悠々丸水産業務連絡掲示板

主に東紀州を漁場として出漁。
水揚げから加工まで行っております。

本年最後のお仕事♪

2009年12月31日 17時21分06秒 | 加工部

ズバリ、猪肉の加工です

先日もらった猪肉を、本日加工。

といっても、もらった日にソミュール液に漬け冷蔵庫で保管し、一日一回ひっくり返す作業をしながら今日まで寝かせてあったので、本日は最終作業。

 

まず、冷蔵庫から肉を取り出して液を軽く拭きとり、ついでに必要以上に付いているスパイス類も落とす。

 

それから2時間ほど風干し。

今日は冷たい風が強く吹いているからからよく乾く~

こんな天気は普段なら敬遠したいとことだけれど、今日はOK

 

乾いたところで、肉をタコ糸できつく縛って形を整える。

自家用だから、縛り方は極めてアバウト!

今度、栄あたりに行ってきちんとした縛り方を教わってこようかしらん

 

縛ったところでウッドチップに火をつけて、軽くスモーク。

モクモクっと、これも2時間くらい。

時々様子を見て、温度の上がりすぎに注意する。温度が上がると、脂は溶け出すわ、火が通ってしまうわとロクでもないことばかり起こって仕上がりが非常に悪くなるので要注意なのです。

 

無事スモークが終わり、いよいよ最終作業。

 

お肉を気密袋に入れて、空気を抜き火入れをする。

 

ま、火入れといっても80度のお湯で加熱するだけですけどね

 

今回は、保温鍋を使用して手間暇をカット!!

・・・

適当な頃合いを見て取り出す。

時間はこれまた2時間。

 

さて、出来上がったのは・・・・・・・

 

 

 

そう、ハムです。 

早速みんなで試食

                           

食べてみると、臭みがほとんど無く、”豚”ライクな猪ハムに仕上がってました。

もちろん好評 ☆☆☆頂きました

良かったぁ~~

 

この調子で来年も頑張るぞ~~~

 

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本年も残り僅かとなってきました。

そんな中、貴重な時間を割いて当ブログをご覧頂きありがとうございました。


○ダイで仕事納め♪

2009年12月29日 21時07分22秒 | 業務報告

本日で仕事納め

さて、何を狙って仕事納めしようかな~、なんて考えていたらmoさんから真鯛orメダイのリクエスト。

天気図を見ると絶好の漁日和となる予報♪

これは沖に出ずにはいられまい!と、メダイに狙いを絞る。

 

で、本日。

いつもの様に日の出前に出港。道中で日の出を拝む。

早朝は、まだ結構な風が残っているもの、天気図を見る限り安心して沖出しできる。

 

1時間弱でポイントに到着。

魚探で周辺をチェックすると、底から20m付近に反応があった。

早速仕掛けを投入

予想以上に潮が効いている。早すぎるくらいだ。

 

しばらく流すと、早速アタリが!

・・・あったけど、乗らず。残念!

 

しばらく流すもアタリはそれっきりで、何の反応もないので場所移動。

 

次のポイントに入ると直ぐにmoさんが早速何かを掛ける。 があまり引かない様子。

 

すんなりと上がってきたのは、黒ムツ。おいしいヤツだけど、今日はお呼びでないよ。 ま、リリースはしませんけどね

 

しかし、その後もムツ・陸奥・むつ・・・・・・

ハリスが切られ、傷つけられ・・・終いには幹糸まで傷ついて帰ってきた。う~ん

陸奥に翻弄されいる内に時間だけが過ぎていく・・・

時計を見ると10時を過ぎている。 

しかも、いまだにメダイゼロ今日もダ・・・・・・・ いやいやいやいや、潮が緩めば釣れるはず!

 

と気を取り直し、さくさくっと仕掛けを直して、再度流すと・・・おや?・・・潮が緩くなってる

チャ~~~ンス到来

 

で次投。

 

ズド~~~ン

 

と竿が海中に突き刺さる!

