新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ブラジルで魚食べるリスクはHaff病で筋融解と腎障害

2017-03-13 17:30:03 | 正体不明の感染症

ブラジルで魚食後に、黒い尿を主訴とする奇病にかかる人が50人と報道されています。

  • ブラジルBahia州で昨年12月から1月にかけて50例あまり。黒い尿。
  • 細菌やウイルスは否定され、ある種の毒素によるものと判明。 食べた魚種は bulls eye (Seriola spp) and whiting (Mycteroperca spp)。
  • Huff病。ある種の未特定の毒素によって筋融解を惹起。食後24時間以内に発症して激しい筋肉痛とCPK上昇。腎障害。
  • 特異的治療はなし。初期から大量の補液をおこなってミオグロビンによる腎へのダメージを防ぐ。
こんな事を引き起こすのは、さぞ毒々しい、憎たらしい顔したいかにもな毒魚かと思いましたが、写真を見るとそこらへん泳いでいそうな凡庸な顔をしていて、これはかえってアブナイなあと。
ブラジル渡航のリスク、昨今炎上中の黄熱病やジカウイルス感染症に加えて、魚を食べるのは待った!という注意喚起も必要なのかもしれません。
 
ソースはoutbreaknews
http://outbreaknewstoday.com/black-urine-disease-brazil-linked-eating-fish-called-haff-disease-according-study-87907/
 

Black urine disease in Brazil linked to eating fish, called Haff disease according to study

March 12, 2017

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麻疹が本気で暴れたらこうな... | トップ | 3月13日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

正体不明の感染症」カテゴリの最新記事