気候条件と新型コロナの新たな知見。
- 気温が高く、相対湿度が低い(高温低湿度)でウイルス生存率低下
- 相対湿度が高ければ、いかなる温度においても、飛沫の飛散距離と濃度は一定以上に保たれる。これはこれまで疫学者に共有されていた理解とは異なる。
- 今回の知見から、これまでデリーのような密度の高い都市において、7月中旬でさえ増加した理由を説明できる。ここでは1か月前の6月に高温と高湿度を記録している。
- そして来るべき秋冬において、低温と風速の高まりによって空中のウイルス生存と伝達が増し第二波につながることが懸念される。
この報告の方法論は「The new theory introduces a thermal history kernel and provides transient Nusselt (Nu) and Sherwood (Sh) numbers as a function of the Reynolds (Re), Prandtl (Pr), and Schmidt numbers (Sc」というものにて、物理学や気象学の知識がなければ理解難しいですが、ともかく、日本においても夏の真っ最中に大きな波が来た理由のひとつは理解できることになります。この冬は「寒くて風がきつい地方」が流行の台風の目になるでしょう。
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0024272
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0024272
Physics of Fluids 32, 093312 (2020); https://doi.org/10.1063/5.0024272