令和最初の年、話題の絶えなかった麻疹(はしか)騒動でした。NYのユダヤ人コミュニティ、コメディアン大統領誕生のウクライナ、エボラの犠牲者数を麻疹犠牲者数が上回ってしまったコンゴ、フィリピン、渡航医学界隈には味わい深い話題をたびたび提供してくれたこの疾患ですが、年末最後はどんな様子で幕を閉じるのか。ProMEDの12月27日付麻疹アップデート。
あげられている顔ぶれは、
USA
---
[1] Washington State
[2] Texas (Travis County, Austin)
[3] Illinois (Chicago): O'Hare International Airport
Europe
---
[4] Ukraine: IFRC final report
Pacific
---
[5] Australia (Darwin) ex Samoa
[6] New Zealand (Hawke's Bay)
[7] Samoa: Updated measles in Samoa
[8] Samoa: Press release 40
[9] Samoa: 80th death
[10] Papua New Guinea: new cases
[11] Fiji: vaccination
Africa
---
[12] Democratic Republic of Congo
年の瀬は、エボラの犠牲者数を麻疹の犠牲者数の方が上回ってしまったコンゴ、そして太平洋諸国がメインでした。そこで何がどうなるかわからない(=どこで何が起こっても想定内ともいえる)麻疹騒動、2020年はどうなるのでしょうか。日本においても、五輪のマスギャザリングで・・なんて、渡航医学会のシンポジウムそのままの展開なんてのは、遠慮したいところですね。