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畑 O地 10月15日の写真です。イチゴの苗を植えました。左の畝はじゃがいもです。
O地はこの2年、蕎麦と小麦のみの栽培でした。蕎麦は基本的に無肥料で栽培するのですが、小麦はかなり肥料を要します。「米は土で穫れ、麦は肥えで穫れ」と言うぐらいです。
私は計算間違いというか勘違いで、小麦の肥料を通常の三分の一以下しかやっていませんでした。今年の夏には秋冬野菜栽培に向けて少し元肥えは入れました。もちろん有機質肥料ですが、O地の上の方の畑(3アール)の施肥量は、チッソ換算で600グラム程度でした。普通はチッソ換算で1~2kgの元肥を入れて、1㎏程度の追肥をすると思います。9月の末に追肥はしましたが、初期生育が良かったのでせいぜいチッソ換算で500グラム程度です。その程度の肥料で、大根もニンジンも白菜もキャベツもブロッコリーも秋ジャガイモもネギも、そのほかの野菜も元気にすくすく育ってくれています。
秋冬野菜はすべてO地で栽培するので、面積的にきつく、かなり密植しましたが、ほんとにすくすく育ってくれています。あのダイコンサルハムシもほとんど全く出ていません。面白いことに、大根や小松菜の畔ぎわの1~2株のみ、ダイコンサルハムシに激しく食害されていたのです!つまりダイコンサルハムシは畔から大量発生しかかったのに、畑には侵入しないで退散してくれたようです。もちろん農薬なんて使っていないし、捕獲もしていません。畑の波動とダイコンサルハムシの波動が合わなくて、彼らは退散してくれたとしか考えられません。
もうひとつ面白いことに、生える草が今までとは様変わりしています。イネ科などの厄介な草はほとんど全く生えていなくて、ハキダメギクかコゴメギクがびっしりと地表を覆っています。この草は霜に当たると枯れてしまうので、大きな問題にはならないのですが、あまりにびっしりと生えているのでザっと除草はしました。土が柔らかいので、除草作業もものすごく楽でした。
という感じで、O地はちょっと奇跡的な状態になっています。土壌微生物たちが健やかに活性化しているのだと思います。O地はもう15年ぐらい借りていますが、こんなことは全く初めてです。「土壌微生物たちと心を通わせあう農法」、進めていきます。N地もこんなふうになってくれると信じて、やっていきます!
↑ O地の草 白い小さな花を咲かせてます。
昨夜、あれから調べていたら、O地の草はハキダメギクのようです。コゴメギクとほとんど同じ草で、見た目には違いが分かりませんが、ハキダメギクはあの牧野富太郎さんが見つけて命名したそうです。外来植物で、肥沃な土壌を好むそうです。はい、O地は極めて少ない肥料しかやっていないのに、突如として肥沃になっているということです。都会の人にはピンとこないかもしれませんが、実はこれは凄いことなんです。ダイコンサルハムシの話もすごいことなんですよ。
日本の農業は、大型機械の導入費や肥料や農薬の費用がかさんで、稲作でも採算が合わなくなりつつあります。しかも肥料の大部分は中国やロシアを含む外国からの輸入です。「現代農業」という雑誌の10月号の特集が「耕さない農業」です。しかも10月号はすでに売り切れで、中古本を注文しました。時代は変わってきていますね。
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