なかなかの引きを見せて上がって来たのは、まずまずの型の本命君待ってましたよ~~

 

さらにmoさんにも

 

 

よかったよかった

 

さらに次投。

 

 

かなりの引き

電動丸がうなりを上げて頑張っているけど中々上がってこない。

しかも、過熱からか途中でパワーダウン

仕方ないので手巻きで上げる

 

どうにかこうにか上がってきたのは、

 

 

ダブル

しかもハリス1本切られている。 

 

トリプルだったんだぁ。道理で上がってこないワケだね

 

それからは、ほとんど一流し1匹ペースで上がり、あっという間にカンコが黒々

 

途中からは珍しく、

 

 

遊漁船が入ってきた。

 

2隻で並んで竿を出すことしばし。

さらに数匹上げたところで、moさんの”満足したとの声に、転進、煮付け用のメバルを狙いに行く。

 

 

11時半頃ポイントに付き、竿を出す。

仕掛けはイチイチ交換するのが面倒臭かったのでメダイ用を流用。 数上がらなくてもいいから、コレでいいんですよ~

てなことで、

 

直ぐにアタリ曲がらないね~

 

上げてくると・・・・・

 

 

ハイ、良型メバル君

ちなみに、ハリが大きく見えるのは錯覚ではありません。大きいんです。太軸陸奥針18号にハリス6号ですから

 

そしてmoさんもメバルを上げ、ちゃちゃっと土産分を確保して沖上がりとなりました

 

本日の水揚げ~

 

帰宅~~~

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家に帰り、道具をちゃちゃっと片付けて、魚を調理

 

メダイを元旦に生食したいので、まずは見習いも好きな”昆布締め”にすることに。

 

背身2本を仕込みました。元旦が楽しみ~♪

 

お次は今日の分のお造り。

 

続いては・・・

 

メダイのにんにく醤油カルパッチョ風を作成。ビールにGood!!

 

さらに、

 

頭&カマ~ズの塩焼きで打ち止め~~~

美味しかったですよ~~~


アカイサギを調理してみよう!

2009年12月22日 12時24分36秒 | 加工部

先日のお魚で作ってみました

mさんと出漁した際にお持ち帰りしたお魚さん達を調理

ヒメ沖メバルアカイサギマハタ

今回は、mさんにもお願いした「アカイサギ」に一手間加えることになった。

まずはヒメから調理開始~♪

まず、三枚におろす要領で、頭側と尾側の身を切り離さずに包丁を入れる。

次に水気を切り、塩こしょうして、片栗粉を満遍なく付け、最後に

  油へド~~~ン!

で、待つことしばし

 

ハイ、出来ました

 

 

ヒメの唐揚げ。サックサクに揚がりましたよ~

カリカリのヒレは見習い達行き。その他は大人行き、となりました♪。

 

  でも、これは”ご飯のおかず”じゃなっくって、”ビールのアテ”ですな

 

お次は、のお刺身&タタキ。

 

 

タタキには、mさんから頂いた”出汁醤油”を使用。おいしかった~~

ショウガが入っているにもかかわらず、見習いも食べてたもんね~

 

お刺身と同時進行で、アカイサギの昆布締めを仕込んだけど、これは後日のお楽しみ

 

さて、いよいよ本日のメイン!に取りかかることに。

まずはアカイサギとメバルを三枚におろし、腹骨をすき取り、血合い骨を抜く。

それに塩こしょうして冷蔵庫へ、イ~ン

そして、鍋にホールトマトを入れ、ケチャップ・砂糖・塩・こしょう・ニンニク・バジル・ローリエ・タマネギ等も次々に投入!して、トマトソースを作る。

後は先程捌いた身に小麦粉をまぶして、ムニエルにするだけ

 

 

出来た~~

 

 

メバルは当然のごとく美味い。

アカイサギは・・・・・・身がふわっとしてるし、トマトソースの酸味が効いているのか甘みが感じられる。何か上品。ワインOK!

