昨年12月から中国でH7N9ヒト感染が爆発的増加しています。例年、鶏肉の消費が増える春節前後に増加傾向を示してきましたが、今シーズンも目立った動きに。その背景に環境中の汚染があるのではと報告。
- 中国CDC報告@Western Pacific Surveillance and Response Journal (WPSAR),
- 今回の波は9月28日に第一例、しかし11月末までに8例しかなかった。しかし12月になって急増し106例。これまで発生のなかった地方に続々。
- ほぼ全例が肺炎になり大部分が重症化するのは従来と同じ。
- ヒトヒト感染。安徽省の同室者院内感染クラスタ(腎臓科病棟で20時間)。トイレを手伝い接触。もうひとつは浙江省の家族内クラスタ(66歳父の介護を防護衣なしに3日おこなった41歳娘)。
- 環境内の汚染。生鳥市場でのサンプル。15都市で9.4%陽性。江蘇省では15%陽性。
- 遺伝子分析ではヒトへの適合と耐性について以前同様変化なし。
- インフルの流行早かったことも影響か、南部で2週間、北部で1週間平均より早かった。
遺伝子変化は目立たないながら、不気味な動きです。H7N9が上海や江蘇省浙江省の市場に特有だった段階はとうに終わり、中国中(の家禽)に拡がってしまったからもはや把握できずと言われたのも一昨年以前、環境中サンプルで9.4%なんて状況になりました。濃厚感染でヒトヒト感染・・も何度も起こり、ピークが年々低くなってゆくのも今シーズンはあやしいのか。感染者が都市住民にも広がっているのも嫌な傾向で、ここらへんが春節爆買い心斎橋で1例なんてことになると大騒動は目に見えているので目が離せません。
Chinese team posts analysis of early, sudden H7N9 spike