すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争は国会とマスコミから始まる!

2015年09月06日 | 日々思うこと

今国会で可決しようとしている安保関連法案ですが、NHK日曜討論「迫る会期末 安保法案 10党に問う」での各党代表の論戦に、ここまで分かれる重要法案は数の力で押し通すのではなく、衆議院を解散して国民に信を問うしかないのかなあと考えてしまいました。

午後1時30分から日テレ「そこまで言って委員会NP」にチャンネルを合わせると、読売テレビ制作ならではの右よりの顔ぶれで、よくぞここまで揃えたものだと聞き入りました。2時を過ぎてスタジオに安倍首相が登場すると異常なほどの歓声と拍手です。番組で「YES」「NO」の設問に答える安倍首相、都合の悪い質問に笑いでごまかして、吐血をしたということに長州藩(地元山口県)の高杉晋作を持ち出して“同類”をアピールです。3時近くに満足顔で居心地よきスタジオを出てゆきましたが、幕末のあの頃を生き抜いた若者たちの志しと目指す方向がかなり異なっていることに首相自身は気がついていないようですね。

それにしても数少ない合憲論者の日本大学百地章教授と、読売新聞の橋本五郎特別編集委員が「戦争法案ではない」と終始しゃべりまくりで、東京新聞・中日新聞の長谷川幸洋論説副主幹はダンマリであったことが気になりました。平日に国会を軽視して大阪まで出かける首相といい、低レベル論戦には呆れるばかりでした。

写真は先日、上越市内のある施設の工事中の立ち入り禁止の戦国の武将上杉謙信クンで、あまりにも可愛いのでデジカメに収めました。よく見ると夜間にはライトが点滅するようで、工事現場の看板もこのように進化している中で、国も地方も政治の世界はかっての道をまた歩もうとしていることに有権者はもっと敏感でなければなりません。

深夜に、みやまおだまきさんから「居心地良きマスコミにしか出れないのは総理の末期的症状・・・」とコメントが届きましたが、バラエティー番組とは言え(東京では放映なし)視聴者に及ぼす影響の大きさを感じてしまいました。テレ朝の報道ステーションやTBSのNEWS23で、安倍首相が出たいというなら承諾していたことでしょうし、首相がそうしないのはここの番組では安保法制の欺まんを追及され、真っ正面から反論できる自信がないからかもしれません。

何が何でも今国会で成立させようとしている安保関連法案について、自民党憲法草案を読めば安倍政権の目指す方向が明瞭で、紛れもなく戦争法案で戦争は国会とマスコミから始まることを痛感する終日です。