老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

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6.6大集会 1300人の熱気あふれる(ニュース 48号 / 2021.06.11)

2021-06-11 19:22:44 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆老朽原発美浜3号機、核燃料装荷に抗議(ニュース 47号)

◆YouTube動画 6.6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか
 (注;冒頭 中嶌哲演さんスピーチの一部が、端末発熱のため途切れています)

◆6.6大集会と御堂筋デモ 報告

■■ 6・6老朽原発うごかすな!大集会 ■■
 ■ 1300人の熱気があふれる (中嶌哲演)■



昨年9月6日の1600名の参加に続き、6月6日の本集会にも1300名もの結集
がありました。コロナ禍の不安が、大阪市ではむしろ強まっている状況下で。

当日の大集会に至るまで、200を超える諸団体・グループや800余の有志個人への
幾度もの呼びかけ、若狭・福井と関西を繋ぐ集会やリレーデモ、綿密な実行委員会や
実務者会議の積み重ねなどの献身的な過程があったことに、深い敬意と感謝の意を
ささげます。

主催者あいさつ/中嶌哲演さん

「老朽原発うごかすな!」という絶対過半数の潜在的な世論に背いた、目に余る
理不尽な動きが横行してきました。先日の美浜町内でのデモ行進で訴えられた
「(美浜町議会や町長は)関西電力や政府の僕(しもべ)になるな!」という叫びは、
若狭の一住民である私自身にもこたえました。好むと好まざるとにかかわらず、
美浜・高浜町、福井県の議会(議員)や首長は、私たちが選び、支えてきたわけ
ですから。かれこれ半世紀に及ぶ、原発マネー・ファシズムや国内植民地化の支配が、
この度の50億円の交付金の提示と、それへの屈服として貫徹されていることにも。

では、関西電力や政府の「主人」の側はどうでしょうか。
関電の株の十数パーセントは、大阪市や神戸市などの主要自治体が占有しています。
(もちろん大銀行や保険会社などの大株主が80%以上を占めていますが)ということは、
大阪市民や神戸市民の外側に、糾弾すべき関電が存在しているとばかり言えないでしょう。
「フクシマ」後に「被害地元」を唱えて、再稼働に反対された関西知事連合は
まっとうだったのですが・・。

政府の大臣や霞が関の幹部、国会議員などが、決して「主人公」ではありません。
「民主主義」、民の一人一人こそ主人、主権在民の真価を今秋の国政選挙で発揮し、
原発ゼロ法案の審議・制定への道を切り拓いていきたいものです。

第1グループのデモ


第2グループのデモ                            


■■ 加害者不在の下、被害が拡大し ■■
 ■  子どもたちの未来を奪っていく ■
(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会 和田央子)


福島からかけつけた和田央子さん

この度はお招きいただきまして大変ありがとうございました。主催者の皆様の
ゆるぎない信念とご尽力に圧倒された2日間でした。木原様、皆様から多くを
学ばせていただきました。心より感謝申し上げます。

大阪集会でのスピーチは不慣れなため、うまく伝わらなかった部分もあったと
思いますので、この場をお借りして改めてお伝えさせて頂きたいと思います。

私は除染と廃棄物の問題に取り組んでいます。
先日、環境省が汚染土再利用のための対話フォーラムを開催しました。
大熊町・双葉町にまたがる中間貯蔵施設に搬入される1400万立米もの汚染土を
再生資材として全国で活用する、そのため全国民的理解の醸成を図ろうというものです。

パネリストとして登壇された東京大学大学院の開沼博准教授は「これはNIMBY
( Not In My Back Yard )の問題だ」とおっしゃいました。
自分のところは嫌だから他所へ持っていってほしいという押し付け合いの問題なのだ
というのです。

昨年来、小泉環境大臣は汚染土の入った鉢植えを自身の大臣室に飾っていますが、
これをもっと広めたいので復興庁にも置いてほしい、と平沢勝栄復興大臣に
打診したところ、平沢大臣は「小泉大臣の前向きな取り組みに敬意を表したい」と
発言し、またほかの国会議員からも「自分のところにも鉢植えを置きたい」という
申し出があったということです。

原発敷地内では、核廃棄物の取り扱いは「発生者の責任において集中管理する」
という原則に則って運用がなされている一方で、原発敷地外、すなわち私たちの
生活圏ではその原則が存在していません。

思い起こせば二本松市のゴルフ場除染訴訟の「無主物」判決がありました。
その後県内の農家が農地回復訴訟を起こし1審、2審とも敗訴。その理由は
「放射性物質はその土地と同化しており被告(東電)が支配しているとは認められない」
という信じがたいものでした。

加害者不在の下、汚染土はばらまかれ、汚染水は流され、さらなる被害が拡大し、
子どもたちの未来を奪っていく。これらを正すため、皆様とともに歩んでいきたい
と思います。
      

■■ 福島から、和田央子さんを迎えて  ■■
■ 福島事故は終わっていない (木原壯林)■


福島原発事故から10年3カ月を経た6月5日、『福島は今』と題する
報告と講演のつどいが、「ユニオンネットワーク京都」と「若狭の原発を考える会」の
共催で開催された。

「福島第1原発過労死裁判」原告の猪狩さんの遺族と支える会の皆さんおよび
大熊町議の木幡ますみさんにオンラインでお話いただいた後、
コロナ禍もいとわず京都までお出の「放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会」の
和田央子さんに「原発事故から10年-報道されないフクシマとこれから」について
ご講演いただいた。

和田さんの話を聞く(6月5日、京都市内)

この報告と講演によって、参加者(約50名)は、
①人の命と尊厳をないがしろにして過酷な過重労働を強いる国と東電の理不尽を
 糾弾する闘いと裁判闘争、
②福島原発事故被害の中心地・大熊町の現状と苦悩、人格権を侵害し続ける国への怒り、
③福島原発事故を風化させることに躍起で、福島事故はなかったものにしようとする
 政府、原発事故まで金儲けに繋げようとするおぞましい「原子力ムラ」など、
 福島の現状の理解をさらに深化させたことでしょう。

また、「原子力ムラ」換言すれば日本資本主義と政府は、人々の犠牲の上に、
原発を作って儲け、売って儲け、事故って儲け、お片付けで儲けようとしていること、
福島原発事故は終わっていないことを、再認識されたことでしょう。

最後に、白熱の質疑応答をおこない、今後は、この集会でのお話を糧として、
原発全廃への決意を新たにして大きな行動につなげることを誓い合って散会した。


★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 48号』
 ダウンロードは → コチラ

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