一匹の貴重な湾フグを無理やり一人前てっさ造りにする。
久しぶりに口にする湾フグてっさは、透明感のある身質が上品。
じんわりと広がる旨みは、水分の多い外房フグと比べて格が違う。
精一杯薄く切ったてっさは、わずか一匹では14、5切れにするのが関の山。
芋ロック1杯につき3切れの配当で酒肴とする。
“白いダイヤ”の白子の姿はなく、幻のままとなってしまった。
そこで、白子がなければ“真子”がある . . . 本文を読む
馴染みの居酒屋から、市場で活魚を仕入れる際に使用するトロ箱を頂戴した。空気を送るブクがしっかり収まるスペースもあり、釣り師にはうれしいシロモノ。釣った魚を活かしたまま持ち帰り、正真正銘の活き造りができるからだ。
ハナダイ4尾、マダイ1尾を活かし、凍らせたペットボトルを入れてお持ち帰り。
GW前半の混雑で帰宅するまで波崎から2時間強かかってしまったが、
トロ箱水槽のタイ君たちは何事もなかった . . . 本文を読む
毎年11月3日は、地元神社の秋季例大祭が催される。
祭り人は前夜の「宵待ち」から大いに盛り上がり、
バチを振るうにつれて杯を重ね、夜更けまで宴に興じる。
恒例となった11月の解禁ヒラメ釣行は、
この宵待ちと祭り当日に差し入れするために行っているようなもの。
今年もなんとか無事に宴を彩ることができ、
「シャン、シャン、シャン。シャシャシャン、シャン」
と、お手を拝借することができたのだっ . . . 本文を読む
大原フグ開幕大放出祭りの参加賞は、
ピンポンサイズの幼児フグを除いても60匹近くの良型が揃った。
まずは定番のてっさでグビリとやる。
すっかり秋めいたとはいえ、
海の中は陸よりも季節が一月遅れと言われているように
寒の頃の盛期の味に比べれば不平の一言も言いたくなるが、
そこは流石のフグ刺し。
わが故郷直送の名脇役・カボスを絞ったポン酢でいただけば
1枚が2枚、2枚が4枚と皿から消え . . . 本文を読む
一般に、市販されているクジラ肉は冷凍モノがほとんど。
居酒屋などで出されるクジラ刺しもルイベなどが多い。
そんな中で、新鮮な生肉を手に入れることができる和田浦の
ツチクジラ漁は、クジラ好きにとって貴重な職漁と言える。
ツチクジラの大和煮
捕獲したツチクジラは、身をやわらかくさせるために
16時間ほど海中で熟成させてから解体される。
“ . . . 本文を読む
季節外れの“冬の海”に翻弄された「白子フグ釣り隊」だったが、
隊員9人とも少ないながらも貴重な白子を手にすることができ、
贅沢な酒肴をアテに誰もが酩酊したようだ。
“冬の海”にもまれたのか、夏フグのテッサにしてはすこぶる旨かった。
江戸前の豊饒の海に育まれた「湾フグ」と外房大原のフグの味を比べると、
あきらかに湾フグに軍配が上がるが、
千倉のフグは湾フグにもひけをとらない味を醸し出していた。 . . . 本文を読む
江戸時代、浦賀水道で水揚げされたマダイは、
徳川幕府に献上されたブランド鯛として名を成し、
そのブランド価値は昔も今も変わらない。
宿に飾られた大ダイの魚拓。3キロ以上をあげると魚拓をとってくれる
鴨居沖をはじめ上総湊、竹岡沖に点在するポイントは、
昔からコマセ釣りは御法度。このためコマセによる根荒れもなく、
釣れあがった鯛はこの時期ならではの鮮やかな桜色に染まり、
鯛本来の独特の香りを放つ . . . 本文を読む
ヤリイカに限らず、イカ類の表面には無数の小さな斑点が見られる。
俗に「イカの提灯」と言われるもので、表面を軽く指で押すと、
点滅するように斑点が大きくなったり小さくなったりする。
この現象を顕著に見ることができるのは、新鮮な釣りイカならでは。
イカを料理する際、このイカの提灯が詰まった皮を剥ぎ、
捨ててしまう人は多いと思うが、新鮮な皮をぜひとも味わい尽くしてほしい。
皮をただ湯がくだけで立派 . . . 本文を読む
のっけから、オニカサゴの大胆なポーズでご挨拶。
小オニでも雄々しくご立派本舗のツラ構えに、素人包丁の腕も奮い立つ。
いつ釣ったオニなのか忘れてしまうほど日が経っているが、
釣りにも行けないのでシコシコとアップする。
豚サバ=大マサバの稀有な美味に圧倒されたとはいえ、
美味なことで誉れ高く、最近数多の釣りブロガーを魅了しているオニカサゴ。
小さくとも成長の遅い苦労魚だけに、骨の髄までしわ . . . 本文を読む
ブランド鯖といえば、わが郷土大分・佐賀関の「関サバ」や、
神奈川・松輪の「松輪サバ」などが広く知られている。
関サバの40センチ超えともなれば、地元でも1尾7、8千円は下らない。
活き締めしたものをそのまま刺身で食べるのが、ブランド鯖の身上。
たっぷりと脂を纏った身は全身が大トロ状態で、
舌に纏わりつくようなコクのある旨さがクセになること請け合いだ。
勝浦沖水深170メートルの深場からあ . . . 本文を読む