ドンより雲の中を上越市の樹下美術館へ今日までの夏の特別展、上越ゆかりの作家齋藤三郎氏の陶磁器『齋藤三郎、尚明親子』へ出かけました。親子展は7月18日から開催され、早く行こうと思いながら夏バテやお盆などで延び延びになってしまい、最終日にやっと上越の娘と一緒に実現です。
美術館は確か3月に訪れて以来で、鉢植えの清楚な白いお花のお出迎えで、ジャスミンと同じキョウチクトウ科の「セイロンラティア」だそうです。また周辺の田んぼは収穫を前に色付き、お庭の柿木には蛙が地上1メートル以上の高さで風に揺られています。
美術館へ入ると野の花がさり気なく飾られて、天窓からの光を鏡が受けてそれを白い壁に見事に反射させており、その心にくさに娘と目を見張りました。
『齋藤三郎、尚明 親子展』は白磁をメインにした青磁などの作品で、娘と堪能した後は窓際のカウンターに座ってお手入れの行き届いたお庭を眺めながらのコーヒータイムです。昼食を済ませたばかりなので、洋ナシのタルトを二人で美味しくいただきました。
夏の終わりに親子で親子展へ出かけ、静かな空間の中でお元気な館長ご夫妻とも久しぶりにお話しをすることができました。時間が止まったようなひと時で、孫の幼稚園のお迎えがあるので、美術館を後に「また訪れたい」という娘と別れて、太陽がまだ高い国道を帰途に着きました。来月には樹下美術館の設計者の大橋秀三氏の講演会があるので、娘と参加予定で楽しみです。