づれづれ気儘日記です

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口の上手な人達と詐欺師の差は?

2012年09月16日 17時55分45秒 | 日記

 古い話だが、中学校の担任の先生を尊敬していた。

年齢は、40代。豪快なお話しをされる方で、思春期に大きな影響を受けた。

何人かの友人と、真剣に日本のことを話し合ったりした。

もう40年以上前のことだから、当時70年安保に重なっていたのかもしれない。

でも、その先生は、右寄りの考え方だった。

 思想的なことへの指導はなかったが、気持ちは戦前の国粋主義者へと傾いたように感じた。

 非常に熱く語る先生で、抑揚のついた話し方、口角泡を飛ばす、激しい主張。

思春期の僕達は、酔い知れていたのだろう。



 それから2,3年して、その先生は、詐欺罪で警察に捕まった。

生徒の父兄に金を無心して、返さなかったという、詐欺罪だったようだ。

言葉巧みな誘導で、なかなか立件まで時間が掛かったと聞く。


 その時、私は、既に関東の方に転校しており、

噂で、その話を聞いた。

          

 そんなことがトラウマになっているのかどうか、、、それはよく分からないが、

今でも、口の上手い人、弁の立つ人を警戒する気持ちが人一倍強い。



 人が、やり遂げてきたことを順序立てて、聞いていけばその人の人となりが分かってくると思うのだが、

最近の人の成果も、その人なりに脚色されていたりして、なかなか額面通りには受け取りにくい。

そうなると、心地いい、耳触りのよいお話しや、甘い誘いのお話しに、

グッと我慢することに重きを置いて聞くことに尽きてしまう。

 実際の生活では、数年以上のお付き合いがその証明になっていくような気がする。

ビジネスだったら、そんなに掛けず、もっとドライな関係で時を過ごしながら進んでいけるが、

家庭、家族の関係ならより慎重になってくる。



 そんな自分の生い立ちや、トラウマを思いながら、

この度の民主党党首選、自民党総裁選、日本維新の会結党の演説を見ていた。



 何をかいわんや。なにも言えない・・・。



・・・・はて、我に帰ると、

ほとんど詐欺師の言葉の様な気がしたのは、私だけなのだろうか・・・・。



 しかし、それのみに限らず、

今の世の中、
口の達者な人、言葉巧みな人が、ホントに増えたもんだ。



 『有言実行』が持て囃され、『不言実行』とか、謙虚さなんかは、死語に近くなってきた。

目立ってなんぼ、パフォーマンスを高めることへの努力は半端ない。


 実際に何年かお付き合いできる中なら、相手のことも理解できるけど、

何回か話を聞くだけで、判断しなくてはならないケースも多い。

そんなときは、その人の口調に終始して聞くことに決めている。

つまり、口の上手い、弁の立つ人の言うことは信じない・・・ことに^^