ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域・ヨーロッパ・トルコ・レバノン・北アフリカに分布、
学名:Ophrys speculum、
和名:オフリス・スペクルム、カガミラン(鏡蘭)、カガミハチラン(鏡蜂蘭)、
英名:Mirror orchid、Mirror Bee Orchid、Looking-glass Orchid、葡名:Erva-abelha、
2011年3月、2014年3月、2015年5月5日、2016年2月22日、3月10日、2020年2月22日、2021年3月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
オフリス・スペクルム Ophrys speculum の花。
花は外観が昆虫を思わせ、径約2.5cm。
唇弁は青色の金属光沢があり、小豆色の毛が縁取るように密生する。
花期は3~5月。草丈は15cmほど。
オフリス・スペクルム Ophrys speculum でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)(MUZVITから写真の一部を提供)
和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名は「鏡」の意。
オフリス・スペクルムはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその 花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。当然のことながら、学名でも、同様の命名となっている。本種は、概して原産地の項に記した地で標高1200m以下の草原や常 緑針葉樹林下に自生し、地下に肉質根を2個持ち、根際から5~6個の披心形の葉をつける。葉の表面は淡緑色地に濃緑色の平行脈が目立つ。葉は、全体的には ロゼット状となり、基部は葉柄状と化し、先端部は尖る。3~5月頃、30㎝程度の花茎を立ち上げ2~8個程度の花をつける。花は、本属の特徴である昆虫を 思わせるような擬態花である。花径は2.5㎝程度で、唇弁はメタリック・ブルーで強い光沢がある。唇弁の周囲には褐色~濃褐色の毛が縁取る。(GKZ植物事典より)