南房総名物「クジラのたれ」。
ツチクジラの肉を秘伝のたれに漬け込み天日で干したもので、
和田漁港周辺の各家の軒先で「たれ」づくりに励む風景は夏の風物詩となっている。
塩味、醤油味など各家庭で独自の味付けがあり、
昔は水分を飛ばしカチカチになるまで干したたれが多かったが、
最近は軟らかめに干したフソトタイプが主流。
軽く炙りマヨネーズをつけて齧れば、ビールがすすむこと請け合いである。
クジラの解体を見学した後は、外房捕鯨株式会社が直営するくじら料理専門店、
その名も「くじら家」(南房総市和田町花園127-3)で昼食をとる。
豊富なくじら料理の中からオーダーしたのは、値段も手ごろな「竜田揚げ定食」(900円)。
1センチほどに薄切りされた肉を噛んだ瞬間、
小学校の給食の献立で大好物だった懐かしい味が蘇る。
肉の筋張った硬さはまったくなく、驚くほど軟らかくジューシー。
噛むほどにクジラ特有の何とも言えぬ旨みが広がり、
それこそ呑み込むのが惜しいほど。
店の隣には土産店が併設されていて、ツチクジラだけでなく
宮城県鮎川産のミンククジラなどのさまざまな加工品が販売されている。
晩酌用に買い求めたのは、クジラ好きにはいまや高嶺の花となった
ミンククジラの「ベーコン」と珍味「皮刺身」。
憧れの“ベーコンの塊ブロック”は高くて手が出なかったが、
2つで1,500円でお釣りがきたから、買い得だろう。
さて、当日仕入れた2キロの「クジラハギ」。
ハギとは、生肉に加工する際に削り取られた切り落とし肉だが、
2キロともなると20センチ×10センチ×3センチのブロックが7、8枚。
釣友に数枚お裾分けしても、十二分に食い応えがある。
下ろし立ての生肉からかなりの量の血が滲み出るものの、
獣肉的な臭みや血生臭さは、まったくと言っていいほど臭わない。
包丁がスーっと入るほど軟らかいのも、捕獲後16時間海中で熟成した賜物か。
何しろ2日前まで太平洋で悠然と泳いでいたクジラなのだから。
ツチクジラなどいわゆるハクジラ類は、
ミンククジラなどのヒゲクジラ類に比べて肉に血が多く、
刺身など生食にはあまり適していないそうだが、そこは“獲れたて”新鮮生肉。
下ろしニンニク、下ろしショウガでいただけば
雑味のない鯨肉本来の味が口中に広がり、クジラ特有の旨みが鼻腔から抜けていく。
塩・コショーを振り、表面の色が変わるくらいに
フライパンで軽くソテーした鯨テキ(クジラステーキ)もステキな味。
酒・醤油・ミリンに漬けて味付けしたものを焼いても、文句はない。
あふれ出る肉汁が、忘れかけていた日本の鯨食文化の真骨頂をガツンと蘇らせてくれる。
たっぷりあったはずのクジラ肉は、刺身・ステーキ・竜田揚げ・大和煮風佃煮などで
いつの間にか胃袋の中に消えてしまった。
本日12日現在、和田浦のツチクジラ漁で許された捕獲数は、残り2頭。
今年はもう行けないと思うが、貴重な生クジラ肉を求めて
来年も必ず和田浦詣することに決めた。
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後日スーパーで見つけたイワシクジラの刺身用クジラ肉。当然解凍モノであり、
100グラム以下でこの値段。以前購入したこともあるが、味も食感も…、比べるのも酷!
