悠々丸水産業務連絡掲示板

主に東紀州を漁場として出漁。
水揚げから加工まで行っております。

意外とイケる!?トロピカルフィッシュ♪

2010年08月28日 22時45分07秒 | 業務報告

果たしてお味の程は…

先日送ったお魚さん達が、水揚げすること二日目に到着。

魚を見る限り、鮮度落ちはあまり見られない。

暖かい海に棲む魚達だから、傷み具合も遅いのかな?

 

 

各種類並べてみました。

名前は??な魚が多いけど、正直調べるのが面倒くさい

また今度暇なときに調べてみま・・・・・す・・・・・?

 

さて、早速捌いてみます。

 

 

まずは尾びれのとピンクのツートン色(生前はもっと綺麗でした)が綺麗なコイツから。

 

 

カワハギの仲間ですからウロコは無く、ウロコにみえるものは、もちろん”唯の模様”です。

捌き方は、普通のカワハギとほぼ同じ。

 

 

違うのは”皮の硬さ”

蛇もびっくりってくらい硬いです。

沖縄で、カワハギの干物を見かけなかったのは、この皮の所為かも。

一日に何百匹も捌けないです。これは。

毎日やってたら、腱鞘炎になるか、マッチョになりますね

 

 

で、解体完了。

少々”ウマヅラ”チックな臭いがします。

 

 

身はかなりの肉厚。

お刺身でもいけそう。

 

お次はこいつ。

 

 

尾びれ付近に細かい突起があるのが特徴。

先程の魚と同じ様に、力いっぱい皮を剥くと・・・・・・

 

 

おやまあ!身が赤いじゃありませんか

なんとなくサーモンっぽい身ですが、臭いは”ウマヅラ”そのもの

お味の方が心配です・・・

 

お次は、ドラキュラ。

船長一押しの魚。

 

 

捌いてみると、先の2匹のような”ウマヅラ”臭は全くせず、身質も何やら”鯛”っぽい感じ。

外見からは、決して想像できませんね~、これは。

 

他は、至って普通の魚体なので

割愛

させて頂きます。

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全て捌いたところでこれらを調理。

もちろん、煮付けメインでね。

 

 

ハゲ3種、ブダイ(船長がそう言ってました)&ベラの煮付け。

ブダイは、まんまブダイのお味。臭いもなく、普通に美味しいです。

ベラは、アイナメみたいな身質でクセが無く、美味しい。

カワハギ小(尾びれ付近にイボがあるやつ)は、非常に身が締まっていて、お肉的な食感。ウマヅラ臭は一切なし。イケます。

カワハギ中(尾びれが白い奴)は、普通の本ハゲみたい感じ。こいつも火を通すとウマヅラ臭が無くなりました。

もちろん美味しいです。

最後はドラキュラ。

普通に美味しい白身の煮付け。

カワハギっぽさが一番薄い。

船長一押しも頷けます。

 

お次は唐揚げ。

 

 

クセのある魚は一匹もいません。

個人的には、ハタタテダイ(一番でっかくって、一番熱帯魚っぽいやつ)と、キツネウオ(その右)が好みかな。

唐揚げ”外れなし!”です。

 

最後は、バター焼き。

 

 

ヒメタマガシラ。

身が崩れてしまいましたが、沖縄風に”にんにく”をしっかり効かせました。

臭みやクセが全くなく、どんな調理方法にも合いそうな感じ。

バター焼きは好評でした

 

以上で、全種類を調理。

船長のお陰で、外れを引くことなく美味しく頂くことができました

 

結論。

煮付けと唐揚げで食べれない魚は、食用外とすべし

 


合言葉は、「あ、食べれますよ(^^)」!?

