ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「グラン・トリノ」

2009-04-29 18:02:41 | Weblog
人は、いくばくかの歳月を生きて、もう若くはないと思ったときに、自分の「死に様」を考えるようになる。

この映画の主人公ウォルトも、そうなのだろう。

激しい内容を扱っていても、クリント・イーストウッドの映画は何故か優しい。

観終わった人の気持ちが、優しくなるのである・・。

この「グラン・トリノ」然り、「ミリオンダラー・ベイビー」然りである・・。

作品を貫く「芯」の部分が優しさなのかもしれない。


本作でウォルト(クリント・イーストウッド)は、東洋系の隣人タオや、その姉のスーに徐々に心を開いてゆく。

そんなエピソード一つとっても、少数異民族に向けられる目線が温かいのである。

もしこの作品を、もっと若い頃に観たならば、ピンとこないかもしれない。

語弊があるかも知れないが、ウォルトの人生の締めくくり方はカッコ良かった!

素晴らしく良かった。

とても素敵な映画なので、上映期間中にもう一度観たいと思っている。