ハンタウイルス感染者(肺症候群)がどう扱われたか、あるあるストーリーを具体的にFoxニュースが伝えています。
- 米アリゾナ州の27歳女性。1月発症。初発症状はインフルエンザ症状と腹痛。
- 最初の受診では、便秘による腹痛と診断され下剤を処方された。数週間後に呼吸困難で再診。症状はどんどん悪化するも、インフルエンザ・肝炎・肺炎の検査はいずれも陰性。その後、ハンタウイルス検査がおこなわれ陽性確認。
- ハンタウイルスは米国西部~中部、カナダに分布。げっ歯類(deer mouse (Peromyscus maniculatus),によって媒介。米国内ではこれまで1993年以来700例発生。重症例では胸水貯留による呼吸困難、40%死亡。
ハンタウイルス肺症候群感染者のあるあるストーリー。
最初期は他の疾患として対症療法で帰される(この場合は下剤。カゼ薬とか)。
その後数週間かけて症状悪化。インフルエンザや肝炎や肺炎を疑われて検査まわされる。そこでカンの良い医師に出会ったら診断に動き出す。
米国やカナダといった、渡航歴を聞いてもピンと来にくい国であるのも難点ですね。頭の片隅にでも。
ハンタウイルス肺症候群の解説by感染研はこちら
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/hps/392-encyclopedia/467-hps-info.html
ソース
https://www.livescience.com/61869-hantavirus-infection-arizona-woman.html