西牟田靖「国境」シリーズのまとめ本です。
最近の取材も加えて北方領土、竹島、尖閣諸島が時系列にわかりやすくまとめてある。
折しも尖閣諸島近海での漁船衝突事故があった後に発売されており、国境を知るにはいい本だと思う。
政治的、学術的、史実などの面倒なハナシよりも現地の今を書いてある。
以前著者の「僕の見た大日本帝国」「誰も国境を知らない」をブログで紹介したところ、直接本人からコメントを頂いた。
何より辺境に足を運んで直接国境を見、取材して書いているため実にリアルな内容である。
国境という言葉は海に囲まれた日本に住んでいると、それぞれの地域近辺に住む方には直接関わる問題であるが、遠く離れた地域の日本人にとっては、それほど身近な問題ではない。
国境に関わる戦後のややこしい問題などは今の日本人にとっては遠い「戦後」である。
知らなくてもいいし、教育現場で教えてもいない。
識者の方や専門家からみれば、そこはちょっと違うという内容もあるかもしれないが、淡々と綴ったルポが歴史に弱い私には読みやすく一気読みしてしまった。
ハナシは横道にそれるが、先日東大大学院経済学部の伊藤元重教授の講演を聞く機会があった。
現代はグローバル経済なくして日本の経済は語れない。
特に国境問題を抱える三つの国との関係も微妙であるが、国境問題があるがために「棚上げ」という外交も少なからず耳にする。
まぁ、お隣同士は一定の距離を置いて仲良くすればいいのであって、太平洋を越えた遠い親戚(そうでもないか)にはそれなりの付き合い方ってのがあると思う。
この本を読むと、国境の戦後処理にあやふやな部分があったためずるずると何十年も問題を抱えてしまったことがよくわかる。
何しろ日本は「敗戦国」で、一定期間遠い親戚に統治されてたわけですしね。
最近の取材も加えて北方領土、竹島、尖閣諸島が時系列にわかりやすくまとめてある。
折しも尖閣諸島近海での漁船衝突事故があった後に発売されており、国境を知るにはいい本だと思う。
政治的、学術的、史実などの面倒なハナシよりも現地の今を書いてある。
以前著者の「僕の見た大日本帝国」「誰も国境を知らない」をブログで紹介したところ、直接本人からコメントを頂いた。
何より辺境に足を運んで直接国境を見、取材して書いているため実にリアルな内容である。
国境という言葉は海に囲まれた日本に住んでいると、それぞれの地域近辺に住む方には直接関わる問題であるが、遠く離れた地域の日本人にとっては、それほど身近な問題ではない。
国境に関わる戦後のややこしい問題などは今の日本人にとっては遠い「戦後」である。
知らなくてもいいし、教育現場で教えてもいない。
識者の方や専門家からみれば、そこはちょっと違うという内容もあるかもしれないが、淡々と綴ったルポが歴史に弱い私には読みやすく一気読みしてしまった。
ハナシは横道にそれるが、先日東大大学院経済学部の伊藤元重教授の講演を聞く機会があった。
現代はグローバル経済なくして日本の経済は語れない。
特に国境問題を抱える三つの国との関係も微妙であるが、国境問題があるがために「棚上げ」という外交も少なからず耳にする。
まぁ、お隣同士は一定の距離を置いて仲良くすればいいのであって、太平洋を越えた遠い親戚(そうでもないか)にはそれなりの付き合い方ってのがあると思う。
この本を読むと、国境の戦後処理にあやふやな部分があったためずるずると何十年も問題を抱えてしまったことがよくわかる。
何しろ日本は「敗戦国」で、一定期間遠い親戚に統治されてたわけですしね。
書き込み頂いた日は沖縄に行っており、この本を読んだ後という事もあって那覇からホテルへの道中、バスガイドの話に聞き入っていました。
私の住む新潟は港がある関係でロシアとの交流が盛んですが、今は中国も領事館を置き、さらには北へ向かう船も数年は着岸しておりません。
冷静に考えると、とても複雑な変化が起きている県かもしれません。