませ、会場内へ。

中へ入ると休日というのに受講生がイッパイだ。皆さんご苦労様です。

ここは、講義の時間が決まっているものの、受講するかどうかは自由で、基本的に施設内を自由に利用し勉強できる。

施設内はテーマ別に区分けされていて、北館と南館に分かれている。

まずは北館。

ここでは海洋哺乳類を研究。

興味ある講義があったので、2講座を受講した。

ここの講義は視覚・聴覚に大いに訴える中々のもの。受講後、受講生の大半が拍手をしていた。

昼食を挟んで、次は南館。

ここでは主に魚類について学ぶ。

まずは近海の浅場を生息域とする魚類について自由研究。

ここには、宿敵の・・・

や、こんなやつら

もいた。

海で出会うと忌々しい奴らだが、こんな所で出会うと妙に親近感が沸くのは何故だろう??

 

深海生物について学んだ時には、

こんな奴らもいた。

タイノエをまんま大きくしたような”具足虫”。

写真に写っていないが、奥にいた一匹が異常なハイテンションで動いていた。まるでダンスでもしているよう・・・

食事?かな。

初めて元気よく動いている所を見たので感動した。

次にウミガメの講義を受講。見習いにはちょっと難しかったかな。続いて重要資源のオキアミなどの勉強をし、最後に生命の尊さを、触感から学ぶ講義を受講。

見習いには、アメフラシやナマコなど、他の受講生が一歩引くような生物も慣れたもの。さすが!

そうこうしているうちに、時間となり本日の研修はこれにて終了。

二人とも楽しく学べたかな?

 

帰りの道中見習い達は、疲れたのか直ぐに静かになってました。

研修の成果については、起きてから聞くことにしよう。


修理できるって!!

2009年11月13日 19時45分15秒 | 漁具

本日は知人の協力を得て、PFを造船所へ搬送。

昨日造船所の大将から「船見てきた。直るよ」と短いコメントを頂きました。男は多くを語らず。渋いぜ!大将

翌日(本日)は出漁の予定。でも大荒れの予報でとても沖出し出来そうにない

ハイ、決定。

PFを修理に出すことに。

急なことで車両の準備が整っていないので、同行予定だった”miyutaさん”に救援要請すると、あっさりOK。

で、本日。

港へ行き、船を保管場所から小移動させて改めて船体表裏を確認すると・・・

・・・・・・

先日確認した”船腹の穴”、”トランサムの割れ”以外の場所にも傷・割れがしかもイッパイ

かなりブルーに。

雨が降る中、ほぼmiyutaさんにお任せ定食で車載し、「どんな飛ばされ方したんだろう?」などと話ながら造船所へ向かう。

10分程度で造船所着。

大将達に手伝ってもらいPFを造船所内に運び込む。

大将に改めて診てもらい、状態を確認してもらう。

「直るよ」

あっさり。だ。外はだが目の前は快晴に。

「なるべく目立たないように裏からFRP貼れるとこは裏からやって、出来ないとこは表から張る。貼れないとこや小さい傷はパテで埋める」とのこと。

しかも「すぐできる」そうだ。

ドック内を見ると作業中の船があるし、そんなに急いでいないので急がない旨を告げ、しばし預かってもらうことになった。

”ありがとう大将!!”とハグしてチューしたい気持ちをグッと抑え、「よろしくお願いします」とドックを後にした。

ここら辺の人間の気質として”急がないでいいよ”と言ったら本当に急がない。おそらく大将もそうだろう。

まぁ、焦ることはないので”直ったよ”と連絡が来るのを気長に待つことにしよう。