すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原爆投下から74年目の広島と上越平和展

2019年08月06日 | 日々思うこと

74年目の今日の広島は雨、午前8時からの平和記念式典をNHKで視聴し、原爆投下の8時15分に黙祷です。松井市長の平和宣言は、5歳のときに被爆した東京・文京区の村山季美枝さんの短歌「おかっぱの頭から流るる血しぶきに妹抱きて母は阿修羅に」と、被爆者が詠んだ短歌を初めて読み上げました。

そして「唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名、批准を求める被爆者の思いをしっかり受け止めてほしい」と述べ、日本政府に対し核兵器のない世界の実現にさらに一歩踏み込んでリーダーシップを発揮するよう求めました。

内閣総理大臣としてのアベ首相は「核兵器のない世界の実現に向けた努力をたゆまず続けることは、令和の時代においても変わることのない我が国の使命だ」、「核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意です」と述べながら、肝心の核兵器禁止条約には触れずじまいです。

今日も30度を超す暑さの中、上越市高田図書館での『平和展』へと車を走らせました。『平和展』は毎年、上越市非核平和友好都市宣言推進事業として開催され、今年は“子供と戦争”がテーマで、午後1時に友人Fさんと合流し展示資料を見て回りました。

『少国民新聞』の展示があり、少国民とは年少の国民で日中戦争前後から使用されていた言語との説明です。しかし、子どもや児童とはかなりニュアンスが異なり、「天皇の忠実な巨下である国民の予備軍」という意味で、子どもたちのまわりには、いつも「戦争」があったことが改めて伝わってきました。

直江津捕虜収容所のパネル展示では、新潟県内7ヶ所の収容所の第13分所が電気化学青海工場(現在の糸魚川市・旧青海町)で、BC級戦犯のアメリカ432人・イギリス109人・ニュージーランド1人の542人が記されています。

また上越市では、毎年8月6日の広島平和記念式典に市内中学校の代表24名を送り出しており、原爆の悲惨さや平和の尊さを体験した感想文が展示されています。ところが今年から全校で8名という事業縮小で、経費削減なのかこれはいったいどうしたことかと友人と平和教育をしばし語り合うひと時です。

その後、孫の顔を見てから日没前の国道を走り、薄暗くなった7時半に帰宅です。猛暑で疲れ果てたこともあって入浴後は夕食もとらずに横になり、深夜のボーとしての書き込みです。ところで熱帯夜続きの5日深夜、全英女子オープンゴルフ選手権最終日を視聴で寝不足が続きます。プロテスト合格1年目という20才の渋野日向子選手の爽やかな笑顔の優勝で、メジャー大会制覇は樋口久子選手以来の42年ぶりという快挙でした。

そんなことで74年前の戦争の悲惨さを次の世代へどう伝えていくか、大きなライフワークの一つですが、先ずは疲労回復です。皆さまも熱中症にどうぞお気をつけてお過ごしください。