大学病院でウイルス研究をしている30代の研究医・仲沢葉月。
彼女は、将来を有望視されている外科医の夫・啓介との生活に疑問を持ち始めていた。
啓介は前妻との間に子がありながらも離婚し、葉月と結婚したのであったが、いつしかその関係は冷め切っていた。
葉月は彼を愛していながらも、こんな生活に辛い日々を送っていた。
そんな折、その前妻の子が誘拐、殺害される事件が起こる。
その事件と前後し、音信不通となる啓介。そして警察はその容疑者として啓介を追う。
本当に啓介は自分の子を殺害したのか!?
その謎を解くべく独自に調べ始める葉月。
しかし、夫・啓介は殺害を自供する遺書を残し服毒自殺した遺体として発見される。
夫の無実を証明するために調査を続行する葉月。
いつしかその謎は臓器移植に端を発した医学会の汚職と医療倫理に絡んだ、そして史上最悪のウイルスの発生へと拡大する。
ウイルスの拡散は防げるのか!?
事件の黒幕は一体!?
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平易な文章で読みやすい。テンポよく進む語り口はグイグイ引きこまれる。
、、、が、人物描写がけっこうステレオタイプというか、ありきたりと言うか、、、
臓器移植とウイルスとの関係は凡人の私には斬新に感じられて、ストーリーテラーとしての可能性はすごく高いものを感じました。
面白かったです。
勝手に評価 ☆2.5/5.0