どこぞの本で、「フレンチなど洋食店に卸され、重宝されている」なんて書いてあったのを読んだことがあるけど、”なるほど”ですな。

クセがまったくないので、どんなソースにも合うはずだし、油との相性も良いね~

 

最後は、専務作マハタのお鍋

 

プリプリの皮がおいし~♪

アラも全て使ってま~す♪

残りはもちろん・・・・・・雑炊!になりました

 

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アカイサギを仕込んで三日目。

昆布締めを出す。

半身は薄造り、残りは焼き霜造りにする。

 

 

うまい

薄造りは皮付きと皮なしと2つ作ったけど、なしでいいかな。

どちらも昆布の旨味がしっかりと染込んでいて、しっかりと魚の味を補っている。

食感も良く、フグ並に薄く切った方がおいしい

 

焼き霜は、刺身よりは上だけど、昆布締めよりは落ちると思う。今度からは薄造りだね

 

これなら、”食味”だけで考えればメインもありうるかな?

 

 

 


冬将軍は紀州にも!

2009年12月20日 21時01分45秒 | 業務報告

カゼニモマケズ、サムサニモマケズ・・・

冬将軍到来で20日に予定していたmiyutaさん(以下mさん)との出漁が危ぶまれたけど、前日に天気図と気象予報を見ると沖出し出来そう。

冷え込みで浅場はダメだろうから、深場に行きたい! でも結構な風が吹きそうな感じだからメダイはまず無理かな

さて、何を狙おうか・・・と考えた結果、冬場のイサギ五目に決定

 

朝、船着きに到着して出船準備を進めていると、先に船の所へ行ったmさんが、「カンコの蓋が無いよ」と教えてくれた。

 

直ぐに船に行き見てみると、確かに無い

風で飛ぶには重いし、他の積載物が動いた様子もない。

 

これはやられた。

 

・・・・・・かもしれない。

 

なぜ?かはわからないけど、また余計な出費が掛ることは動かしがたい事実。参ったね~こりゃ。

ま、カンコ側だけだったのが唯一の救いか・・・(他の物入れには小物が入っているし、雨水などを排出する排水口がないから)

 

ん~、対策等は帰ってから考える!! ことにして、とりあえず出港だぁ!

 

ポイントへは40分強で到着。

ここは地元ルールでアンカーを入れられないので船を流す。

 

しばらく流されて、船の動きを見てから船を風上に着けて、サクッと仕掛けを投入

 

が、反応がない。

しばらく打ち返すもさっぱり。(??)

 

頑張ったけど、mさんがアカイサギを上げただけで振るわず流す場所を移動した。

が、アカイサギや沖メバルを追加できたものの、他の所もパッとしないので、狙いを変更し、ポイントを大きく変えることにした。

 

移動した先は、鯛や大鯵等が上がるポイント。

仕掛けを下ろし、竿先を”じ~~~っ”と見つめていると、やっといい感じで穂先が入った

上がったきたのは30センチ位の鰺

次つぎ~♪と打ち返すけど後が続かない

 

mさんも苦戦している。タナを合わすも反応なし。・・・・・・・

 

 

すると、突然mさんが動いた!

 

結構な引きを見せて、上がってきたのは、

 

 

 

まずまずのハタマス

やっとのことで土産を確保、ですね。

でも、この後が続かない。

 

時間だけが過ぎていく。

撤収の時間を考えると、そろそろ魚を捌かなければ・・・という時間となる。

なのでポイントを移動し、アンカリングして魚を捌きながら鯛を狙うことにした。

 

ここでは一発でアンカリングが決まり、二人して魚を捌く。・・・捌く・・・捌く。

その間アタリなし。餌もそのまま。

 

残り時間はあと僅か。

ラストチャンス!でアマダイ狙をいに行く。

冬場に入って浜値が上がり、現在キロ4000~8000円もする高級魚なのでぜひとも上げたいところ

 

ポイントに着くと、冷たい風が吹き出し、次第に強くなってきた。

そんな中、しばらく流すとmさんに魚が掛る。

「そんなに大きくないですよ」なんて言いながら上げてくる・・・・・・と、

   「あれ?

