すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

中央公聴会でのSEALDsの奥田さんと

2015年09月15日 | 日々思うこと

安全保障関連法案の参院での審議が大詰めの中、14日夜の国会前ではペンライトをかざして法案に反対する4万5千人の人たちが集まり、ノーベル賞作家の大江健三郎さんも「また、あの憲法の精神に立ち戻る。それしかない」とスピーチに立ちました。

安倍政権は本日の中央公聴会に続き明日の地方公聴会を終えて、今週中に法案成立を目指す動きで「民主主義のルールに基づいて、決めるときは決める」と・・・。そもそも昨年7月の閣議決定だけで憲法解釈を変えることこそが民主主義のルール違反で、立憲主義さえも理解できない人たちが口にすることでしょうか。その中央公聴会では、与野党推薦の6人の公述人が意見を述べ、6番目のSEALDsの奥田愛基(あき)さん(明治学院大4年)は借り物ではない自分の言葉で堂々と訴えました。

先ず奥田さんは「すいません、こんなことをいうのは申し訳ないですが、寝ている議員がたくさんおられるので、もしよろしければお話を聞いていただければと思います」と、ドキッとする言葉から始まりました。これは夕方の民放で放送されましたがNHKではカットで、YouTube動画で16分間視聴し、さらにネットで全文を読みました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00003690-bengocom-soci

ところで14日の参院特別委員会で鴻池委員長は、山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち)に「質問は何してもいいけど、作法は守れ」と苦言を呈しました。これは質問に立った山本議員が、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定を「売国条約」と表現したことで委員長から不適切発言と注意を受け、山本議員は売国条約という言葉を訂正し、「すべての主権を売り渡している条約」と切り返しです。特別委員会委員長が「作法を守れ」というなら、これまでの首相のヤジや中央公聴会での居眠りは許容範囲なのでしょうか。

写真は秋を象徴するシュウカイドウ(秋海棠)で、球根性多年草なので日本桜草の鉢から咲きました。茶花としても飾られる花の葉は、左右大きさの違う独特の大きなハート形です。

ところで中央公聴会の奥田さんについて早くもネトウヨたちが「いつから国民代表になったのか」とネットで総攻撃ですが、奥田さんは参院事務局の公募に応じた95人の中の一人で民主党が推薦をしました。シュウカイドウの葉っぱのように国会の左右の議席数は違いますが、「国民の命と暮らしを守るため」というなら強行採決は避け、奥田さんが述べたように「政治信条の垣根を超えてつながっている」ことを、もう一度考え未来へつなげてゆかねばなりません。

※昨日の分科会報告について、こばやしまさひろさまから質問があり、分かりにくかったので追記します。東京電力の「エネルギー状況報告書」(2001年7月24日)では最大電力:6,430万kWでした。2015年夏のピーク時では4,957万kWで、消費電力は供給可能最大電力を大幅に下回っており、これは原発10基分に相当するということです。ご参考まで「東京電力電力供給状況API」 http://tepco-usage-api.appspot.com/ 

またスマートジャパンサイトの「電力供給サービス:10年間で需要が減っていく東京電力もご参考に。http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/06/news018.html