焦らず 慌てず 諦めず 行けるとこまでNO2

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日本語教室(井上ひさし)

2011-11-23 22:10:01 | 日記
久しぶりに読書しました。半分読んで、忘れかけていた本を読み終えました。
井上ひさしさんが母校上智大学でされた講義をまとめたものです。
私はどうも「日本語・・」とか「文章・・」とか「正しい敬語・・」とか言う類のものが好きなようで、別に立派な言葉を話し素晴らしい文章を書く訳でもありませんが(このブログを見たら解るって・・)
なぜか、そういう関係の本を読みたがる人なのです。

なぜ、この本を手に取ったかは、忘れました。
でも買って良かったと、今思います。
当然、面白かったからです。
ほぼ忘れてしまいましたが、おもしろい内容・興味ある事柄がたくさん書いてありました。
作家さんってやっぱ勉強してはるなぁ、と感心しました。

一つ印象に残ったものを紹介します。

「茶畑」と「田畑」という言葉があります。同じ「畑」なのに、なぜ「茶」の場合は濁って「田」は濁らないのでしょうか?
 これは構成要素で考えているのです。「茶畑」ではどちらかというと「畑」の方が中心ですね。そこで「畑」が第一要素、「茶」は第二要素になります。言い換えると、「茶」は形容・修飾(従)で「畑」が主。こういうときには「茶ばたけ」と主の語が濁ります。「田畑」の「田」と「畑」は同等です。主従の関係はありません。こういうときには濁らないのです。
 どういうときに濁るのかよく分からないときは、二つの語の間に「の」とか「と」を入れてみて下さい。「茶畑」は「茶の畑」であって「茶と畑」ではありませんよね。「田畑」の場合は「田の畑」というのは変で、「田と畑」です。語の構成要素に主従の関係が成立したら濁る、そう覚えておくと良いですね。

 面白いでしょ。知らずに使っていましたが、そういう事らしい。 賢くなった気がしませんか?
私、これがスキなんです。でも、そのことをズッと覚えていて知識になっている訳ではありません。
すぐ忘れるのに、なぜか嬉しい・・、それだけ。

また芝居のセリフを書くときに、どんな音を使った方が良いのか・・、井上氏はなるべく「い」の音を活かす工夫をしているとか。銀行名なら必ず「三菱」。これが「住友」だと最初の音が「う」なので聞く方からすると「みとも銀行」と聞こえてしまうのだそうです。  このように母音によって強く出る音と弱まってしまう音があるらしい。ですから井上氏の芝居では銀行は全て「三菱銀行」だとか・・。 これも面白いと思いませんか?

また音節数の少ない日本語は(114~116くらい)「橋」と「箸」のようにダブりがでてしまう。
ここでいい事が起こる。 それは(駄)洒落が作りやすい言語であるということ。
これも、なるほどザワールド、でした。

他にも面白いことがたくさんありました。一度手に取ってみて下さい。
ちなみに私、昨日井上ひさし氏の本を、さらに2冊アマゾンで購入しました。
ナハハ・・。

 立川談志師匠がお亡くなりになったそうです。
難しそうな方ですが、面白そうな人でもありました。
今日紹介した井上ひさしさんもお亡くなりになりました。
みんないつかは死ぬんだけれど、残すものがある人はすごいと思います。

私はたぶん、何も残せないと思いますが一応自分ではすごいと思いたいです。

【健康日記】 寒くなって、先日はあられ混じりの雨が降っていました。
伊吹山や比良山に初冠雪もあったそうです。
切れた指先、左腕、右足踵・・がしびれます。
時間を見つけて歩いています。50分で5㎞ほど、天気が良いと汗ばみます。
朝のストレッチもそこそこやっています。

悲しいこと、ゴルフができるように回復しましたがドライバーが全然飛びません。
ガタイがあるのに(年は年だけど・・)ボールが飛ばないので情けないです。
飛距離を競うものではない、何打で上がるかが勝負、と解っていても・・、飛んでないと悲しい(涙)。
まことに下らない悩みですが、平和なので・・・。 なんとかしたい! みんなを見返したい!

他は食欲もあるし、よく眠れるし言うことはありません。/font>