2010年08月26日 11時35分55秒 | 業務報告

いわゆる出張ってやつですね

専務、見習いと4人で、”トロピカルフィッシング”に挑戦してきました。

今回お世話になったのは、沖縄県国頭郡本部町のもとぶつりぐ善海丸さん。

実働2時間ですが、見習いのことを考えると、丁度良い時間かな。

半日乗れるようになれば、ぜひとも沖縄の県魚”グルクン”を狙いに行きたいです!(専務はGTを狙いたいそうですが・・・

 

さて、出発はゆっくり目の午前9時。

 

 

真っ青な海を快調に進み、あっという間にポイントへ到着。

狙いは”針に掛かる魚は何でも!!”で、仕掛けはごっつい短ハリスの胴付き2本針。

餌は沖アミです。

当初の予定では、アンカーを入れての掛かり釣りでしたが、船の位置を決めアンカーを入れるも、潮が速くアンカーが掛からず、仕方なく流し釣りをすることになった。

水深は20m前後。

早速竿を出します。

 

 

しかし、アタリがほとんどなかったので、直ぐにポイント移動。

と、いっても目と鼻の先。

 

次のポイントでは、色とりどりの魚達が相手をしてくれ、私が竿を出す時間がほとんど無い状態

上がってくる魚達は、ほとんどが見知らぬ魚。

食用になるかどうか、全く分からないので、上げる都度船長さんに「この魚は?」と聞くことに。

 

 「この魚は?」

 「あ、食べれますよ」

 「煮付けですね」

 「この魚は?」

 「あ、食べれますよ」

 「煮付けですね」

 「この魚は?」

 「あ、食べれますよ」

 「煮付けですね」

・・・・・・・

この他、カワハギ系の魚や、オジサン系の魚等など数種類上げて

 「この魚は?」

と聞くと、

 「あ、食べれますよ」

で、食べ方は

 「煮付けか唐揚げですね」

がほとんどでした

例外は、

これ。

アカモンガラっていう魚。

赤い牙が”にょきっ”と飛び出している姿から「ドラキュラ」って呼ばれているそうです。

船長曰く、

 「カワハギの中では一番おいしいですよ」

もちろん、

 「煮付けですね

でした。

 

ある程度満足できるくらい上げた後、船長が

 「キツネウオって見たことあります?」

って聞いてきた。

もちろん見たことも聞いたことも無いので、

 「ないです~」

と答えると、

 「イサギのような魚で綺麗なんですよ。唐揚げが美味しいですよ

とのこと。

じゃあ、狙いに行きますか

と、ポイント移動。

キツネウオの他、目玉が綺麗な

 「ヒメタマガシラ」

もお勧めだとか。マース煮(沖縄の塩煮)が美味しいそう。

 

次のポイントは、今までの珊瑚帯から砂地へと変わり、アタリも少なくなったが、

 

 

早速キツネウオ(幼児)が顔を見せてくれた

確かに綺麗です

小さいので、もちろんリリース

その後、渋いながらも・・・

 

 

専務&見習いチームが、本命”ヒメタマガシラ”を上げ、見習い”キツネウオ(親)”を上げた

おめでと~~

 

 

これは、オグロトラギス。

食べられるかどうかは聞くまでもないです。

多分「あ、食べれますよ。唐揚げですね」って答えが帰ってきそう。

そっとリリースしときました。

 

この後も、アタリが続きましたが、楽しい時間は短いもので、あっという間に2時間が過ぎ、後ろ髪を引かれつつ帰港となりました。

 

めぼしい魚をキープして、送ったので食べるのが楽しみです。

あ~、楽しかったぁ~~~

 


サバがぁ・・・・・・・・(><)

2010年08月19日 20時17分00秒 | 業務報告

本命を見つけたんですが・・・

今日もイサギ狙い。

 

 

今回は前回と変わり、第一悠々丸で出港

なぜに第一?

