「孤高のメス」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・成島出
監督・大鐘稔彦
静かで深い感動でした。
「慣例だから、諦めるんですか?」
この一言に涙が止まりませんでした。
自分も含めて、世の中というものは、とかく「まわりがみんなそうしているから」「前任者がこうしていたから」という「慣例」に従うことが多い。
「慣例」に従うことが全て悪いわけではない。そのほうが人間関係などがスムーズにいく時だってある。
しかし、悪い「慣例」があったとき、それを覆して正しい方向へもっていくのは並大抵のエネルギーでは出来ない。事によれば周りを全て敵にまわす可能性だってある。
この映画の主人公・当麻鉄彦(堤真一)は、それができる男だ。
決して仰々しくも熱血漢でもないのだが、スクリーンの彼を見ていると泣けてくる。
素敵なお医者さんだ。私も盲腸になったら執刀してほしい(笑)。
この作品は、オープニングとエンディング以外は、さざなみ市民病院の看護師(当時はまだ看護婦でしょうか)中村浪子(夏川結衣)の目線で語られてゆきます。
私、夏川結衣さんの演技を見たのはこれがほぼ初めてなのですが、渋くていい(ほめているんですよ!)女優さんですね~。微妙な表情の変化が細やかで素敵です~(^^♪。
最初は当麻先生をあまり良く思っていなかった浪子が、先生の手術のオペ看として一緒にオペを体験していくうちに、当麻先生の医師としての“真摯”な姿勢に心打たれて、自分も家で勉強するようになったりするシークエンスは観ているこちらも気持ちがポジティブになるいいストーリーの流れでした。
ストーリー終盤に当麻医師が行うことになる「脳死患者からの肝臓移植手術」。
法律的には根拠となるものがなく、最悪の場合当麻医師が「殺人罪」に問われる可能性もある・・シビアな局面でした。
結果的に、当麻先生はオペを行い、無事、移植手術を終えるのですが、「法律的に根拠がないからできない」でなく、
このくだりで当麻医師が行ったような「人間として正しい選択」が、果たして自分が同じ立場だったら出来るのだろうかと、この映画は見ている者に問いかけてくるのです。
それにしても、オペに「都はるみ」は笑っちゃいました(^^♪。
ひきばっち的満足度★★★★
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・成島出
監督・大鐘稔彦
静かで深い感動でした。
「慣例だから、諦めるんですか?」
この一言に涙が止まりませんでした。
自分も含めて、世の中というものは、とかく「まわりがみんなそうしているから」「前任者がこうしていたから」という「慣例」に従うことが多い。
「慣例」に従うことが全て悪いわけではない。そのほうが人間関係などがスムーズにいく時だってある。
しかし、悪い「慣例」があったとき、それを覆して正しい方向へもっていくのは並大抵のエネルギーでは出来ない。事によれば周りを全て敵にまわす可能性だってある。
この映画の主人公・当麻鉄彦(堤真一)は、それができる男だ。
決して仰々しくも熱血漢でもないのだが、スクリーンの彼を見ていると泣けてくる。
素敵なお医者さんだ。私も盲腸になったら執刀してほしい(笑)。
この作品は、オープニングとエンディング以外は、さざなみ市民病院の看護師(当時はまだ看護婦でしょうか)中村浪子(夏川結衣)の目線で語られてゆきます。
私、夏川結衣さんの演技を見たのはこれがほぼ初めてなのですが、渋くていい(ほめているんですよ!)女優さんですね~。微妙な表情の変化が細やかで素敵です~(^^♪。
最初は当麻先生をあまり良く思っていなかった浪子が、先生の手術のオペ看として一緒にオペを体験していくうちに、当麻先生の医師としての“真摯”な姿勢に心打たれて、自分も家で勉強するようになったりするシークエンスは観ているこちらも気持ちがポジティブになるいいストーリーの流れでした。
ストーリー終盤に当麻医師が行うことになる「脳死患者からの肝臓移植手術」。
法律的には根拠となるものがなく、最悪の場合当麻医師が「殺人罪」に問われる可能性もある・・シビアな局面でした。
結果的に、当麻先生はオペを行い、無事、移植手術を終えるのですが、「法律的に根拠がないからできない」でなく、
このくだりで当麻医師が行ったような「人間として正しい選択」が、果たして自分が同じ立場だったら出来るのだろうかと、この映画は見ている者に問いかけてくるのです。
それにしても、オペに「都はるみ」は笑っちゃいました(^^♪。
ひきばっち的満足度★★★★