ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ディア・ハンター」

2009-04-17 18:40:16 | Weblog
                           「ディア・ハンター」

上映時間が3時間という長尺だったため、何度となく観始めて途中で挫折していた本作を、やっと見終えました。

1978年の映画ですからね~。や~っと観た!!って感じです。

監督マイケル・チミノ渾身の一作です。

1960年代末のアメリカ、ペンシルベニア州にあるクレアトンという町。

マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、
スティーブン(ジョン・サベページ)、スタン(J.カザール)、アクセル(チャック・アスペグラン)の5人は、町の製鉄所に勤める親友たち。

休日には山で鹿狩りを楽しむ、平凡な若者たちだ。

マイケルとニック、スティーブンの3人は近々ベトナムに徴兵されることになっていた。

3人の歓送会とスティーブン、アンジェラ(ルタニア・アルダ)の結婚式が合同で行われ、たいへんな盛り上がりだった。

ニックはリンダ(メリル・ストリープ)と、帰還後の結婚を約束した・・。


1970年、ベトナム。
北ベトナムでの戦況は凄惨を極めていた。

ベトコンに対し狂ったように機関銃を撃ちまくっていたマイケルは、偶然にもニックとスティーブンに再会するが、北ベトナム軍の攻勢に遭い、
三人は捕虜となってしまう・・。
待ちうけていたものは・・。


戦争や紛争を扱った映画が作られるのには、その戦争や紛争が終わって最低10年くらいたたないと、客観的に描けないという事をきいたことがある。
この「ディア・ハンター」はベトナムの戦場を扱った最初の映画ではないかと記憶している。

しかしこの作品は、その後作られた「地獄の黙示録」や「プラトーン」などとくらべれば、戦場のシーンはそれほど長くはない。

この映画は「ベトナム戦争」によって翻弄されてゆく若者たちの姿を描いた、青春映画なのだと思う。

公開時、ベトコンの描き方が差別的であるとか、アメリカ軍の蛮行を描いていないなど、賛否両論を呼んだ作品である。

様々な評価が飛び交う中、本作品はアカデミー最優秀作品賞を受賞している。

監督 マイケル・チミノ