The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensis

2022-04-02 09:57:14 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ソラマメ属、地中海沿岸地域原産、多年草、蔓性1年生草本、

学名:Vicia benghalensis、

英名:Purple Vetch、Reddish Tuffed Vetch、

葡名:Ervilhaca-de-bengala、Ervilhaca-purpúrea、Ervilhaca-vermerha、

2010年5月、2014年4月21日、2015年4月29日、2018年5月5日、23日(豆)、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年5月7日、2018年 5 月 15 日、アレンテージョ地方で撮影、

 

 ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensisの花。山地や草原の日当たりの良い場所に自生。

 

茎の長さは、80-150cm になる。茎は角張り、細かい毛がある。

 

葉は羽状複葉でやや薄く、18-24個ほどの小葉と巻きひげからなる。托葉は小さく2歯があるが、無いものもある。

 

花期は5-7月で、茎の上部にある葉の脇から花柄を伸ばす。淡紫色から青紫色の蝶形花が総状花序で咲く。花の長さは10-12mm。5歯のある萼をもち、下側の1歯が特に長い。果実は毛がなく、長さが2-3cm、幅が 5-6mm になる。普通、5個ほどの種子ができる。

 

ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensis でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語のvincire(=巻き付く)を語源としている。種小名は、「(インド)ベンガル地方の」の意。しかし、原産地は南欧~北アフリカである。

ヴィキア・ベンガレンシスはマメ科の1年草である。概して海岸近くの日当たりの良い草地に自生の見られる野草である。茎・葉・花それぞれに白色の細毛に覆 われる。蔓性植物で長さは60~90㎝程度となる。葉は偶数羽状複葉で、茎に互生し、小葉は長楕円形で、10個あり、長さ3㎝、幅5~6㎜程度、先端は丸 い。葉の両面には軟毛がある。4~6月頃、葉腋から総状花序を出し、長さ1~2㎝暗赤色~濃赤紫色の筒状花をつける。花冠は、マメ科特有の蝶形はとなる。 萼片には長細毛が密生する。花後の果実は、長さ3,5㎝程度の莢科であり、細毛に周囲が覆われている。本種は、本来原産地の項に記した地域が原産地であるが、広く温帯地域に帰化状態にある。「用途」の項に記した目的で各国に持ち込まれ、それらが逸失し野生化したものと言う。(GKZ植物事典より)

 

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