馴染みの居酒屋から、市場で活魚を仕入れる際に使用するトロ箱を頂戴した。空気を送るブクがしっかり収まるスペースもあり、釣り師にはうれしいシロモノ。釣った魚を活かしたまま持ち帰り、正真正銘の活き造りができるからだ。
ハナダイ4尾、マダイ1尾を活かし、凍らせたペットボトルを入れてお持ち帰り。
GW前半の混雑で帰宅するまで波崎から2時間強かかってしまったが、
トロ箱水槽のタイ君たちは何事もなかったかのように元気に泳いでいた。
これで水槽があれば、釣魚をペットにした自宅水族館ができるのだが…、
叶わぬ夢か?!
木の芽が芽吹く頃に旬を迎えるハナダイは、
マダイに比べてやや水っぽいものの、
キロ級の“大型”は刺身にしてもマダイと遜色ない。
死後30分以内に食した本物の活き造りの味は…、
プリプリ、モチモチの食感は申し分ないが、
タイ本来の旨みを感じるにはやや物足らず、
やはり野絞めで時間をおいた方に軍配が上がる。
それでも普通に旨いわけであって、
苦労して活け捕り持ち帰りした甲斐があったというもの。
目の下一貫サイズの小ぶりのハナダイなら、酢〆で味わうのが一番。
まだ肌寒い春先に「春子(かすご)」と呼ばれ鮨屋の人気ネタとなる。
酢〆といっても、自分がよくやるのは「三三〆」というもの。
三枚に卸して中骨を丁寧に抜き、強めに塩を振り3分置く。
酢水で塩を流したら、生酢におよそ3分浸して出来上がり。
ほのかに漂う酸味がハナダイの上品な旨みを引き出し、
さっぱりとした清涼感に冷酒が進むこと請け合いである。
さらにその上をいく旨さを実感したのが、ハナダイの塩糀焼き。
適量の塩糀を身に纏わせ、冷蔵庫で一晩寝かす。
身についた糀はあえてふき取らず、焦がさないよう慎重に焼く。
身側8分半、皮側2分半でキツネ色の頃合となる。
ふっくら焼けた白身をほぐし、口の中に放り込むと、
まろやかな塩味がフワッと広がり、
塩糀によって引き立てられたタイの旨みが口中を駆け巡る。
白身魚と塩糀の相性の良さが、ことのほか素晴らしいと思う瞬間だ。
70日ぶりの釣りと釣魚料理を堪能でき、
やっぱり、釣りは人生最大の愉しみだと思うのだった。
32センチの尺超メバルは圧巻。このサイズのメバル煮魚を呑み屋で頼んだら…、2,000円近くするわな。
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こちら人気沸騰の塩麹を再発注して首を長くして待ってます。
てか尺メバルになると2000円で足りる?
さぞ体中に沁み渡った事でしょう。
潮汁の表面に浮いた脂がそそります!!
包丁傷がたくさん付いたまな板、我が家のとそっくりです。
塩麹を纏ったハナダイのキツネ色も、兜焼きも涎が出そうです!
りんパパのご指摘通り、尺メバルの煮付けはもっとするかも。私の馴染みの大衆酒場などは、こんな高級料理がメニューにありませんが…(^^;;)。
コメントありがとうございます。
皆さんが沖に出ているのを羨ましく思っていましたよ。
尺メバルはそうだよね。高いわな。
もっともそんな高いの頼んだことないけど。
コメントありがとうございます。
よく見ると(よく見なくても)汚いまな板ですわ。
頂いた長尺の檜まな板があるんですが、なかなか使用する機会がありません。
コメントありがとうございます。
久しぶりの釣魚料理に満足しました。
やはり自分で釣った魚がいちばんですね。
次は…、白子あたりを食べたいです。