ハイ。カマスが欲しかったんです~

 

で、朝一はアカイカを探しつつ、カマスを狙う。

残念ながら、アカイカは終わってしまったようで、群れすら見つからなかったけれど、カマスは健在

 

サクッ、と土産分を確保してイサギへ向かう。

ポイントへ着き、魚探を掛けると”これか?”というような反応があった。

早速仕掛けを投入すると・・・仕掛けが途中で止まる。

サバだ。

次投もサバ。

仕掛けが落ちて行かない

仕方が無いので、しばらく少し離れた場所で撒き餌を撒き、時間を置いてから再び仕掛けを落とすと、今度はタナへ届いた。

すると、イサギっぽいアタリがあり・・・

 

 

ほ・ん・め・い

良型イサギが上がった。

お久しぶり~の、一匹。嬉し~~~

 

群れはまだいる。

よしよ~し、と再投入

 が!

またもや仕掛けが落ちて行かない。

もちろん犯人は

 

こいつ。

この後、何をやってもサバが掛かるようになり、サバにもてあそばれている内にイサギの群れ(多分)が散って行ってしまった。

”サバだけを退治できる薬”があったら、確実に撒いてただろうな~

 

それから、いくつかポイントを回ってみたものの、どこへ行ってもサバだらけ

う~ん、こうなったらサバで遊ぶか

ってな感じで路線変更。というか脱線?

新入りや、あまり日の目を見ないルアーで、しこたまサバを掛け、ルアーの癖を調べた・・・つもりなんだけど、ぶっちゃけ何でもOKの状態だったんで、あまり参考になりませんでした。ヤレヤレ。

 

本日の水揚げ~♪(の、一部) 

そういえば、この魚、かなり久しぶりに見ました。

メアジ(上)。下は真鰺。身質は若干青鰺寄りかな。鰺の群れの中にいました。混成部隊だったのかな?

 

 

 

 

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時間があったので、〆サバやらお寿司を作成

軍艦は、鰺なんですが、赤い手鞠寿司は何かわかります?

お吸い物なんかにも合う魚なんです・・・

 

そうそう。実は今回竿を折ってしまったんです

竿受けの隙間に挟まっていることに気が付かずに持ち上げて、

 ポキッ

と。

 

 

長年、大事に使ってきただけに、ショックは大きいですが、折れた場所が場所だけに諦めざるを得ません

現在猛省中です。。

 


朝ご飯にぴったり♪のみりん干し

2010年08月13日 17時09分18秒 | 加工部

今回は鮎のみりん干しです

みりん干しも、前回の塩干しと、手順はほぼ同じ。

タレ(辞書で引いても”みりん干しの漬け液”というような訳は出てきませんが、こう呼びます)を作る→魚を開く→魚を漬ける→干す

の順です。

では、作業の工程をご紹介~

 

①タレを作る

 タレは、

  A醤油1:みりん1(辛め、色薄め)

  B醤油6:砂糖4(甘め、色濃い目)

 のどちらかをベースに、好みで砂糖や水あめ(照りが出ます)を足してください。

 タレは必ず、煮沸させたものをさまして使ってください。

 

②魚を開く

 今回は鮎を使用。

 

 

捌いたハナから漬けて行くと、味にばらつきが出ますから、まとめておきます。

 

③魚を漬ける

 作っておいたタレに魚を漬けます。

 

 

 漬け時間は、2~6時間。

 魚の大きさや、好みで時間は調整してください。

 

④魚を干す

 漬け上がった魚を(出来れば天日に)☆ます。

 

 

 みりん☆は、塩☆の時のように、真水で洗い流す必要はありません。

 というより、やっちゃダメです

 干し時間は、2~4時間。(湿度などにより、時間を延ばす必要がありますから、あくまで目安、ということで)

 表面が、あまり手にひっつかなくなったら出来上がりですが、これもお好みで。

 干し足りないから、干しすぎたから、失敗なんてことはありません。

 焼き上がりに違いが出て面白いので、一度時間をずらして収穫することをお勧めします

 ちなみに今回は、ゴマをちらして文化干しにしました

 

⑤収穫

 干し上がった魚を収穫します。

 

 

 適当な袋(ジップロック等の保存袋がGOOD。ラップでもOK)に干し上がった魚を入れます。

 これで完成で~す

 

後は焼いて食べるだけ~

一度お試しあれ


うねりにやられて、結果オーライ!

