「下町人情銭湯 明日の湯」
著者:秋山浩司
最初の短編を読み終えた所で…
「え?…コレ次(2話目)からどうすんの?」
と思った。
奥付けを見ると…この冒頭の一編だけが雑誌掲載分で残りの4話は書き下ろしだったのか。
3話目のオチは見事で(実はタイトルから想像は付くんだが)、しかも絶妙な伏線にもなっていて読了後に感心したものだ。
改めて読み返してみると…「銭湯」の内側などは結構しっかりと書いてあるのに、肝心な所の描写が無い部分が多い。
巻末の方にそれらしい文言が散りばめてあるので先の事は考えているみたいだし、キャラクター(特にヒロインの小希)や舞台設定は個性的で、できれば続きを読みたいとは思っているのだが…?
蛇足…この本も表紙で損してるクチだな…、何とも微妙に似合わないイラストでもったいない…。
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