すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

川内原発再稼動と家庭用電力自由化と世界記憶遺産

2015年10月15日 | 日々思うこと

昨晩はかなり冷え込み今朝も震えるような寒さでしたが、日中は気温も上がり青空のさわやかなよい天気です。ところが九州電力川内原発2号機が1号機に続き原子炉を起動し、再稼動というニュースにフクイチを忘れてしまったのかと憤りとともに気分が重くなってしまいます。

そんな中で今夜のNHKクローズアップ現代「電気料金は安くなるか?~消費者が選ぶ時代へ~」を視聴です。来年4月から、家庭でも電気を好きな会社から購入できるようになる電力小売りの全面自由化で、電気料金は下がるのか、電力のあり方はどう変わるのか、しっかりと見極めてゆかねばなりません。消費者はサービスの拡大などを期待できるだけでなく、電力会社を選ぶ意識次第で再生可能エネルギーの活用にも影響を与えますが、少なくとも東京電力のようにデータを平気で改ざんするような電力会社は選択から除外です。

データの改ざんといえば、三井不動産などが販売した横浜市内の大型マンションで、建設時に必要な地盤調査の一部をせずに別のデータを転用するなど、基礎工事の52本の杭の8本が強固な地盤まで届いていないことなどが判明です。施工不良によりマンションが傾き、建築基準法違反の疑いもあるという驚くべきニュースです。

またロシア政府は、日本のシベリア抑留資料の世界記憶遺産への登録をめぐり、旧日本軍による「南京大虐殺」に関する資料と同様、ユネスコの政治利用であり日本が“パンドラの箱”開けたと反論です。戦争とは勝敗に関わらず70年の歳月が経過しても惨いことであり、双方の“言い分”があることが伝わってきます。しかしユネスコへの登録によって、再び人類が愚かな道を繰り返さないという戒めがあるのではと・・・。そうでなければ世界記憶遺産の意義が希薄になり、また国家間の政争の具になってしまいます。

今日の午前中は青空を見ながら庭仕事で、午後から「憲法共同センター」と「9条の会」の二つの会議に出かけました。前段では上越の馬場弁護士から改めて安保法制が「違憲」であることや、濱田邦夫元最高裁判事の強烈な安保法制批判などについて伺うことができました。先月の国会中央公聴会での濱田邦夫氏の「政治家のみなさまには知性と品性と、そして理性を尊重していただきたいし、少なくともそれがあるような見せかけでもですね」という言葉を、ユネスコ拠出金を見直すと言い出した国会議員らはどう受け止めたのでしょうか。政治家が「政治的利用・・・」などと言い出す時ほど物騒な時代がないのではと危惧してしまいます。

写真のバラは昨年の確か誕生プレゼントにいただいた1本を挿し木にしたものです。忘れかけていた小さな鉢から初めて花が咲き、花びらはビロードのようで花後は大きな鉢に植え替えて大切に育てようと思います。