悠々丸水産業務連絡掲示板

主に東紀州を漁場として出漁。
水揚げから加工まで行っております。

春の味覚完成~♪

2010年03月30日 12時49分42秒 | 加工部

上手く干からびました

先日採ってきたヒジキにアオサ。

今回はこれを加工。

アオサはともかく、ヒジキはこのままじゃちょっと食べられないからね。

 

まずは時間の掛かるヒジキからスタート

 

 

これだけで丁度大き目のレジ袋一杯分。

まずはこれを真水で洗い、トビムシやゴカイ類等のゴミを取り除きます。

 

できたら、次に大き目のナベにたっぷりとお湯を沸かして茹でて行きます。

すると・・・・・

 

 

茶色だったヒジキが緑色になります。

でも、もっと茹でていくと元の茶色より濃い茶色に変わっていくんですね~。 不思議~

茹でること2時間半

柔らかくなったところで火を止めて、そのまま常温になるまで放置します。

冷めたら真水で洗い、☆上げます。

もちろん☆上げる前の状態でも食べられ、わさび(しょうが)醤油でお刺身・酢の物に煮物等に使えます。

 

 

干すこと丸二日

良い具合に干からびてくれました

見たことのある色になったでしょ?

長い状態で☆たので、調理の際に好みの長さにカットする必要はありますが、市販品と何ら変わりなく(むしろ太いため食感が良いくらい)使えますよ

 

 

 

お次はアオサの番。

アオサと言っても、今回摘んできたのはヒラアオノリという種類の海藻。

生のままでもお味噌汁・てんぷら・佃煮等で美味しく頂けるけど、☆た方が風味が増すうえに保存がきくようになるので☆上げます。

 

まずは真水で、塩抜きとゴミ取りを兼ねて洗う。

 

次に軽く水を切り干す。

 

 

以上。

これも丸二日☆上げて干からびたところで完成です。

とっても簡単でしょ?

種類は違えど、結構どこにでも生えていますから、一度お試しあれ

 

 


茶色いのが食べた~い!!

2010年03月28日 13時21分13秒 | 業務報告

 

紀州の桜は散り始め。

入学式には間に合いそうにありませんね。

 

 閑話休題 

 

食味優先で選びました♪

海中の春は一足遅れでやってくる。

そんなことはわかっていても、肌に感じる風に温もりを感じるようになると、海中にも同じように時が流れているかのように錯覚しちゃいますね~

さて、今回は「茶色いお魚」の塩焼きが無性に食べたくなり、「そろそろいるんじゃな~い?」と食欲に理性が負けて出港と相成りました。

サブは赤いお魚ね。

 

朝5時半。

冬かと思うような寒気が体を包み込む中出港。 

前日の天気予報で、”朝方冷え込む”って言ってたのがぴったり的中。 外れてくれりゃ良かったのに・・・お~サブッ

 

ポイントへ着くと風はさほどなく、潮の流れも”早すぎず、遅すぎず”。

魚探には記録が出ていてちょっといい感じ

まずは、期待と不安の第1投。

棚に仕掛けを送り込み、待つこと○秒。早速竿先に反応が出た

アタリからして本命、と期待して上げてくると引きがおかしい。

上がってきたのは、残念ムロアジでした。

 

魚影からして、全てムロアジとは思えないな~、と第2投。

またムロアジ。

おっかしいな~、と第3投。

「俺は小さいぞ!覚悟しやがれ!!」ってなアタリで小さなメバル。

さらに、ヒメダイが連続で上がり意気消沈 

しばらくヒメダイに翻弄されたあと、スポッと穂先が入った

ひょっとして赤いお魚?と思わせるアタリで上がってきたのは、

アカイサギでした。確かに赤いけど・・・・・ねぇ。

 

これではいかん。と少し場所を変えるとシキシマハナダイ。

戻るとまたもヒメダイが上がってくる。

「今日はお留守だろうか?」と思いつつも諦めきれず、投入を繰り返す。

 

すると、あれほどうるさかったヒメダイ達の反応がなくなり、餌も残ってくるようになった。

流すこと数投。

 

 

ズド~~~~~ン

 

と穂先が海中に没した

あわてて竿をロッドキーパーから取ると、

ズルズルズル~~~

とラインが出ていく

 

赤?青?、とにかく良型間違いなしだ。

しばらくのやりとりでではないことがわかった。

じゃ、か?、というと一度にラインが出ていく量や重量感から違うような気がする・・・

何度もラインを出されながら、見える一歩手前まで上がってくると、

 

 「てっきゃかい~、ぐるぐる回っとんじ~~」

そう。 回りながら上がってきたってことはじゃない。

さらに上がり、ようやく見えるところまでくると”色”が違う。

腹側は鈍く光っているけれど、こいつは・・・

・・・・・

 