の声。

 

バラシましたね、mさん。ひょっとして本命だったんじゃないですかぁ??

 

それから程なくして、魚探に硬い反応が出た。

すると、底付近を流していた仕掛けが何か固いものに当たった。

と、小さなアタリがあり、直後に大きなアタリが

 カツッ!・コツッ・ゴツン

てな感じ。

仕掛けを上げ、ハリスを手繰ると魚が二匹付いている。

おや、なぜ二匹??

ハリは一本。普通に考えれば二匹いるはずがないのだ

見ると”ハリスにはサクラダイ、”ハリにはハタマスが掛っている。

 

と・い・う・こ・と・は・・・サクラダイが先に掛り、それをハタマスが食った、ってことですな。Lucky

 

その後風が強まり、残念ながらこの一匹で納竿となった。

 

 

帰路、山の方を見ると白いガスが下りている。

しばらくして、そのガスが晴れると、

 

 

薄っすらと雪が被っていた。

どうりで風が冷たいはずだ

でもまぁ、こちらでこんな光景を見られるのは稀なことなので貴重な一日ではあったかな。

 

 

今日の水揚げ~

 

他ハタマス一匹也。

 イサギ?いないよ。冬だもん

 

 

 

 

帰りの道中にこんなものを見つけました

 

 

名前は知らないけど、早咲きの桜なんでしょうね~

 

今日はアンラッキーなんだかラッキーなんだか・・・よく分からない一日でした。

 


船の次は船外機!!

2009年12月16日 12時31分59秒 | 漁具

船外機のメンテをすることに

先日mさんと第一悠々丸で出漁した際、エンジンが息継ぎをしていた。

長期熟成ガソリンを使っていたので、その影響かな?なんて思ってたんだけど、高回転域のみ息継ぎしていたから、「ひょっとしてキャブかプラグかも」と思って、本日メンテナンスをすることになった。

 

毎年春に、キャブ分解清掃・プラグ交換・ギアオイル交換・各部グリスアップ等をしているので若干の前倒しだ。

本日は、プラグ→キャブ→オイル→グリスアップ、各部点検の順で行う予定。

 

エンジンはヤマハ2st8馬力で10年は使っているから、結構なご老体。

 

さて、作業開始。

まずはプラグを外す。

一本目~♪、ん?二本目~~、んんん???

外すとどちらのプラグもスラッジが付いている。色も茶色っぽい感じだ。

キャブクリで綺麗にしてみると・・・

 

 

錆っ!!

 

 

だ。

 

プラグに・・・これは尋常じゃないですな。

 

なので原因を究明するべく、作業を一時中断してダッシュで業者さんの元へ向かった。

 

店に着くと運良く大将がいたので、早速プラグを見せて先日の症状を告げる。

すると、直ぐに「プラグが錆びてるってことは水が入ってきてるってことだから、ガスケットがイッてるか、シリンダーに穴が空いてる。」との答えが帰ってきた。

 

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…また諭吉っつあんが・・・

 

最悪の場合も考えると、載せ替えってことになるけど、先日PFを修理してエンジン載せ替え費用を切り崩したばかりなので予算がない。困ったぞ・・・

 

とりあえず、明日エンジン本体を持って行って診てもらうことになったので、”もしも”のことを考えて、大将に新品船外機の値段等を聞いてみた。

すると、大将は近くにいた奥さん見て、「そんなこと言ってたらアイツに”修理できなかった”って言われるぞ買うんなら安くするけど、まず見せてみな」だって。

はーい。それじゃあ明日よろしくお願いしますね~~~~~