ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

こんな映画を見て来ましたっ!

2024年03月06日 14時42分30秒 | 映画
鑑賞作品:「アントニオ猪木をさがして」

(ネタバレ防止フィルター稼働中)

新日本プロレス創立50周年記念企画。

(切り口と画像が違うレビューは「こちら」をCLICK!)

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以下、おそらく一行も意味の分からないレビューが長々と続きます←



「映画を作る」と聞いた時に、即「コレは絶対に劇場で見なきゃいけない」と決めた一本(他にも何本かあるが、それはどっちかって言うと「怖いもの見たさ」的なw←コレとかっ「アフリカン・カンフー・ナチス」)。

劇場が暗転した瞬間から「闘いのワンダーランド」に没入して行く(やっぱ古舘伊知郎って天才やな…)。

稀代のエンターティナーかつ唯一無二のプロレスラー、そして見る者を惹きつけて止まないカリスマ…アントニオ猪木がこの世界から居なくなってから…タイトルまんまずっとどこかで「アントニオ猪木をさがして」いる、そんな奴がたくさん居る。

関係者界隈(濃すぎるやろw)だとターザンはまた「アントニオ猪木はプロレスなんですよぉ」とかワケわからん事言いながら徘徊してるだろうし(表現w)…GK金澤は「猪木ですよ、元参議院議員でロシア北朝鮮イラクで興行を打ったアントニオ猪木ですよ」と解説しながら、「プロレスの味方です」シリーズを掲げた村松友視や、Ⅰ編集長…は既に鬼籍か…「向こう」でプロレス哲学をものしているだろうか?
…この人たちも「猪木」には一家言も二家言(どころではなかろうが)もあるだろう(過去史上最大の超絶激古ウルトラニッチマニアックネタ)。

…旧知の関係者による初耳の情報、古い貴重なフィルム、各界のファンたちの証言、脳裏を過る「金曜8時」のテレビ、ニコイチみたいなカメラマン原悦生の写真展、もう皆「猪木のテーマ」だと思ってるだろ「炎のファイター」、親の声より聞いたケロちゃんのコール、おそらく世界一テレビで見切れた素人「世界一強い男アントニオ猪木」の幟のおっちゃん、近くを通るフェリーの時刻表までもがネタになった「巌流島決戦(初回)」、

この上なく大きな期待を抱かせながらよりによって真逆な方向に舵を切ってとてつもない失望に陥れ、かと思うと突然トンデモナイ事をヤラカして今でいうバズりやらトレンドやらを席巻し、おそらく平成後期~令和ならもう二度と表舞台に戻れないくらいの不祥事を数多抱えつつも「どうって事ねぇよ」と乗り越え…

新人をバンキシャにするとまず信者になって帰って来るとまで言われる影響力をトコロ構わず垂れ流し、もちろんそれは一般の観客にも波及する。

だからこそ、オレたちはアントニオ猪木を忘れられない。


(小声)そろそろ誰か止めてくれませんかね←


それこそ超絶膨大な動画素材の中からチョイスされたそれらの映像は、「その人にとってのアントニオ猪木」であり「ギリ敬遠されない程度のマニアックな部分も取り入れた」この題材においてのベストカットであり、その基準に不満は無い…が。

「◯◯のインタビューが無いのは解せん」「いや、ドラマパートぇ…」「あの試合を流せあの試合を」「そ・こ・で・切・る・な」

数々のツッコミは勿論…生前の猪木の「生きざま」に向けたモノと寸分違わず…それでこそ「アントニオ猪木をさがして」のタイトルに負けない「アントニオ猪木そのもの」であった。

引退試合「約束通り」約10年ぶりに実況を担当したのは古舘伊知郎、ガチ数字出したら消防法に引っ掛かるであろう「もう入りません」状態の東京ドーム、誰もがみんな「そこは小川やろ!」の所で最後の対戦相手になったドン・フライ、そこでコブラツイスト(注…グラウンド式)で締め括るのが「他に類を見ないエンタメの天才」。
足掛けた瞬間、手が回った瞬間、一瞬のブレイクからのグラウンド。脳裏にフラッシュバックする1984年8月2日蔵前国技館のvs長州力、実況古舘「コブラツイスト、グランウドコブラ」、フォールかと思えばギブ…。

引退試合の東京ドーム興行の収益一発で過去全ての「猪木絡みの」負債がチャラになった辺りもさすがと言えばさすが←

頭の中にそれらのシーンがまざまざと思い浮かび…たった今、目にしたかのようなクオリティで流れていく。…そこに多少の美化や改変は有れど、コレはまさに「走馬灯」。
誰しもそんな経験は有るだろうが、ことこの瞬間においては圧倒的に…アントニオ猪木がそれを支配する。

それはまさに「至福」であり「懐古」であり「惜別」であり…「哀悼」。

2021年初夏くらいだったか…「さすがにヤバいらしい」と噂されるほどに窶れ果てた病床の写真が公表され、実際「プロレス者」の間では一種の覚悟の様な空気が漂った。


その後夏の終わりごろには独特の生命力にあふれた(まぁ年齢相応ではあるものの)いつもの猪木として姿を見せ…「やっぱ猪木は強い」「まだ早い」「『持ってる』」「また何かしらヤラカしてくれよw」…と信者を喜ばせ…その姿すらまさに「アントニオ猪木」


…「嘘やろ」「またまたw猪木はコレだからw」

と一抹の希望と、改めての覚悟と共に受け止めた訃報。

…それすらもⅠ編集長の言う「アントニオ猪木からの一流の問いかけ」…。


もはや映画のレビューなどどうでもいいくらいに(←いやよくないから)日を追うごとに書きたい事が泉のように溢れ出て来る。

断言する。

この映画、何度見ても同じように感情を揺さぶられ、涙を流し、作中のヤスケンが如く心の中でエールを送るだろう(ヤスケンは口に出してたが)。

この「業の深さ」さえ、「アントニオ猪木」に魅入られた者のの宿命かも知れない。



…以上、6代目・神田伯山が憑依してお送りしましたm(_ _)m←見れば解る。



「鑑賞評価:☆☆☆☆☆」

蛇足…映画を締めくくるのは福山雅治アレンジの「炎のファイター~Carry on the fighting spirit~」。少年時代の福山雅治が猪木と撮った写真は結構レア&エモい。


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