2010年08月10日 18時08分47秒 | 業務報告

台風4号のうねりが心配でしたが・・・

先日、日本海でやっつけられたので、今回は何とか自力でお土産を確保したい!

ってなわけで、産卵明け体力回復期のイサギを狙いにHGへ。

 

船着きに着くと、雨は降っていないものの、

 

 

ガスが出ていて視界最悪

超スローで沖へ向かう

 

湾口付近まで出ると、台風の置き土産”うねり”が出ている。

波長の大きなうねりだけなので、沖出しにはさほど問題ない・・・が、それは船の話。

人間の方は・・・ちょっと厳しそう

大いに不安を抱きつつ沖へ向かい、程なくしてポイント到着。

 

魚探を掛けると、それっぽい反応があり、期待を込めて仕掛けを投入

すると、1投目から竿が入り・・・

 

 

ゴマサバ

 

次投。

またもゴマサバ

以下、

ゴマサバ。ゴマサバ。ゴマサバ・・・

う~ん

 

何をしても、サバが食ってくる。

”どんだけいるんだ?”って状態で、手の施しようが無い 仕掛けもワヤにされるし・・・

 

そんなこんなで、サバに翻弄されている内に、何やらアツいもの込み上げてきてしまった

状況の好転が全く見込まれず、このまま続ければヤバいことになりそうなので、仕方なく”転進”を決定。

目指すは、うねりの影響を受けない湾内。

狙いも”カイワリ五目”に変更。

あばよ!うねり!!

 

 

で、ポイント到着。

魚探を掛け、ぽつん、とした反応で竿を出す。

すると・・・

 

 

竿が入った

引きからして、サバじゃない

何だろ~

・・・

上がってきたのは・・・

・・・

・・・

 

ビッグなカイワリと、ハタマスのダブル

やっとサバ以外の顔を見れた~

 

良型カイワリに気を良くしての第2投。

またも竿が入る

これまたサバではない感じ

何だなんだ~~~??

と、上がってきたのは・・・

 

 

 

ハマチほどもある、ジャンボな鰺

おいしそ~

 

さらに、同じタナを攻めると・・・

 

 

同サイズの鰺

が上がる。

しかし、この後またもやサバが掛かるようになり、直ぐに仕掛けが落ちて行かなくなってしまった

仕方が無いので、しばらく仕掛けを上げ、台風(サバ)が去るのを待つ。

待つことしばし、で投入再開。

すると、

・・・

 

 

良い感じで、竿が入った

良い引きを見せて上がってきたのは・・・

・・・

・・・

・・・

 

本日一番ジャンボ鰺めちゃくちゃ美味しそう

 

この後、ジャンボ鰺・カイワリを数匹追加してところで、またもやサバが回ってきてしまった。

上から下まで

撒き餌を切らしてもダメ。

 

う~ん、どうしよう?

仕方ない。ま、土産は十分あるし。

今回はこれまでってことで。 撤収~~~~

 

 

本日の水揚げ~♪

 

 

 

 

 

今回は、久々に小ガツオ(マルソウダ)が上がったので、”焼き”にしました。

 

 

開いて、塩焼きにするのですが、これに一味マヨネーズを付けて頂きます。

これが、アテにぴったり

 

お持ち帰りしたサバも、

 

”シーチキン”風に。

身を湯がいた後ほぐし、塩で味を付けた後、オイルに浸して完成

今回は、バジル等のハーブ類を使って大人の味にしました

 

他に、

 

カイワリの塩焼き・ハタマスと鰺の真子の煮付け・鰺のお刺身も

 

さ~て、次は何を狙おっかな~♪