ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

アニメ版「時をかける少女」4DX

2021-05-01 15:49:10 | Weblog

(C)「時をかける少女」製作委員会2006

 

監督・原作 細田守

原作・筒井康隆

脚本・奥寺佐渡子

キャラクターデザイン・貞本義行

音楽・吉田潔

主題歌・奥華子『ガーネット』

VOICE CAST

紺野真琴・仲里依紗

間宮千昭・石田卓也

津田功介・板倉光隆

芳山和子・原沙知絵

グランドシネマサンシャインにて鑑賞致しました。

4DX的には、そんなに揺れたり、水出たりしないけど、作品が良いから、感動がありますね(^0_0^)

 

このアニメ版「時かけ」はずいぶん前にDVDで観て、あらすじは知ってたんですが、やはり劇場で観ると、イイですね!

この日の上映があったスクリーンの客席は、前から2列くらいは観づらいのでさすがにお客さんいなかったですが、その他ほぼ満席!友人と行ったのですが、危うく座席が取れないくらい、ギリギリでした。

ネタバレありますので、ご注意を。。。

この作品は、原作は筒井康隆さんの小説なのですが、映画のストーリー的には時代設定も登場人物も小説とは違っていて、「主人公がタイムリープする」っていうのと、「主人公が女性である」「主人公と、他に2人男子生徒が登場する」っていう設定以外は、細田守監督のオリジナルに近いのかなって感じでした(原作の小説では、主人公は高校受験を目前にした中学生の設定になってますが、このアニメ版と'83年の原田知世さん主演の作品、'97年の中本奈奈さん主演の作品、いずれも高校生の設定に変えてあります。2010バージョンは和子の娘・芳山あかりが主人公の高校生で、仲里依紗さんが演じています)

画像『裏旋の超絶☆塩レビュー』さんより

あらすじ的には、主人公の真琴は高校生。いつも千昭と功介とで、放課後にグランドでキャッチボールやフリーバッティングなんかして遊んでいる。。。

ある日、学校の理科実験室の物音を確かめに行った真琴は、ひょんなことから、時空間を飛び越える能力を身に付けてしまう。。。

美術館で古い絵などを修復したりしている、叔母の芳山和子(!)に相談に行った真琴は、それは「タイムリープ」というものだということを知る。

この「タイムリープ」の能力に味をしめた真琴は、色々な場面でそれを使い、時空間を飛び越えて、思うがままに暮らし始めるのだが。。。

という感じで、ストーリーが展開されてゆくのですが、出ましたね!芳山和子さん(^^♪元祖「時かけ」の主人公です!

映画の中では、「魔女叔母さん」と真琴が呼んでるだけで、この叔母さんが芳山和子さんだということは、ワタシ観終わってから知ることになるのですが。。。

彼女のデスクの横の棚には、本人とその脇に二人の男性が写っている写真が飾られています。ということは、両脇にいるのは、深町君とゴローちゃんなのかな。。。と、なんとなく感慨深いものがあります(T_T)

この作品、ストーリーの中のいろんなシチュエーションやセリフが、女性の視点からでないと醸し出せないような、新鮮な感覚があります。このアニメ版「時かけ」の後、映画「八日目の蝉」「おおかみこどもの雨と雪」などを手掛けることになる、奥寺佐渡子さんの脚本、イイなと思いました。

真琴を始めとする登場人物たちの心のゆらぎや移り変わりが、細やかに描かれていて、素敵な感じです。

真琴の仲里依紗さん、功介の板倉光隆さん、それぞれキャラクターを上手に演じていると思うのですが、千昭の声を入れた石田卓也さんが、「普段はちょっとルーズなんだけど、実は内面に熱い情熱のようなものを秘めている」みたいな感じのキャラクターをとてもウマく表現していて、イカシテルなと思いました(石田さんは映画「夜のピクニック」のトオル役を観て、イイ俳優さんだなと、思っていましたが、声優としてもとても素敵ですね(^0_0^))

画像『辰々のお薦め映画とベストテン』さんより

'83年の原田知世さんバージョンや、芳山和子の娘を仲里依紗さんが演じた2010年バージョンと、本作の大きな違いは、「原田知世さんが演じた主人公の場合はラストに、未来から来た深町君に関する記憶が、また、仲里依紗さんの2010年バージョンでは過去にタイムリープしていた間の記憶が、全て消される」のですが、このアニメ版では、主人公(真琴)の記憶は消されずに、残ったままでエンディングとなる点です。

とてもネタバレになっちゃうので、これから観る方は読まないでくださいなのですが、ワタシ的には、どれがいいとかじゃないんですが、本作は記憶が残って、未来の彼に「いつか走って逢いにゆく」で終わるので、爽やかな希望を感じさせるエンディングなのに対し、'83年版は、未来でバッタリ出会うのだが、記憶がないので、すれ違いになる、2010年バージョンは、中尾明慶さん演ずる亮太と主人公あかりとの想い出は、一本の8ミリのフィルムだけになる。。。なので、「切なさ」的には、'83年版と2010バージョンの方が切ないものがあるのかな、と、思いました。。。

(C)「時をかける少女」製作委員会2006

主題歌に関しては、'83年版と2010バージョンでは、ユーミン作詞、作曲の、あの『時をかける少女』が使われていますが('83版では原田知世さんが、2010バージョンではいきものがかりが歌っていました)、本作では奥華子さんの『ガーネット』という曲が主題歌になっています('97年版では、歌詞は『時をかける少女』なんですが、メロディを変えてありました)

青春をとっくに過ぎているワタシでも、観ている間、そして見終わったあとしばし、若い日の想い出に浸らせてくれる、とても素敵な映画でした(T_T)。。。

しかし、ラスト、タイムリープもう出来ないような気がするけど、どうやって「彼」に逢いにゆくんだろう??

 

 

 

ヒッキー的満足度★★★★☆