 

メダイでした。

グッドファイトに納得

 

こいつが上がってしばらくしてから、どこにいたのか魚影が復活し、これまでの様なアタリが出た。

上がってきたのは赤いお魚

赤は赤でも、きっつ~い赤色のロウソクチビキ。

どうも、この魚影は混成部隊のようで、同じ場所で数種類の魚が上がってくる。

ならば、茶色もこの中にいるかもしれない。

手変え品変え?色々試す。

 

仕掛けがなじみ・・・少し間をおいて・・・

 スポッ

来たかも来たかも~~♪

 

 

やっと来ましたぁ~

私が愛してやまないお魚。

そうイサギです

お久しぶり~

 

でも、残念ながらこれ一匹でアタリが終息。 

イサギ、カムバ~~ック

って言っても戻ってきてくれないので、仕方なく場所移動。

 

しかし、よそもパッとした結果は得られず、気が付くと沖上がりの時間が迫ってきていた。

今回は、専務に「早く帰ってきてねと言われ、11時に上がることにしていたので、岐路に着く。

 

道中、まだ少し時間があったので、先ほどのポイントに立ち寄り竿を出す。

すると・・・・・・

いたいた、いましたよ、イサギちゃん

しかも、連チャン

でも、時間は10時55分。

え~い、最後の一投だぁ!と投入すると、またもイサギ

他の魚なら、ここで潔く切り上げるところだけど・・・

「最後の一投って決めたけど、もう一投やらせて」

と、心の中で専務を拝みもう一投。

ハイ、”拝一投斎”に変身~

  竿の名前は、もちろん大五郎ですよ。

すると、またもイサギが・・・

  「もう一投と申したが、もう一投。頼む」

さらに投入。

イサギ

  「もう一投と申したが、もう一投・・・」

いやいや時間が・・・

 

「早く帰ってきてねの””が「」になっては洒落にならないので、これで本当に終了。

寄港しま~す。

 

 

本日の水揚げ~♪

 

 

今回の水揚げは魚種豊富。

何種類いるか数えてみたところ、

 

 

イサギ・メダイ・ウメイロ・ムツ・ムロアジ・ヒメダイ・ロウソクチビキ・アカイサギ・シキシマハナダイ・メバル

以上、10種類でした

赤いお魚はまた今度、ですね。 

 

 


一足早い水遊び♪

2010年03月22日 08時26分53秒 | 社員

PFの補修の後のお話です。

PFの修理中、専務達は浜でひと遊び。

遊びついでに、他力本願寺の尼僧に変身した専務が托鉢をし、

 

 

お布施をいただいていました。

丁度グレが食べたいな~って思っていたところ。でかしたぞ専務

(真子&白子特盛りでとっても美味しかったですよ~

 

・・・それはさておき・・・

 

PFの作業が終了した頃に丁度お昼時になり、海岸でランチタイム

もちろん見習い達はさっさと昼食をすませ、海へGO

 

 

見習いは、すぐに海の中へ。 

は、すぐに入ることができず、しばらく水際から離れたところで遊ぶ。 慎重

その後がコップ片手に磯際へ。

 

 

ヤドカリやカニの捕獲に夢中の見習い

特にヤドカリがお気に召したようで、せっせと捕ってました。

 

 

これを後で来た見習いに手渡すと・・・

 

 

興味はあるけれど、怖がってなかなか手を出しません

以前カニに挟まれたからかな?

 

 

捕獲した中の一匹。

カニに見えるけど、カニに非ず

その名も「イソカニダマシ」。 ヤドカリの仲間です。この姿かたちですから騙されますよね~?

タラバガニの親戚だけど、小さすぎて食用にはならないそうです。残念

 

 

ひとしきりヤドカリ捕りを楽しんだ後の光景。

二人ともすっかりびしょ濡れになっちゃってます 

見習い達の遊びのペースが落ち始めた頃、時計を見るとそろそろ帰る時間となっていので、まだ済んでいなかったヒジキと青海苔の採取をちゃちゃっと済ませ、帰路に着きました。

 いや~時間が経つのって早いもんですね~~

帰路、見習い達はもちろん一発KO

あんだけ遊べば、ね~。 

 

おつかれさまでしたまた遊ぼうね~

 

P.S.

 

 

東紀州の桜は3分咲きってところ。

三浦や向井など見所はあってもお花見っていう習慣がないんですよね~

なんででしょ?

 

 


PFの補修が終わった~~

2010年03月20日 21時01分23秒 | 業務報告

終わった・・・のかな?

