なかなか収束しない、報道に載り続けるウクライナの麻疹。
とうとう10万例の大台です。10万例!
この10万例とはどんな数字なのか、ちょっと検索してみると、人口10万人の自治体というのが出てきました。とりあえず、ある程度知名度がありそうなところを抜き出してみると・・・
- 千葉県 鎌ケ谷市 (成田空港からスカイライナーで通過する駅)
- 大阪府 泉佐野市 (関西空港が所在する、最近ではふるさと納税で有名になった)
- 兵庫県 芦屋市(お金持ちだけじゃなくて、もちろん庶民もいる10万市)
- 広島県 三原市
- 長野県 佐久市(佐久総合病院を思い出す人多いですが、思ったより人口多い)
こういった、それなりに賑やかな場所にいる人々が一人残らず麻疹にかかったような状況ですね。
https://london3.jp/2018/01/jinko2017/
ウクライナの人口は4241万人と日本の1/3だそうですから、これは大変です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/data.html
こういう事態になっている背景には、
- ワクチン接種率の低さ・・・はもちろんナンバー1の原因ですが、それ以外に
- つい先日まで大統領選のお祭り騒ぎでマスギャザリングがあちこちで
- 当選したのはコメディアンのタレント候補。政策はバラマキばかりで、さらに今後も効果的な麻疹対策など全然期待できない。ニューズウィークはもっと辛辣で「経験ナシ、政策ナシでも国家元首に。未知の世界へ」と(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/04/post-12034.php)
ということがあります。
で、現状はといえば、
- 小児の麻疹感染者20例に1例が肺炎発症
- 小児の麻疹感染者1000例に1例が脳炎発症
- 小児の麻疹感染者1000例に1~2例が死亡
ということになっています。
麻疹流行をほぼ放置したら(なおかつ、戦乱地やインフラが無かったら)どうなるのか、大変皮肉ですが、これからその実験場になるのでしょう。
Measles in Ukraine: 100,000 cases and 35 deaths since summer of 2017