ツチクジラの肉を秘伝のたれに漬け込み天日で干したもので、
和田漁港周辺の各家の軒先で「たれ」づくりに励む風景は夏の風物詩となっている。
塩味、醤油味など各家庭で独自の味付けがあり、
昔は水分を飛ばしカチカチになるまで干したたれが多かったが、
最近は軟らかめに干したフソトタイプが主流。
軽く炙りマヨネーズをつけて齧れば、ビールがすすむこと請け合いである。
クジラの解体を見学した後は、外房捕鯨株式会社が直営するくじら料理専門店、
その名も「くじら家」(南房総市和田町花園127-3)で昼食をとる。
豊富なくじら料理の中からオーダーしたのは、値段も手ごろな「竜田揚げ定食」(900円)。
1センチほどに薄切りされた肉を噛んだ瞬間、
小学校の給食の献立で大好物だった懐かしい味が蘇る。
肉の筋張った硬さはまったくなく、驚くほど軟らかくジューシー。
噛むほどにクジラ特有の何とも言えぬ旨みが広がり、
それこそ呑み込むのが惜しいほど。
店の隣には土産店が併設されていて、ツチクジラだけでなく
宮城県鮎川産のミンククジラなどのさまざまな加工品が販売されている。
晩酌用に買い求めたのは、クジラ好きにはいまや高嶺の花となった
ミンククジラの「ベーコン」と珍味「皮刺身」。
憧れの“ベーコンの塊ブロック”は高くて手が出なかったが、
2つで1,500円でお釣りがきたから、買い得だろう。
さて、当日仕入れた2キロの「クジラハギ」。
ハギとは、生肉に加工する際に削り取られた切り落とし肉だが、
2キロともなると20センチ×10センチ×3センチのブロックが7、8枚。
釣友に数枚お裾分けしても、十二分に食い応えがある。
下ろし立ての生肉からかなりの量の血が滲み出るものの、
獣肉的な臭みや血生臭さは、まったくと言っていいほど臭わない。
包丁がスーっと入るほど軟らかいのも、捕獲後16時間海中で熟成した賜物か。
何しろ2日前まで太平洋で悠然と泳いでいたクジラなのだから。
ツチクジラなどいわゆるハクジラ類は、
ミンククジラなどのヒゲクジラ類に比べて肉に血が多く、
刺身など生食にはあまり適していないそうだが、そこは“獲れたて”新鮮生肉。
下ろしニンニク、下ろしショウガでいただけば
雑味のない鯨肉本来の味が口中に広がり、クジラ特有の旨みが鼻腔から抜けていく。
塩・コショーを振り、表面の色が変わるくらいに
フライパンで軽くソテーした鯨テキ(クジラステーキ)もステキな味。
酒・醤油・ミリンに漬けて味付けしたものを焼いても、文句はない。
あふれ出る肉汁が、忘れかけていた日本の鯨食文化の真骨頂をガツンと蘇らせてくれる。
たっぷりあったはずのクジラ肉は、刺身・ステーキ・竜田揚げ・大和煮風佃煮などで
いつの間にか胃袋の中に消えてしまった。
本日12日現在、和田浦のツチクジラ漁で許された捕獲数は、残り2頭。
今年はもう行けないと思うが、貴重な生クジラ肉を求めて
来年も必ず和田浦詣することに決めた。
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後日スーパーで見つけたイワシクジラの刺身用クジラ肉。当然解凍モノであり、
100グラム以下でこの値段。以前購入したこともあるが、味も食感も…、比べるのも酷!
クジラのたれ、いつか食べてみたいです^^。
最近、市場で納得の行くクジラの仕入れが出来ていないので、羨ましい。
(竜田揚げは母親直伝のカレー風味が大好きで、
いいクジラが手に入れば作りますが…)
冷蔵庫のストックは鯨缶3個あるのみです(^^;;)。
いつもコメントありがとうございます。
生クジラの味は感動モンでした。
解凍では絶対味わえないですね。
今回の和田浦詣では、fu-goo-logさんとのブログのやり取りで実現しましたので、私が感謝しています。
来年チャンスを作り、是非とも行って下さい。
クジラのたれ、凄い迫力ある画像ですね。
私は、あまりクジラを食べた記憶がありません。
うちのオヤジが食べていたような・・・
未知の味です(笑)
コメントありがとうございます。
オヤジさんの味って、あなた。昭和40年代の給食献立の定番だったんですけどね。クジラがあたり前のように食卓に出てた頃に育つたオヤジにはたまらない味だと思います。
沖上がりして船宿ではタレがお茶受けに!噛めば噛むほど旨みが出てくる柔らか目の仕上がりでした。
確か給食には竜田揚げともう一つノルゥエー煮というメニューがありましたね。竜田揚げの方が圧倒的に人気だったような記憶です。
コメントありがとうございます。
我々オヤジ世代は、クジラと言えば給食、給食と言えばクジラですから。
ノルウェー煮は…⁇ですが、竜田揚げはステキな料理法で魚や鳥でも何をやっても旨いすね。
こんどはクジラサンドやりたい!