ここのところの、「pandemic fatigue(パンデミック疲労)ムード」や「H5N1は克服しつつある論」を戒める論評がロザンジェルスタイムスから出ています。
(H5N1による)パンデミックの脅威は去っていないぞ! と。
*香港では2003年以来、6年ぶりにH5N1感染が発生した。香港政府は、2003年を最後にH5N1は追放したと思いこんでいただけに先月の発生は特に意味がある。2003年以来、香港では鶏のワクチン接種が推進されてきた。
現地では60羽の死亡に続き8万羽の殺処分が行われた。今、感染源の調査とワクチンがはたして有効などうか調査が行われている。
*香港では数種類のウイルスに対するワクチンが使われているが、H5N1は突然変異によりそのワクチンをすり抜けられるようになっているのかもしれない。
中国本土はH5N1特定のワクチンを使っているが、ベトナム同様、発生を阻止できていない。
*12月にはインド・バングラ・ベトナム・中国で新たな発生をみた。
*この期間、エジプト・カンボジア・インドネシアでヒト感染の発生をみた。
*これらの新発生は2年ごしの発生数低下、発生国の減少を受けて10月に国連がサーベイランスの進歩・殺処分の有効を褒めたあとに発生した。
*H5N1はくすぶっており、時々燃え上がる。
*パンデミック疲労感の存在は特に警戒しなければならない。
6年ぶり復活のH5N1、
「前門のH5N1、後門のH9N2」競演の2009年です。
ソースは1月4日付Losangelestimes↓
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-birdflu4-2009jan04,0,3010223.story
New bird flu cases revive fears of human pandemic