これまで、いわゆる「コロナ後遺症」に悩む人々がメディアに取り上げられつつ、「私はこんなにツライです」とうったえる一例報告ネタにとどまるところで、あれは視聴率稼ぎだなんだと陰謀論みたいな事を言う人も一定数耳にしました。
今回、そんな状況に一石の数字。UKで、高リスク者ではない人々でこんな感じと。
- UK,ロンドンとオックスフォード、N=201 例。PCRか抗原検査で確定例。
- 最初の初発から140日経過後に有症状者。
- もともと基礎疾患のある例は少なく(肥満20%,高血圧 6%, 糖尿病: 2%, 心疾患: 4%))、平均年齢も44歳と若い。
- 疲労98%、筋肉痛88%、息切れ87%、頭痛83%
- 臓器損傷 心臓32%、肺33%、腎臓12%、肝臓10%、すい臓17%、脾臓6%
- 66%に何らかの臓器障害、25%は複数の障害
というわけで、高リスク群ではなく、重症化しなかった軽症例も多いこと、そして、中身は、これまで報じられてきたものと同じく、倦怠感や息切れ、筋肉痛が主体です。一方で、報道では本人自覚の症状が主でしたが、それ以外の、多臓器不全の問題はもっと知られるべきでしょう。
https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4470