Surrealism Dash

インターネッツ黎明期に始まった日記の続き…というか保管庫

Rest in peace.

2002-08-29 02:45:46 | インポート
うまおいのバッツが動かなくなりました。
偉いもので、辛うじてだけど生きてる時は全身緑色で羽やお腹もピンとしてたのに、
息がなくなると、だんだん黒ずんでゆき、お腹もフニャフニャになっていた。
最後になでてやろう…と思って手のひらに乗せてやった時、少し軽くなってた気がした。
3階のベランダで拾ってから、12日目の朝だった。

かしら家では捕まえた虫は一通り観察したら逃がすコトになってるので、
虫の臨終場面を見ることは少ない。
だから一層悲しくて、ひとしきり泣いた後、雨があがった頃を見計らって植木にそっと置いてやった。
最期くらい、自然のサイクルに沿って土に還ってくれたら良いなと思う。
後は、ありんこや微生物が何とかしてくれるのを待つしかない。

バッツの在り方について、
「何か意味があるのか?」「自然に還すべきじゃないのか」との意見があったけど、
これは、おかんとゆう(弟)とかしらで話し合って決めたことだから、後悔はしていません。
弱っている虫を拾ってしまった以上、最期を看取るまで世話をする、と。
例えば、巣立ちに失敗して巣から落ちてた小鳥がいたら、
例えば、雪のちらつく寒い日に、無責任な張り紙と共に捨てられている仔猫がいたら…
それと同じ。
小鳥や虫は野生に生きるものだから、元気になったら放してやるけど、
バッツは独りじゃ生きていけないくらい衰弱してたから、最期まで面倒をみただけ。

拾って3日目くらいに、
「なぁバッツ、お前は今、幸せなん?もしそうやったら触覚上げてみてよ」と尋ねてみたら、
右の触覚を、ゆっくりとしっかりと持ち上げた姿に、たとえ気まぐれな偶然であったとしても、
その時に「これで良かったんだ」と思えました。

バッツを置いてた窓際をふと見ても、今はいない淋しさを感じ、今日はずっとショボンとしてました。
そんなんじゃ成仏出来ないから、明日からはまた元気に過ごしていきたいです。
今度生まれ変わったら、バッツにはもっともっと幸せになってもらいたいなぁ。おわりです。