
DVD。
ずーっと前に観たような記憶もありやなしや・・・、なのでTSUTAYAでレンタルしてみました。
スピルバーグが製作に名を連ねているんですねー。びっくり。
そう言われて見ると、結構セットとかお金かかってそうですな。
原題が「MEMOIRS OF A GEISHA」
昭和初期に貧しい漁村から都の花街の置屋に売られた少女・千代(さゆり)が、運命という名の波にもまれながら立派な「芸者」に成長してゆく姿を描いた、一人の女性の人生のドラマであります。

何よりびっくりは、キャスティングですね(いろんな意味で)
まずはさゆりが恋い慕う「会長」の役に渡辺謙さんですねー。
そしてその「会長」の朋友・延を演ずるのが役所広司さんですー。
まぁ、男性陣はこんなところ(?)ですが、このお二人が出ていらっしゃるだけで充分豪華に感じられますからやはりスゴイ。

問題は女性陣ですよねー。
主人公・さゆり役にチャン・ツィイー
さゆりを立派な芸者に育て上げる豆葉役にミシェル・ヨー
さゆりと対立する先輩の芸者・初桃役にコン・リー
・・・・・あれ??そうっす、主要な芸者さんの役に一人も日本の女優さんがいないのですな(唯一、「天然」な感じの芸妓・おカボ役を工藤夕貴さんが好演しておりましたが)

まぁ、ハリウッドの規則(なんじゃそりゃ!)というか規定みたいな何かで、しばりがあったのかもしれませんが。
せめて、さゆりだけでもねー・・。
しかしながら、チャン・ツィイーさんは素敵でした。
扇を持っての舞いや、見せ場の舞台、吹雪の花魁のシーン。。。
コン・リーさんの意地の悪い初桃役もハマっていましたね。この方がホントに意地悪なんじゃないかと思えてくるほど(笑)さすが中国を代表する女優さんです。

そしてもう一人、少女時代のさゆりを演じたのが大後寿々花さんです。
謙さん演ずる会長の親切に触れ、自分もいつか会長に逢えるような「芸者」になろうと伏見稲荷の鳥居の中を駆けてゆくシーンは“希望”を感じさせます(^^♪

この作品で、しかたがないのだけれども、やはり最後まで違和感を拭えなかったのが、「日本の物語なのに、全員英語で話す」というハリウッド映画のスタイルでした。
まぁ、「原語に忠実」に作ると、アカデミー賞の枠から外されて(外国語映画扱いになってしまうのかしら)しまうのかも知れませんし、なにより「英語圏での集客」に影響が出てくるのかもしれません(「ラストエンペラー」でさえ、セリフはかなり英語に置き換えられていたような記憶があります)
まぁ本作は、それなりにスケールは大きいですから、戦前、戦後の日本の花街の様子や雰囲気、そして芸者さんたちの華やいだ様子を楽しめればまずOKなのではないかと。

それにさゆりの消えることのない恋心のゆくへなどがない交ぜになってまいりますと・・
ラストは・・・モア・ベターね(おばちゃまかよ!)
ひきばっち的満足度★★★☆
つらい腰痛・肩こり・頭痛など、スタッフが全力でサポートします。
癒しの森整体院
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