にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

機を見る力、座を見る力

2019-11-15 16:35:00 | 日常

 内田樹の本を読んでいると、彼の専門分野のことではなくて、人生哲学みたいな内容にハッとさせられることがある。実にわかりやすくて面白い本を次々と編み出す。

彼は研究者であり、自称武道家でもある。25歳で巡り合った合気道に40年以上修行を欠かす事なく、自身で道場まで作ってしまった。

「いるべきときに、いるべきところ」にいて、「なすべきことをなす」ということが武道のめざすところだと言う。でも、その自分の「いるべきとき」、「いるべきところ」、「なすべきこと」は何だろう?

きょろきょろと探すことなのだろうか。そこが難しい。それは自分で選ぶものではないと言う。流れに任せて、ご縁をたどって生きていたら、「いるべきところ」にいて、適切な機会に過(あやま)たず「なすべきこと」を果たしている。

そのことに事後的にきがつく。武道をしっかり修行していると、そのような順逆の転倒が起こる。必要なものは、探さなくても目の前にあると言う。

喩えて言えば、大きな川に出て、さてどうやって渡ろうかなと思案していると、そこに渡し舟が通りかかって、船頭さんが「乗らんかね」と声をかけてくれる。そして、川を渡り終わると、船はすっと消えてゆく。

そういうことが人生の節目節目で連続して起こる。それが「武運」というものであって、それに恵まれるようになるために武道の修行をするのだと言う。

別に武道の修行をしていなくても、夢中で努力してる人には訪れる事だと思う。それを「強く念じたことは実現する」というふうに言うことができるし、「自分の思いが実現できそうな環境や人間関係」に直感に導かれて自分から近づいていっているとも言えるという。(続く)















 これからの季節、東京でも木々の多い皇居周辺や靖国神社辺りは紅葉が見ものである。靖国神社は春の桜も🌸いいが、大銀杏並木の紅葉は壮観だと思う。明日あたり、美味しいラーメン探索と共にふらっと散歩して来よう。