先日、見つかった新たな補修個所を補修。

第一悠々丸

 

 

補修個所は他の追随を許さない。 かも。

先日やっと修理が終わったと思って沖出ししたところ、新たな補修個所が見つかってがっかり

 

 

見つかったのは写真の2か所。今回は自分でパテ盛りして補修することにした。

初めてだし、自信は無いけどやり方はdaiさんから聞いたし、できるはず。

 

早速作業開始。

まずは脱脂して・・・・と。あっ

サンドペーパーを忘れた

 ん~~~、まっいいか!うまく着かなきゃやりなおせばいいや。

面倒くさがり屋の本領を発揮して、そのまま作業続行。

次に浮いている部分を接着剤(アロンアルファ)でくっつけ、乾いたところでパテを盛った。

 

 

ま、こんなもんでしょ。水が浸み込まなきゃOKOK

乾いたところで作業終了。

仕上げは一回沖出しして、きちんと補修できていることを確認してから、ということで。

って、するかな?そのままの様な気が・・・・・・・

 

その後、残ったパテで第2悠々丸のデッキを補修。

あちこちに小さな穴が空き、気になっていたのだ。

補修しながら改めて見てみると、穴予備軍が結構あった

老船だから仕方ないけど、傷むもんだね~~~

 

こちらの補修も程なくして終了。

これで万全の態勢?でを迎えることができそうです。

 

 

 

 


一月遅れの試掘

2010年03月18日 11時53分51秒 | 業務報告

掘るというより”耕す”かな

2月中の恒例行事だったはずが、今年は諸事情から3月にずれ込んだ。

試掘前夜。

宵の内から降り始めた雨が、深夜になってかなりの降雨となった。

朝方には止み、晴れ間が広がる予報なので天気の方心配いらないが、川の増水が心配だ

 

当日の朝。

深夜あれほど降っていた雨はすっかり上がった。

干潮は12時半ごろ。

あくまで”試掘”が目的なので、ゆっくり目に現場へ向かう。

今回は農業部長も同行。

農業部長は既に”試掘”を済ませていて、「今年はさっぱりやわ~」と言って帰ってきた前回の記憶をなくしたらしく、心なしか楽しそうに見える。

 懲りない、ってこういうことなのね~

 

現場に着くと、今年の不調を物語るように作業者の数が少ない。

ま、皆さんと目的が違うから大丈夫でしょ。と、お気楽モードで現場入り。

でも案の定、川が増水していて影響がありそう

他の皆さんと目的が同じ農業部長と、午後1時に再会する約束でここでお別れして担当エリアに入る。

今年の状況を確認すべく、作業範囲を広めに取り作業を進める。

「例年を100とすれば80位の出来かな?」という手ごたえを感じ取ったところで少々早上がり。ま、増水の影響もあっただろうから上々だろう。

 

で、その結果は・・・・・・

 

 

 

こんだけ。

小型が全くいなかったのが少々心配

 

 

 

マテまて~~~

焼くか炒めるのが定番だけど、今回はちょっと趣向を凝らしてみることに。

まずは、不足していた材料の調達から。

見習いを引き連れて、”ちょっとそこまで”。

 

 

はい。ネギです。

もちろん他人の畑ではありませんよ

一本だけだったけど、見習いに引き抜いてもらいました。

 

 

良いお顔~♪と、言ったらこんな顔をしてくれました。 なんで目をつぶるのかな~??

ちなみに、帰りは行きの倍ほどの時間が掛かっちゃいました。 

行きは”畑”という目的があったから早かったんだね

 

 

調理開始~♪

まずは下ごしらえ。

棒達をよく洗い、ボウルに入れ、酒1:しょうゆ1の漬け液がひたひたになるように入れて、しばらく入浴させます。30分もあればOKかな?

それと、先程のネギを白髪ねぎにしておきます。

次にフライパンへ、ニンニク・ショウガを適量入れて熱し、香り出しをします。

良い香りが立ち込めてきたところで、棒達を少量の漬け液と共に放り込み、オイスターソース等で味を調えてからフライパンに蓋をして蒸し焼きにします。

蒸しあがる頃に、別のフライパンを用意し熱しておきます。

蒸しあがったら皿に盛り、白髪ねぎを乗せておきます。

最後に熱したフライパンへごま油(好みでラー油も入れます。おつまみ用に、って作ったので今回は半々にしました)を入れ、煙が立つまで熱してから、ネギに掛けます。

「じゅ~~~って音と匂いが食欲をそそります

 

 

写真は油を掛ける前のもの。(ネギが”白髪”になっていないのはご愛敬

ネギと一緒に食べれば独特の香りが全くせず非常に良いおかずになりますよ