昨日は、学会懇親会→二次会→当ブログ運休パターンに入ってしまいました。 ちょっと休み時間が生じたので会場片隅のソファーから。
小児の新型インフルエンザ感染者が「インフルエンザ脳症」になって重症例として報道される・・・ということが相次いでいます。これからも報じられるでしょう。
自分の家でも家族に新型インフルエンザ脳症のケースが出たら・・・と心配する向きが管理人の近くでもいるようです。脳症では意識障害がきます。意識状態が低下、典型的には「気絶した状態」「目を閉じて倒れている状態」が思い浮かびますが、そういう状態になるより早く、軽い意識低下のうちに医療機関に連れてゆかねばならない。
軽い意識障害・・・まだ目を開け、歩くことができ、話すこともできる状況で意識低下を見つけ出すコツ。
見当識を評価します。
見当識というと難しそうですがそんな事はなく「トキ・ヒト・バショ」と覚えれば良いです。
時間の認識・人の認識・場所の認識があやしくなってくる。
普段のその人と何か違うと思ったら、こう質問してみてください。
ー今、何時? 何日? お昼? 夜? 何曜日?
これらの答えがおぼつかなく、真夜中なのに玄関から出ようとしたら要注意です。
ーこの人だれ? 私だれ?
お母さんが話しかけているのに、学校の先生と混同したり、自分と連れ去ろうとする得体の知れない人になったりしたら要注意。
ー今どこにいるの?
今自宅にいるのに、あるいは病院に来ているのに、違うこと言ったら要注意。
こういう状況があったら、医療機関への電話、あるいは119番救急隊への電話で「○歳。○○時ころから咳、くしゃみ、発熱は○○度。 見当識障害が認められ、意識障害があると思います」と(わめかず叫ばず)冷静に伝えてください。
なお、インフルエンザ脳症以外にも、もちろん、すぐ医療機関にアプローチしなければならない状況があります。
厚労省HPからコピペします(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_what.html )。
小児 (コピペ)
- ・呼吸が速い、息苦しそうにしている
- ・顔色が悪い(土気色、青白いなど)
- ・嘔吐や下痢がつづいている
- ・落着きがない、遊ばない、反応が鈍い
- ・症状が長引いていて悪化してきた
大人
- ・呼吸困難または息切れがある
- ・胸の痛みがつづいている
- ・嘔吐や下痢がつづいている
- ・3日以上、発熱が続いている
- ・症状が長引いていて悪化してきた
これからもよろしくお願い致します。
分かりやすい“ヒント”でしたので、関係者に“参考資料”としてコピーさせていただきました。