Room66

ベース弾きの日記

The Ten Shades of Blues

2009-11-11 23:24:30 | 音楽のコト
リチャード・ボナの久々のソロアルバム。

期待が多かっただけに「あれ?」でした。
どこかの雑誌に「ソロアルバムに恵まれない・・・」と評されていましたが、確かにサポートでのプレイでは名盤が多く、ソロアルバムはいまひとつ売れないようです。
民族色が強いのか、あの手の楽曲が好きな方はともかく「BLUES」に期待して買った人には肩すかし。

ボナのソロでは「Bona Make You Swest」が私的には一番です。
それにしても多彩なプレイヤーであることには間違いなしですが、雑誌のインタビューでは歌えるベースということでスティングと比較されることをとても嫌っている。
数年前の雑誌のインタビューでもデビュー当時スティングみたいに弾いてくれと言われ、断ったとか書いてあったような。
今回のインタビューでは「Jacoと呼ばれたい」とまで言っていた。
デビュー当時はJacoの再来と言われたが、多くのスタジオワークの中でその片鱗を覗かせたものの、このアルバムょを聴くとやはりボナの個性は彼独自のように思えます。

Bass関係の雑誌やJazz雑誌などもネタが切れるとジャコの特集をしますが、それを嫌ってジャコなんか聴かないというアンチもいるようです。
ただ、あの時代にフレットレスのエレキベースであの速いバッセージで音程のズレもなく弾くというのは、相当な練習量と音感やセンスの良さが無ければ実現しなかったと思います。
多弦Bassや3フィンガー、4フィンガーなどプレイスタイルが超絶系になっても、Jacoの存在はBass界にとって絶大なものだと感じました。
コメント
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