「珈琲店タレーランの事件簿 7 悲しみの底に角砂糖を沈めて」
著者:岡崎琢磨
ちょっと変わった趣向の短編集(詳細は著者あとがき参照の事)。「短編」と「ショートショート?」が混ぜてある。
まず「その」キッカケになったのが…
「ビブリオバトルの波乱」
「本」のプレゼンバトルを舞台にした謎解き。これは実際に有ったトラブル?を著者なりに謎解いてみたモノ(「50円玉20枚の謎」みたいな←恒例超絶激古ニッチネタ)。
なお参考までに関連記事っシリーズ「読了」:「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」
「そこまでしなくても…」と「有りうる…」が混在する読後感。まとめ方が短編(かつ続き物)の「それ」よね。
「歌声は響かない」
…高校時代の超絶頭脳フル回転エピ。…おおもとの「ネタ」が美星のキャラとは合わんなぁ…と思った次第(オレの描いてる美星の人物像がオカシイのかも知れんが)。
「ハネムーンの悲劇」
…タイトル通り、かなりの悲劇。著者にしては珍しくギリギリを攻めたなぁ、って感じ。
とはいえこの結びは好き。こーゆーのが良いんだよ(たまには)、な一本。
「フレンチプレスといくつかの噓」
…ちょっと怖いショートストーリー。またコレがありそうだから…。「いくつかの嘘」のバランスが良い。
「ママとかくれんぼ」
…すごいなコレ。そうまでして…というのが真っ先に浮かんだ感想。
この話の「超展開」は何となく
「ゴッドファーザー島田荘司」を彷彿させる(意見には個人差が)。
結局…どうなったんだろうな…。
「拒絶しないで」
…いや、まぁ…。最近この手の話を見るとちょっとヒいちゃうのはなんでだろう?(物語に罪は全くないが)
おじいちゃん強引な出番ktkr
「ブルボンポワントゥの奇跡」
…ムリヤリ感が漂うが、実は「ハネムーンの悲劇」と対をなす作品(と、あとがきを読むまで気が付かなかったが←)。
(小声)名前こそ出てないモノの、コイツ…ア◯ヤマだよな?
なんとなく「辛め」なレビューばっか書いたが、とても面白いく読ませていただいたので念のため。
なお「…8」も年内には上梓されそう。
シリーズ過去作
っ「珈琲店タレーランの事件簿 6 コーヒーカップいっぱいの愛」
っ「珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように」
っ「珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで」←アレ?
っ「珈琲店タレーランの事件簿 3 心を乱すブレンドは」
っ「珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る」
っ「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