ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2024年06月27日 22時07分34秒 | 読書
「春と秋と奏ちゃんと。 (下)」
著者:むんこ

著者まとめページっ資料室(仮):「むんこ」

前作
 っ「春と秋と奏ちゃんと。 (上)」
元になる作品
 っ「春と秋について」

特にハル(灰色ロン毛)…「…について」では嫌な(つーかクズ男←表現)キャラだったのに、「…奏ちゃんと。」だととんでもなく味の有るキャラになっているのが作者の腕か。
基本的な人間性は変わってないのにね。

軽めの会社員のアキトは彼なりに、奏ちゃんの事(だけではないが)を想い…ハルはコミュ障炸裂させながらそれでも奏ちゃんに寄り添い…一度も対面しないモノの須賀ちゃんは絶妙のアシストを行い…。

とにかく登場人物が全員「優しい」。

とても柔らかいタッチで彼女を見守り、そしてその中でそれでもモガキながら道を探り…38ページで彼女なりに扉を開ける。

どれだけコミュ障で変人でも、一芸で喰えていれば何を恥じる事もない。

正直、とても羨ましい。

物語が進むにつれ奏ちゃんの表情から不安や怯えが薄れ、自然になって行く…コレも著者のマジック。

73、74ページで奏ちゃんはしっかりと自分の足で立った感が有る。
92ページで感情があふれ出し、98ページでは屈託のない笑顔をハジケさせ、104~105ページ辺りで「自分の気持ち」に気付く。

113ページからの「番外編」で著者の筆はさらに輝きを増す。

この甘酸っぱさは、衝撃的である。

そしてこの甘酸っぱさは、オレの大好物である。


("゚д゚)、ペッ
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「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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