先日、自分の引越の際、それこそ久々の梱包作業をした。
本、衣服、食器、テレビやプリンター、PC・・・家具以外はだいたい梱包した。
なんせ15年間引越屋をやっていたのだから、5年間ブランクがあってもすぐ昔の引越屋の自分にもどっていた。
相方は引越作業をしている私を知らないから、食器を手早く要領よく梱包している私に驚いていた。
引越屋といっても私の場合、海外引越で梱包作業がメインの仕事になるから段ボール箱を自在に切り込んで
サイズを変えたり、品物にあわせて梱包材として利用することは慣れていたし、そこに工夫するプロの楽しみもあった。
しかし、それにしても久しぶりに引越し作業をしてみて、引越は実に大変な仕事であると、あらためて思い、そんな仕事を
50歳から65歳まで現場責任者としてよくぞやったものだと、我ながら感心。
それもこれも、もしかしたら禅修行で培ったエスプリのおかげかも知れない…と思った。引越作業責任者として全体を観ながら
自分が梱包に打ち込んでいる時は他のことを忘れて、良い梱包をすることに集中していた。
そうこうしているうちに、いつの間にか考えもしていなかった『退職年齢』ということになって
『ハイ、さようなら・・・』で今日に至っている。
引越屋を15年間もよくぞやったもの・・・と書いたが、正直な話、他に選択の余地が全く無かったこともある。
海外で仕事を見つけるのは、至難の技ではない・・・と言っても決して大げさではないと思う。
上司や客に腹を立てたことも何度もあったと思うが、坐禅の足の痛さに比べれば ○ でもなかった。
相方が撮ってくれた写真だが、こんな風に『イチゴ・一絵 』風に打ち込んでいたのかオレは?
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